皮膚の「押すと痛いしこり」の正体。赤い・黒いのは大丈夫?病院は何科?

公開日:2021-01-04 | 更新日:2021-05-13
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皮膚の「押すと痛いしこり」の正体。赤い・黒いのは大丈夫?病院は何科?

腕や顔、首などにできた「押すと痛いしこり」。
これは一体何…?

体にできる、押すと痛いしこりについて、お医者さんにお聞きしました。
皮膚のしこりは、良性と悪性、両方の可能性が考えられます。
病気とご自身の症状を、照らし合わせてみましょう。


監修者

長谷川 佳子 先生

小田原銀座クリニック
形成外科医

長谷川 佳子先生

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
平成26年よりKO CLINICに勤務
平成29年2月より小田原銀座クリニックに勤務

押すと痛いしこり…これ大丈夫?

医師女性
ごくまれに悪性腫瘍のケースがあり、検査をしない限り大丈夫とは言いきれません。

ただ、皮膚の押すと痛いしこりは、良性腫瘍がほとんどです。痛みがあるのは、細菌が感染して、炎症を起こしている可能性があります。

よくある「押すと痛いしこり」の3つの原因

医師女性

皮膚にできる、押すと痛いしこりは

  1. 粉瘤(アテローム)
  2. 石灰化上皮腫
  3. 神経鞘腫

の可能性があります。

原因① 粉瘤(アテローム)

医師女性
アテロームとは、皮膚の下にできた袋状のもの(嚢腫)に、皮膚の角質や皮脂がたまってできた腫瘍のことです。

押すと痛いのは、しこりに細菌が侵入して、化膿しているためです(炎症性もしくは化膿性粉瘤)。その場合、しこりは赤く腫れ、痛みを伴います。

発症しやすい人に特徴はありませんが、体を清潔に保っていても、できやすい体質の人がいます。

しこりの特徴

角質や皮脂は袋にどんどん蓄積していき、時間とともに徐々に大きくなっていきます。アテロームは、数mm~数cmの半球状で、強く押すと、臭いのするドロドロとした物質が出てくることがあります。顔や首、耳のうしろ、背中などに発生しやすいです。

1個~数個できるのが一般的ですが、たくさんできることもあります。

自然に治る?

医師女性
アテロームは、放置したり、市販薬を塗ったりしても消えません。

放っておくと、さらに大きくなることがあります。
粉瘤は、良性腫瘍なので、切除するかどうかは本人の自由ですが、取らない限りはなくなりません。

しこりに細菌が侵入して化膿することがあり、赤く腫れ、痛みを生じます。
さらに化膿すると、しこりの内容物が破壊されて膿がたまり(膿瘍)、膿を出す必要があります。

病院での治療法

メスを使って粉瘤を表面の皮膚ごと切り取り、縫いあわせる手術を行います。

大きくなってから切除すると傷跡も大きくなるので、小さいうちに切除するとよいでしょう。

原因② 石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)

医師女性
皮膚の一部が石灰のように硬くなる病気です。

はっきりとした原因はわかっていませんが、毛根にある毛母細胞が原因となっていると考えられています。

細菌感染により、炎症を起こしていると、痛むことがあります。
子どもや若年者が発症しやすいです。

しこりの特徴

しこりは石のように硬く、表面は少しゴツゴツとしています。無症状のことが多いですが、かゆみを感じたり、押すと痛んだりすることがあります。

しこりの上の皮膚が薄い場合は、しこりが透けて、青黒い色や黄白色に見えることがあります。境界がはっきりとしていて、皮膚の表面から触って動かすことができます。
しこりは、顔や首、腕にできやすいです。細菌に感染した場合には、赤く腫れることがあります。

自然に治る?

医師女性
放っておいても、自然に消えることはありません。

病院での治療法

皮膚を木の葉状に切り取り、しこりを取り除き、縫い合わせる手術を行います。

原因③ 神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)

医師女性
神経の近くにできる良性の腫瘍です。

神経細胞は束になっていますが、主にその中のひとつに形成されます。
発症する原因は、はっきりとわかっていません。

神経のそばなので、腫瘍ができることで痛みを感じる場合があります。皮膚表面にできた場合は、押したときだけ痛む、押すと神経のある方向へ痛みを感じることがあります。

しこりの特徴

皮膚表面に発生すると、膨らみがわかることがあります。
頭、手、足、顔など、様々な場所に発生します。

発症する人の多くは大人ですが、子供が発症することもあります。

自然に治る?

医師女性
自然にはなくなりません。

ただ、大きくなることも少ないので、気になる症状がなければ、経過観察となります。

病院での治療法

手術による摘出が主な治療法です。
大きくなり、神経を圧迫して痛みや痺れがある場合は、摘出されます。完全に摘出が行われれば、基本的に再発はありません。

こんなしこりは要注意!悪性腫瘍(がん)の特徴

医師女性
悪性腫瘍が疑われるしこりは、成長スピードが速い、皮膚の表面から触って動かそうとしても動かないことが多いなどの特徴があります。

また、直径5cmをこえる大きさで硬いしこりや、表面が凸凹しているしこりは、悪性腫瘍の可能性があります。

悪性腫瘍ができやすいのはどこ?

医師女性
悪性腫瘍は手足にできやすいです。

病院に行く目安

皮膚 しこり 押すと痛い

医師女性
しこりが赤くなってきたり、痛みが強くなってきたりしたら、すぐに受診しましょう。

しこりは小さいうちに対処したほうが、傷が小さくて済むことが多いです。早めの受診をおすすめします。

悪性腫瘍が疑われる場合も、早急に受診してください。

何科を受診する?

医師女性
皮膚のしこりが気になるときは、皮膚科形成外科を受診しましょう。

皮膚科・形成外科を探す


監修者

長谷川 佳子 先生

小田原銀座クリニック
形成外科医

長谷川 佳子先生

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
平成26年よりKO CLINICに勤務
平成29年2月より小田原銀座クリニックに勤務

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