健康に気を遣うならまずは血液をサラサラに!
この記事では、血液をサラサラにしてくれる食べ物や飲み物をご紹介。
毎日の食卓で血液サラサラを目指せるメニューもお伝えします。
「玉ねぎが良いって本当?」
「薬やサプリでも改善できるの?」
このような疑問にもお答えしますので、血圧やコレステロール値でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
血液をサラサラにする食べ物&飲み物
積極的に摂りたい食べ物
たまねぎ・にんにく
たまねぎやにんにくに含まれるアリシンは、血液が固まるのを抑制する働きがあります。
納豆
ナットウキナーゼには、血栓にアプローチし、血栓を溶かす作用や溶かす働きのある物質を活性化する働きがあります。
野菜・果物
ビタミンCやビタミンEには抗酸化作用があり、血液内のLDLコレステロールの酸化を防ぎ、血流改善に繋がります。
<ビタミンCを多く含む食べ物>
- 赤ピーマン
- ゴーヤ
- ブロッコリー
- 菜の花
- アセロラ
- キウイフルーツ
- グレープフルーツ
- レモン
- とうがらし
- ほうれん草
- ブロッコリー
- アボカド
- かぼちゃ 等
<ビタミンEを多く含むもの>
- 植物油
- ピーナッツ
- ゴマ
- アーモンド
- アボカド 等
トマト・トマトジュース
トマトに含まれるリコピンには強い抗酸化作用があるため、野菜や果物のビタミンCやビタミンEと同様に血液の流れを良くすると考えられます。
さば缶
さばにはEPAが含まれ、血液中の中性脂肪を減らしたり、血栓を作りにくくしたりする作用があります。
お酢
お酢に含まれる酢酸は、体内でクエン酸に変化します。
クエン酸は、血液が固まる際に必要なカルシウムに作用し、血液が固まるのを防ぎます。
積極的に摂りたい飲み物
青汁

食物繊維の多い青汁は、糖や脂肪の吸収を抑え、血液がどろどろになるのを予防できます。
コーヒー
クロロゲン酸というコーヒーポリフェノールを含み、抗酸化作用があります。
コーヒー自体にクロロゲン酸が含まれているので、ミルクや砂糖を入りのものでも働きは同じです。
しかし、砂糖を入れると血糖値をあげやすくなるので、ブラックの方がおすすめです。
緑茶
お茶に含まれるカテキンの中でも「ガレート型カテキン」には、脂肪やコレステロールの吸収を抑える働きがあることが、研究によってわかっています。
また、血清コレステロール値が高めな場合、「ガレート型カテキン」を摂ることで、総コレステロールとLDLコレステロールが低下したという報告もあります。
麦茶
香ばしい香りの成分であるアルキルピラジンは、血液の成分の一つである血小板にカルシウムが入り込むのを防ぐことで、血小板が固まるのを抑制すると言われています。
サプリメントの即効性は?
ここまでにご紹介した成分を含むサプリを用いることで、血流改善に繋がる可能性は考えられます。
ただ、即効性については、個人差がありますので、はっきりとは言えません。
著しい効果は期待できませんが、食べ物と一緒にサプリを活用することで相乗効果は期待できます。
効果的な摂り方
アリシンやナットウキナーゼは熱に弱い
たまねぎやにんにくに含まれるアリシンは、すりおろしたり刻んだりすることにより発生します。
熱に弱いので、ドレッシングに加えるなどして生で食べましょう。
ナットウキナーゼも熱に弱いと言われています。加熱せず、そのまま食べると良いでしょう。
ビタミンCは茹で汁まで!
ビタミンCは水溶性なので、野菜を茹でる場合は、ゆで汁も摂るようにしてください。
スープなどの汁物がおすすめです。
また、ビタミンCは長時間体内に溜めることができない栄養素なので、こまめに摂取しましょう。
ビタミンEやリコピンは油脂と一緒に摂る
ビタミンEやリコピンは脂溶性物質のため、油脂と一緒に摂ることで吸収率があがります。
また、リコピンに関しては、生のトマトよりも加工されているトマトジュースの方が効率よく摂取できます。
リコピンを体内に吸収しやすい形にするためには、油脂と摂るほかに、加熱により変化したアリシン(ジアリルジスルフィド)とともに調理する方法もあります。
一日の中で朝がリコピンを吸収しやすいという報告もあるので、摂取するタイミングも工夫すると良いかもしれません。
EPAは朝に摂るのがおすすめ
EPAは、朝に摂ると吸収が良いという動物実験での研究結果があります。
缶詰の商品は手軽に摂れますが、缶詰に限らず生の魚を買ってきて調理しても良いです。
食品成分表によると、マサバよりも輸入品のタイセイヨウサバの方がEPAを多く含みます。
酢酸は加熱でも非加熱でもOK
酢酸は熱に強いため加熱調理しても大丈夫です。
もちろん非加熱で料理に使用しても良いでしょう。
飲む場合は、薄めて飲むようにしましょう。
食物繊維は一度にたくさん摂らない
食物繊維は青汁の他にも、野菜、きのこ、海藻などからも摂ることができます。
一度にたくさん摂りすぎると胃腸への負担が大きくなるので、数回にわけて摂ると良いでしょう。
お茶を淹れる時は80度以上のお湯で
カテキンを多く含むお茶を淹れたい時は、80度以上のお湯を使用するとカテキンが溶けだしやすく、おすすめです。
麦茶は煮出して作ることで、アルキルピラジンを多く生成できます。
カフェインの摂りすぎに注意
コーヒーは、抗酸化作用があるからと言って飲みすぎると、同時にカフェインも多く摂ることになります。
カフェインは覚醒作用があるので、寝つきが悪くなったり、利尿作用でトイレが近くなったり、人によっては吐き気や片頭痛が起こることもあります。
飲みすぎには注意が必要です。
血液サラサラが期待できるメニュー
和定食に出てくるような料理は、血液改善に繋がるものが多いです。
- サバの塩焼き
- 野菜のお味噌汁
- 納豆ご飯、玉ねぎドレッシングのサラダ
- きのこや海藻の酢の物 など
飲み物にトマトジュースや緑茶などをチョイスしたり、デザートにはビタミンを多く含む果物を食べたりするのもおすすめです。
血液をドロドロにする食べ物&飲み物
下記の食べ物や飲み物は、血液がドロドロになる原因になりますので、気を付けましょう。
- 糖質の多い食べ物
- 動物性油脂に多く含まれる飽和脂肪酸を多く含む肉類 ・乳製品
- アルコールの摂りすぎ
血液をサラサラにする薬
血液をサラサラにする薬には、抗凝固薬と抗血小板薬があり、医師の判断によって処方されます。
抗凝固薬は、注射薬 と経口薬の二つがあります。
抗凝固薬
注射薬
- ヘパリン
- 低分子ヘパリン
- アルガトロバン
- ダナパロイドナトリウム
- フォンダパリヌクス
経口薬
※ワルファリンはビタミンKを多く含む食べ物により影響を受けるため、服用する場合は気を付けましょう。
抗血小板薬
- アスピリン
- クロピドグレル
- チクロピジン
- シロスタゾール 等
薬の種類や個人差もあるようですが、食品と比べれば薬の方が即効性や確実性はあります。
ただ、個人に合う・合わないがあるので医師の指示に従いましょう。
血液をサラサラにして血圧&コレステロール値も改善!
血液がドロドロだと血流が悪くなり、全身に血液を巡らせるために強い力が必要になります。
そうすると血管にも負担がかかり、血圧があがると考えられます。
血液がサラサラになれば、血流もよくなり、血圧も改善されると考えられます。
コレステロールに関しては、血中コレステロール値が改善されることにより、血液がサラサラになると言えます。
《参考文献》
ビタミンE
厚生労働省『「統合医療」に係る情報配信等推進事業』 「統合医療」情報発信サイト ビタミンE
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/18.html
クエン酸 血液凝固
日本赤十字社 東京都赤十字血液センター クエン酸反応(citric acid reaction)
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/special/m6_02_02_08_01_detail67.html
カテキン コレステロール
株式会社伊藤園 研究開発レポート レポート01 茶カテキンの種類で変わる健康効果 ~悪玉コレステロールを低下させる 『ガレート型カテキン』 ~
https://www.itoen.co.jp/company/research/report01/#02
麦茶 血液
カゴメ株式会社 香ばしい麦茶は血液をサラサラにする! ―カゴメ総合研究所がヒトで確認―
https://www.kagome.co.jp/company/news/2004/000396.html
血液サラサラ 薬
国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス 血液をさらさらにする薬http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/blood/pamph80.html#Chapter05
EPA 朝
日本薬理学会 時間栄養学とn-3系脂肪酸 日薬理誌(Folia Pharmacol. Jpn.) 151, 34~40(2018)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/151/1/151_34/_pdf
EPA 含有量
文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂) 魚介類https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/20/1365343_1-0210r11.pdf
お茶 抽出温度
株式会社伊藤園 お茶百科 お茶のいれ方お茶のおいしさを決める水と温度
http://www.ocha.tv/how_to_brew/water_and_temperature/