なぜ?生理後にチクチク下腹部痛…。
ズキズキする痛みの原因と対処法をお医者さんに聞きました。
重い病気可能性もあるので、放置はNGです。
生理後に下腹部がチクチク痛い…これ大丈夫?
一時的な下腹部の痛みであれば、一旦様子を見ても大丈夫でしょう。ただし…
- 痛みが続く
- 毎月のように痛みを繰り返す
- 下腹部の痛み以外に気になる症状がある
これらの症状が現れている場合、病気の可能性があります。
婦人科を受診しましょう。
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考えられる3つの原因
生理後の下腹部痛は
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 排卵痛
の可能性があります。それぞれ詳しく解説していきます。
原因① 子宮内膜症
本来ならば子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、ほかの場所に発生してしまう病気です。
生理がくるたびに、腹痛も増していくのが特徴です。
古い血液や剥がれた内膜が体内に溜まると、卵巣が炎症を起こしてしまいます。その結果、月経時以外にも下腹部に痛みが生じると考えられています。
子宮内膜症を発症しやすい人
- 20~40歳代(20歳代で発症するケースが多い)
- 妊娠・出産の経験が少ないまたはない人
- 初潮が早かった人
- 月経痛がある人
- 家族に子宮内膜症を発症した人がいる
下腹部痛以外の症状
- 経血の量が増える
- 月経が長く続く
- おりものの量が増える
- 不正出血
- 腹部の張り感
- 腰痛
- 頭痛
- 下痢
- 便秘
- 血尿
- 排便痛
- 性交痛
自分でできる対処法はある?
セルフケアでは根本的な改善は困難です。
子宮内膜症は、生理のたびに進行します。
子宮内膜症が疑われる場合は、早めに婦人科を受診してください。
ご自身では血行を良くし、体を冷やさないように心掛けてください。
原因② 子宮筋腫
子宮の筋肉部分に発生する、コブ状の良性腫瘍です。
筋腫が子宮内部や骨盤神経を圧迫することで、鈍い下腹部痛が起こると考えられています。
子宮筋腫を発症しやすい人
- 20~50歳代
- 初潮が早かった人
- 妊娠・出産経験が少ないまたはない人
- 太っている人
下腹部痛以外の症状
- 経血の量の増える
- 月経時と同じぐらいの出血が8日以上続く
- レバー状の血液の塊が排泄される
- 下腹部が膨らんでくる
- 下腹部の圧迫感
- 貧血
- 頻尿
- 腰痛
- 便秘
- 頻尿
- 性交痛
- 不妊
自分でできる対処法はある?
セルフケアでは、根本的な改善は困難です。早めに婦人科を受診してください。
ご自身では血行を良くし、体を冷やさないように心掛けてください。
原因③ 排卵痛
排卵時に痛みを感じます。
ストレス、睡眠不足、体の冷えなどが原因とされています。
排卵痛を発症しやすい人
排卵がある女性であれば、誰でも起こる可能性があります。
下腹部痛以外の症状
月経時以外にも出血がみられる
自分でできる対処法は?
排卵痛が生じた場合は、安静にしましょう。
セルフケアによる根本的な改善は難しいため、早く婦人科を受診してください。
婦人科に行く目安

- 下腹部痛が2~7日以上続く
- 痛みがどんどんひどくなる
- 痛みが強すぎて動けない
- 高熱を伴う
- 嘔吐を伴う
- 妊娠している可能性がある
- 月経時以外にも出血がみられる
- ナプキンを1時間に1回交換しても、漏れてしまう
- 排尿・排便障害が起きている
これらの症状が現れた場合は、速やかに婦人科を受診してください。
症状に合った薬や治療を早めに行うことで、不妊や重症化(合併症併発、悪性腫瘍等)を予防でき、早期改善につながります。
放置すると、手術が必要になったり、命に関わる状態に陥いったりする可能性があるので、早めに病院へ行きましょう。
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