なぜ?脇の下にしこり・できものが…!病院は何科?押すと痛いことも

公開日:2020-04-30 | 更新日:2021-10-25
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なぜ?脇の下にしこり・できものが…!病院は何科?押すと痛いことも

脇の下にできるしこりについて、お医者さんに聞きました。

「しこりができたけど痛みはない」
「押したりつまんだりすると痛い」
こういった症状がある場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。

注意すべきしこりの特徴や、病気の可能性なども併せて解説します。


監修者

岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

「痛みがある」心配のないしこり

医師男性
痛みがあるしこりの場合、次の原因が考えられます。
あまり心配しなくても大丈夫ですが、症状が悪化したときは医療機関を受診してください。

① 異物肉芽腫

医師男性
伸びた脇毛が皮膚の中に入り込むと、異物侵入の反応として“しこり”が生じる場合があります。
脇毛のお手入れが原因で発症しやすいです。

しこりの特徴

 

  • 小さい
  • 痛みがある
  • 赤みがある

赤みが出てから1週間ほど経つと、痛みが消え、赤かった部分が黒くなり、茶色っぽい硬いしこりが生じます。

異物肉芽腫の対処法

しこりが生じた箇所を清潔に保ちましょう。
痛みや違和感があるときは、皮膚切開で取り出す必要がありますので、早めに医療機関を受診してください。

病院は何科?

形成外科を受診しましょう。

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② せつ(おでき)

医師男性
毛根を包んでいる組織に細菌が感染すると、膿が溜まり、しこりができます。

しこりの特徴

 

  • 腫れている
  • 痛みがある
  • 潰れると臭い膿が出てくる

せつ(おでき)の対処法

  • 脇の下を清潔に保つ
  • 脇の下が蒸れないように保つ
  • デオドラント製品の過度に使わない

綿・絹などの通気性がよい服を着るのがおすすめです。
デオトラント製品を使いすぎると、毛穴詰まりを起こし、細菌感染や炎症が生じて、毛包炎やおできを発症する恐れがあるので注意しましょう。
おできに気がついたら、すぐに医療機関を受診してください。

病院は何科?

皮膚科・形成外科を受診しましょう。

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③ アレルギー反応

医師男性
アレルギー反応として脇の下にしこりが生じる場合があります。
腕に予防接種をした後などに起こりやすいです。

しこりの特徴

 

  • リンパの箇所の腫れ
  • 柔らかい

アレルギー反応の対処法

アレルギーの原因物質を遠ざけましょう。
注射によるものであれば、数日〜1週間くらいで自然に消えることがほとんどです。

ただし、違和感がある、どんどんと大きくなるようであれば、医療機関へ行きましょう。

病院は何科?

皮膚科・アレルギー科を受診しましょう。
予防接種をした後であれば、その予防接種をした医療機関を受診しましょう。

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④ 副乳

医師男性
妊娠に伴い乳腺が発達すると、脇の下に乳腺組織が出現する場合があります。
これは副乳と呼ばれており、授乳期の女性に多く見られる症状です。

しこりの特徴

 

  • できもののような小さいしこり
  • 痛み、腫れがある
  • 乳汁が分泌することもある
  • 脇の下や肋骨周辺に発生しやすい

副乳の対処法

痛みがある場合は、冷やすと痛みが緩和するケースがあります。
痛みがなければそのまま放置でも大丈夫ですが、痛みが出てきたら、病院へ行きましょう。

病院は何科?

授乳中の場合は、かかりつけの産婦人科を受診しましょう。
それ以外の方は、乳腺外科を受診しましょう。

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⑤ 乳腺炎

医師男性
母乳が溜まりすぎ、細菌感染などによって乳腺に炎症が起こっている状態です。
授乳中に生じる乳房のしこりは、多くが乳腺炎です。

しこりの特徴

 

  • 広範囲にしこりが生じてカチカチになっている
  • 痛みがある(感染症の場合は強く痛む)

発熱や吐き気、倦怠感などを伴うケースもあります。

乳腺炎の対処法

  • 授乳・搾乳
  • しこりを冷やす

などの対処が行えます。
上記のケアをして24時間経過しても改善されない場合は、医療機関を受診しましょう。

病院は何科?

授乳中の場合は、かかりつけの産婦人科を受診しましょう。
それ以外の方は、乳腺外科を受診しましょう。

乳腺外科を探す

⑥ 乳腺症

医師男性
乳腺の表面にある皮やその周辺の組織が萎縮したり、異常に増殖したりすることで“しこり”を形成します。
乳腺症は、20~40歳代の女性に多い良性疾患です。

しこりの特徴

 

  • ごりごりしたような感触
  • 痛みがある
  • 乳頭から分泌物が出ることもある

乳腺症の対処法

まずは日常生活でお茶やコーヒーなどのカフェイン、脂質の多い食事を減らしましょう。
また、ホルモンバランスのために、規則正しい生活を心がけ、ストレスを溜めないようにしてください。

セルフケアを1ヶ月行っても治らない、強い痛みが出ているといった場合は、医療機関を受診しましょう。

病院は何科?

乳腺外科を受診しましょう。

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⑦ 線維腺腫

医師男性
乳腺周りの線維組織成分と腺細胞成分が増殖し、しこりを形成します。
10~30歳代の女性に多い良性腫瘍です。

しこりの特徴

 

  • 弾力性がある
  • くりくりとした感触
  • よく動く
  • 押すと痛い

線維腺腫の対処法

経過観察で大丈夫です。
もし大きくなってきた場合は医療機関へ行きましょう。

病院は何科?

乳腺外科を受診しましょう。

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「痛みがない」心配のないしこり

医師男性
次のしこりは、ほとんど痛みがなく、あまり心配はいりません。
強い痛みが出たり、症状が悪化したりしたときは、医療機関を受診してください。

① 女性ホルモンの影響

医師男性
女性ホルモンの影響を受けて、脇の下にしこりができる場合があります。

しこりの特徴

 

  • 腫れた感じ
  • 張ったような感覚

女性ホルモンによる“しこり”の対処法

規則正しい生活リズムで、ホルモンバランスを整えましょう。
日常生活で気になるようであれば、早めに医療機関へ行きましょう。

病院は何科?

まずは婦人科へ行きましょう。

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② 粉瘤(アテローム)

医師男性
皮膚の下に袋状の組織が発生し、その中に垢などの老廃物が溜まってしまう状態です。
粉瘤は、年代問わず発症する症状です。

しこりの特徴

 

  • 数mm~1cm程度の大きさ
  • ドーム状に出っ張るイボ状の塊
  •  触ると周囲の皮下脂肪より硬い
  • 粉瘤の中心部に黒い点がある
  • しこりが生じている皮膚をつまむと、しこりが付いている

内部に感染を起こすと、赤く腫れたり、臭ったり、痛みを生じたりする場合があります。

粉瘤(アテローム)の対処法

放置しても構わないですが、日常生活で気になるようであれば、医療機関を受診してください。
取り除くには、治療を受ける必要があります。

病院は何科?

皮膚科を受診しましょう。

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③ 脂肪腫

医師男性
皮膚の下に生じる良性の腫瘍で、中には脂肪が詰まっています。
女性に発症しやすい傾向があります。

しこりの特徴

 

  • 柔らかい
  • しこりがある部分の皮膚をつまめる
  • 脇の下、背中、肩、首に発生しやすい

脂肪腫の対処法

放置しても構いませんが、日常生活で気になるようであれば、医療機関で相談しましょう。
切除が必要と判断された場合は、手術が行われます。

病院は何科?

皮膚科・形成外科を受診しましょう。

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④ 女性化乳房症

医師男性
男性の乳腺組織が肥大する状態です。
乳児期や思春期にみられる男性乳房肥大は、正常で生理的なものであるケースが多いと考えられています。

しこりの特徴

 

  • 大きさは、500円硬貨より少し小さいことが多い
  • 痛みを伴うケースもある

女性化乳房症の対処法

多くの場合は自然に治るため、特に治療の必要はありません。

ただし、

  • 皮膚への固着
  • 乳頭から分泌物が出る
  • 脇の下のリンパ節が腫れている

といったときは、男性乳がんのリスクがあるため、早めに医療機関へ行きましょう。
がんを発症している場合、放置すると命の危険があります。

病院は何科?

乳腺外科を受診しましょう。

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放置は危険!深刻な病気が原因のしこり

医師男性
しこりの中には、命にかかわる危険なものもあります。
気づいたら医療機関を受診してください。

① 悪性リンパ腫

医師男性
血液細胞由来のがんの一つで、リンパ球ががん化した状態です。

ウイルス感染症、免疫不全者に多くみられ、しこりは脇の下、首、鼠径部等に発生しやすいです。
発熱、体重減少、皮膚発疹、むくみ、しびれなどを伴うこともあります。

しこりの特徴

 

  • 1~5cmほどの大きさ
  • しこりが固い
  • 触れても動かない

持続的に増大して病状が進行すると、しこりや腫れが全身に拡がります。

病院は何科?

内科を受診しましょう。

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② 悪性腫瘍の転移

医師男性
全身のどこかにできた悪性腫瘍が、脇の下のリンパ節に転移すると、しこりのように腫れてきます。

しこりの特徴

 

  • 痛みを感じないことが多い
  • どんどんと大きくなる
  • いびつな形をしている

病院は何科?

まずは内科を受診しましょう。
肺がんなどの悪性腫瘍が発見された場合、適切な診療科へ案内してもらえます。

内科を探す

③ 乳がん

医師男性
乳がんが腋窩リンパ節に転移すると、脇の下にしこりを感じる可能性があります。

脇のしこり以外に、乳房のしこり、張り感、乳頭から分泌液が出る、乳首陥没、皮膚にくぼみができる等の症状を伴うことがあります。

また、稀に男性も乳がんを発症するケースがあるため、油断は禁物です。
男性の場合、50歳以上で発症するケースが多いです。

しこりの特徴

 

  • ゴツゴツしている
  • でこぼこというような感触
  • 動かない

病院は何科?

乳腺外科を受診しましょう。

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自分のはどれ?しこり一覧表

  痛みの有無 固さ  大きさ 赤み
異物肉芽腫 ある 固い 数ミリ程度 ない(茶色になることがある)
せつ(おでき) ある 固い 1~2cm程度 ある
アレルギー反応 ある 固い 3cm前後 なし
副乳 ある場合もある 適度な固さ 様々 ある場合もある
乳腺炎 ある 固い 不揃いな大きさ ある
乳腺症 ある 固い 不揃いな大きさ ある
線維腺腫 ない 弾力性のある固さ 2〜3cm程 なし
女性ホルモンの影響 ある場合もある 固さがあるものもある 様々 ある場合もある
粉瘤 炎症の際にある 弾力ある固さ 数mm〜1cm程度 感染するとある
脂肪腫 なし 弾力ある柔らかさ 1〜数cm程度 なし
女性化乳房症 肥大すると痛む 柔らかい 様々 なし
悪性リンパ腫 なし ゴムのような固さ 5mm〜数cm
※ステージによって変わる
ある場合もある
悪性腫瘍の転移 なし 固い 5mm〜数cm
※ステージによって変わる
ある場合もある
乳癌 なし 固い 5mm〜数cm
※ステージによって変わる
炎症がある場合は赤い

こんなしこりは病院へ

  • しこりが大きくなってくる
  • しこりの数が増える
  • しこりの痛みが強い
  • セルフケアしても症状の改善がみられない
医師男性
以上のような症状がある場合、何らかの病気の可能性があります。
自己判断せず、病院を受診しましょう。

病院は何科?

医師男性
原因がわからないときは、まずは内科で相談してみましょう。
なんらかの病気に心当たりがあるときは、以下の一覧表を参考にしてください。
 
  受診すべき診療科
異物肉芽腫 形成外科
せつ(おでき) 皮膚科
形成外科
アレルギー反応 皮膚科・アレルギー科
副乳 乳腺外科
乳腺炎 乳腺外科
乳腺症 乳腺外科
線維腺腫 乳腺外科
女性ホルモンの影響 婦人科
粉瘤 皮膚科
脂肪腫 皮膚科
女性化乳房症 乳腺外科
悪性リンパ腫 内科
悪性腫瘍の転移 内科
乳癌 乳腺外科

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監修者

岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

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