足にしこりが!“押すと痛い”できもの…大丈夫?病院は何科?悪性じゃないか心配

更新日:2023-01-16 | 公開日:2021-06-25
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足にしこりが!“押すと痛い”できもの…大丈夫?病院は何科?悪性じゃないか心配

「足のしこりを押すと痛い…。これは何?」

足のしこりの原因を、お医者さんに聞きました。
まれに、悪性腫瘍が発生するケースもあるため、油断は禁物です。

監修者
経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

足にしこりができて、押すと痛い!これって大丈夫…?

医師女性
足にできた「押すと痛むしこり」は良性疾患によるしこりの可能性があります。

良性疾患であれば心配ないのですが、まれに悪性疾患(ガン)の可能性もあります。

このしこりは…良性?

良性のしこりの特徴としては、

  • 少し盛り上がっている
  • 痛みは少ない
  • しこりの中央に黒い点のような開口部がみられる
  • 1個~数個、多発するケースもある
  • 数mm~数cmの大きさ
  • 押すと動く

といったことが挙げられます。
悪性疾患の場合は、しこりに痛みや腫れがあります。良性か悪性かを自己判断するのは危険です。

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病院は何科?

医師女性
足にしこりがある場合、まずは皮膚科を受診しましょう。

しこりに気付いたら、医療機関で診てもらいましょう。

出ている症状から「良性か悪性か」を自己判断するのは難しいです。まれですが、「足にできたしこりがガンだった…」というケースもあります。
しっかりと医療機関で検査をしてもらうことをおすすめします。

皮膚科を探す

整形外科を探す

よくある2つの原因

医師女性

足にできた押すと痛いしこりは

  1. 粉瘤
  2. ガングリオン

が原因となっているケースが多いです。

それぞれの特徴を詳しく解説します。

その① 粉瘤

医師女性
袋状のもの(嚢腫)が皮膚の下にでき、通常では皮膚から剥げ落ちるはずの角質や皮脂が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまうため、しこりができます。

粉瘤ができやすい体質の人がいます。
体質の関係上、体を清潔に保っていたとしても、粉瘤ができてしまいます

しこりが痛むのはなぜ?

医師女性
粉瘤は、何もしていないときは無痛です。
炎症を起こしているため、押したときに痛みを感じます。

「粉瘤」のしこりの特徴

  • 少し盛り上がっている
  • 数mmから数cmの半球状の形をしている
  • しこりの中央に、黒い点のような開口部がみられる
  • 強く押すと、臭くてドロドロとした物質が出てくる
  • 時間の経過に伴って少しずつ大きくなる

しこりの数は1個の場合もあれば、多発する場合もあります。

自然に治る?

医師女性
粉瘤は自然には治りません。

一度たまった角質や皮脂は袋の外に出られないため、どんどん蓄積し、しこりは大きくなります。

粉瘤を放置するとどうなる

医師女性
皮膚の表面を切り開き、膿を出す手術が必要になります。
しこりを発見しだい、皮膚科・形成外科へ行きましょう

しこりの開口部から細菌が入ると化膿し、赤く腫れて痛みが生じます。
さらに悪化すると、しこりの内容物が破壊され膿がたまります(膿瘍)。

皮膚科を探す

形成外科を探す

その② ガングリオン

医師女性
「関節液」や腱と腱鞘の潤滑油である「滑液」が濃縮してゼリー状になり、しこりが発生します。

ガングリオンは、とくに、足首にできやすいです。
20~50歳の女性が発症しやすいです。
女性は男性の3倍発症すると言われています。

しこりが痛むのはなぜ?

医師女性
神経のそばにガングリオンが発生すると、神経を圧迫して痛みを生じることがあります。

ガングリオンは体操選手によく見られることから、関節のケガを繰り返していたり、物理的ストレスがあると、発症リスクを高めると考えられます。

「ガングリオン」のしこりの特徴

  • 皮膚の下に盛り上がった円形や楕円形の腫れ
  • 表面は滑らかで硬い
  • しこりの中には、ゼリー状の透明な液体が含まれている
  • 不快感がある
  • しこりの大きさは1~3cm程度
  • しこりの境界がはっきりとしている
  • しこりを押すと動く

自然に治る?

医師女性
ガングリオンの多くは、放っておくと自然に治ります。
無症状であれば心配はなく、とくに治療の必要もありません。

ただし…

  • 外見的に問題がある
  • 不快感がある
  • 大きくなり続けている
  • 神経が圧迫されて神経症状がある(運動障害や痛みなど)

など生活支障をきたす場合は、整形外科を受診しましょう。

整形外科を探す

足のしこりは早めに病院で相談を

足のしこり

医師女性
「足にできたしこりが悪性腫瘍(がん)だった…」というケースもまれにあります。

病気の悪化を防ぐには、早期受診が重要です。
自己判断は危険なので、足のしこりが気になる場合は、早めに医療機関(どこに行けばいいか迷う場合は皮膚科)で相談しましょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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