なぜ?女性の腹痛が続く…チクチク、ズキズキの原因は?便秘?ストレス?生理?

更新日:2022-04-22 | 公開日:2020-04-30
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なぜ?女性の腹痛が続く…チクチク、ズキズキの原因は?便秘?ストレス?生理?

「左下腹部の痛みが続く…」
「下腹部の鈍痛が治らない…」
これってストレス?生理後だから?
女性に多い腹痛が続く原因と、その対処法をお医者さんに聞きました。
妊娠や病気の可能性、病院へ行った方がいい症状なども解説します。


監修者

岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

女性に多い「腹痛が続く2大原因」

医師男性

女性の腹痛が続くのは、

  1. 便秘
  2. 蠕動痛(ぜんどうつう)

のいずれかが原因であることが多いです。

原因① 便秘

医師男性
便秘になると、長期間、便で腸の口が塞がれてしまいます。
出口がないまま、溜まった便やガスを外に出そうと腸が動くことで、腹痛が続く場合があります。

痛みの特徴

  • 張るような痛み
  • 食後に下腹部が痛む

痛む部位

便秘の場合、腹部左下にあるS状結腸に便が溜まりやすいため、左下腹部にズキズキするような痛みが生じる場合があります。

便秘による腹痛の対処法

シムス位

痛みがつらいときは、横になり、膝を折り曲げて上半身を前かがみになりましょう。
横になれないときは、椅子に座り前かがみの姿勢になり、毛布・カイロ・腹巻などでお腹を温めるなどしても良いでしょう。

原因② 蠕動痛(ぜんどうつう)

医師男性
腸内の便を押し動かすとき、腸管を収縮させる「蠕動運動」が起こりますが、このときの収縮が強いと腹痛が起こります。

女性は生理前から生理中にかけて、蠕動痛が生じやすいです。
これは、経血を排出するために子宮が収縮するのに伴い、子宮の周りにある腸の活動も活発になるからです。

痛みの特徴

 

  • キューッとするような痛み
  • 腸が下に向かって動くような鈍い痛み

痛む部位

蠕動痛の場合、下腹部が特に痛みます。

蠕動痛(ぜんどうつう)の対処法

痛みがつらいときは、無理に体を動かさないで体を休めましょう
便秘がある人の場合は、蠕動痛が収まっているときは、水分摂取、食事は食物繊維の多いものを摂るようにして、1日30分以上は体を動かし、便秘が解消するように努めましょう。

生理や妊娠「ホルモンバランス」の影響のケース

医師男性
  • 排卵期痛
  • 月経前症候群(PMS)
  • 月経痛、月経困難症
  • 妊娠

によって、腹痛が起こるケースもあります。

排卵期痛

医師男性
排卵期に月経痛と同じような腹痛が起こる場合があります。

この時期は、腹膜が刺激されるため、痛みが起こりやすくなります。

月経前症候群(PMS)

医師男性
月経前に起こる不快な症状です。

頭痛・お腹の張り感・下腹部の痛み・浮腫み・精神症状等に症状が出現する場合があります。
脳内のホルモンや神経伝達物質の異常によって、腹痛が起こりやすくなります。

月経痛、月経困難症

医師男性
主に下腹部痛・便秘・下痢・頭痛・吐き気・腰痛等の症状が生じます。
プロスタグランジンという物質が過剰に分泌されたり、子宮の過収縮を起こしたりするため、痛みが起こりやすくなります。

妊娠

医師男性
妊娠して間もない時期は、腹痛・腹部張り感・腰痛等の症状が出現する場合があります。
妊娠中の腹痛は、緊急対応が必要な場合が多いため、早急に産婦人科を受診してください。

◆妊娠初期の腹痛
子宮外妊娠、切迫流産、進行流産等が疑われます。

◆妊娠後期の腹痛
切迫早産等が疑われます。

生理がこないのに腹痛だけ続くのはなぜ?

 

子宮のサイクルは「月経期・卵胞期・排卵期・黄体期」を繰り返しています。
このサイクルが正常に機能せず、子宮内膜がどんどん成長してしまうと、月経が開始されず、子宮内膜が剥がれ落ちないため、腹痛だけが起こる場合があります。

「ストレス」が腹痛の原因になることも

医師男性

心因性の原因によって、

  • 過敏性腸症候群
  • 胃痛、胃の不快感

などが起こり、腹痛が続くことがあります。

過敏性腸症候群

医師男性
腸に異常がないにもかかわらず、、腹痛・下痢・便秘が慢性的に生じる状態です。
ストレスによる自律神経の乱れで、腸の蠕動運動が低下したり、動きすぎたりするために生じると考えられています。

胃痛、胃の不快感

医師男性
過度のストレスは、胃酸の過剰分泌、胃粘膜の分泌低下の原因となります。
これにより胃痛・腹痛が起こる場合があります。

腹痛がおきる「女性の病気」の例

医師男性
  1. 子宮内膜症
  2. 子宮筋腫
  3. 卵巣出血
  4. 卵巣炎、卵管炎
  5. 卵巣嚢腫
  6. 卵巣腫瘍
  7. 子宮頸がん、子宮体がん
  8. 子宮留膿症
  9. 骨盤内感染症(クラミジア)

など、女性特有の病気が原因で、腹痛が起こることもあります

病気① 子宮内膜症

本来、子宮の内側にできる子宮内膜が、それ以外の場所に発生する病気です。

◆症状

 

  • 痛みの強い月経痛
  • 経血量が多い
  • 月に2~3回月経がある
  • 不正出血

病気② 子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮に発生する良性の腫瘍です。

◆症状

 

  • 腹痛、腰痛
  • 不正出血
  • 経血量が多い
  • 月に2~3回月経がある
  • 貧血
  • 頻尿

病気③ 卵巣出血

卵巣が破裂することで、お腹の中へ出血している状態です。

◆症状

 

  • 黄体期(排卵期)に卵胞が破裂して出血する
  • 下腹部痛

病気④ 卵巣炎、卵管炎

膣が細菌感染し、そこから徐々に炎症が広がり、卵巣や卵管にまで感染が広がっている状態です。

◆症状

 

  • 右下腹部痛
  • 嘔吐
  • 発熱(37.5~38度)
  • 悪寒

病気⑤ 卵巣嚢腫

液状のものが卵巣の中に溜まり腫れている状態です。
腫れた部分と子宮が繋がっている付け根が、ねじれる病気です。

捻じれたり戻ったりを繰り返すことで、腹痛を引き起こします。

◆症状

 

  • 不定期な腹痛

病気⑥ 卵巣腫瘍

卵巣に発生する腫瘍です。

◆症状

 

  • 腹痛
  • 不正出血
  • おりものの増加

病気⑦ 子宮頸がん、子宮体がん

子宮入り口などに発生するがんです。

◆症状

 

  • 腹痛
  • 不正出血
  • おりものの増加
    (初期症状はほぼない)

病気⑧ 子宮留膿症

子宮留膿症とは、子宮内に膿が発生し溜まります。この膿によって支給が圧迫され、腹痛などを起こします。通常、閉経した女性に発症する病気です。

◆症状

 

  • 発熱
  • 腹痛
  • 不正出血
  • 膿のおりものの増加

病気⑨ 骨盤内感染症(クラミジア等)

骨盤内感染症とは、子宮、結腸、直腸などの骨盤内に起きる細菌感染を指します。卵管膿腫、骨盤腹膜炎、クラミジア、淋病、マイコプラズマなどあります。

◆症状

 

  • 何日かかけてだんだんと腹痛が増していく
  • 発熱(37.5~38度)
    (炎症が肝臓周りまで拡がると、右上腹部に痛みが生じる場合もある)

ピルや便秘薬など「薬の服用」が原因のケース

医師男性
  • 消化性潰瘍のときに使用する薬
  • ピル・アフターピル
  • 便秘薬

上記の薬の使用により、腹痛が起こるケースもあります。

消化性潰瘍のときに使用する薬

医師男性
アスピリン・非ステロイド系抗炎症薬等の使用が原因で消化不良が起こる場合があります。

ピル・アフターピル

医師男性
月経痛の緩和等、有効に使用できる場合が多いですが、副作用として、腹痛・下腹部痛・吐き気・嘔吐・不正出血・倦怠感・頭痛等の症状が現れる場合があります。

便秘薬

医師男性
常用により、腹痛が生じる場合があります。

ずっとお腹が痛い…「日常生活で気をつける7つのこと」

女性 腹痛 温める

医師男性
  1. 腹部を温める
  2. 食物繊維を多く含む食品を摂る(海藻類、きのこ類、いも類、果物類、根菜、大豆製品 等)
  3. 1〜2時間に一度コップ1杯程度の水分を摂る
  4. ストレスを溜め込まないようにする
  5. 1日20分以上、汗ばむ程度のウオーキングなどの運動をする
  6. 十分な睡眠をとる
  7. 暴飲暴食しない(過度に辛いものや冷たいものは避ける)

上記7つのことに気をつけて、日常生活を送りましょう。

市販薬を使ってもいい?

医師男性
軽い腹痛や急な腹痛の場合、市販の下痢止め・鎮痛剤・漢方薬を使用してもいいでしょう。
アセトアミノフェン等あまり強くない鎮痛薬等で様子をみて、腹痛が続く場合は、医療機関を受診しましょう。

漢方薬は、建中湯類(ケンチュウトウルイ)、桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)等が腹痛を緩和するはたらきを持ちます。

病院へ行くべき症状

  • 1週間以上痛みが続く
  • 急激に痛みが強くなる
  • 痛みがどんどんひどくなる
  • 夜中に痛みで目が覚める
  • 腹部に加えて背中にも痛みが生じる
  • 嘔吐や下痢を繰り返す
  • 吐血や下血がみられる
  • 38度以上の発熱を伴う
  • 腹部や脚の腫れ

といった症状が現れた場合は、何か病気が隠れているかもしれません。
発見が遅れる前に、早急に医療機関を受診しましょう。

病院は何科に行けばいい?

  • 便秘でお悩みのとき→内科、胃腸内科、消化器内科
  • ストレスが原因で腹痛があらわれているとき→心療内科、精神科。
    ※ まずは、内科や胃腸内科に相談をしても良いでしょう。
  • 生理や妊娠によって腹痛があらわれているときは→婦人科や産婦人科

自身で判断できないときは、内科を受診しましょう。

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