疲れが取れないのは病気サイン!だるい・眠いはうつ病・慢性疲労症候群かも。何科の病院に行けばいい?

更新日:2022-12-27 | 公開日:2021-08-31
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疲れが取れないのは病気サイン!だるい・眠いはうつ病・慢性疲労症候群かも。何科の病院に行けばいい?

「疲れが取れない…これは病気?」

原因不明の疲労感には、うつ病慢性疲労症候群が疑われます。
対処法病院に行く目安も併せて解説します。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

全然疲れが取れない…もしや病気?

最近疲れが取れないのですが…この疲労感は病気のサインでしょうか?
女性
医師男性
仕事や家事が忙しいのであれば、疲労の蓄積が原因です。
ただし、十分な睡眠と休息をとっているのに疲労感がある場合には、病気が疑われます。

疲労の蓄積に心当たりがある人は、休む時間を確保して様子を見てみましょう。
一方、原因不明の疲労感で病気を疑うときは、医療機関の受診をおすすめします。

病院は何科に相談すればいい?

医師男性
原因不明の疲労感があるときは、心療内科・精神科を受診しましょう。

この症状には、うつ病も考えられます。
放置すると、疲労感や心の不調が重くなり、社会復帰に時間がかかってしまうケースもあります。

悪化を未然に防ぐためには、早めの受診が大切です。
医師に相談し、症状の原因を探ってもらいましょう。

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受診時に、お医者さんに症状を伝えるポイント

  • 疲れが取れないのはいつ頃からか
  • どのような疲れを感じるか
  • 休息は取れているか
  • 今までに同じようなことがあったか
  • 他に感じる症状はあるか

上記の点を、できるだけ詳しく伝えてください。
忘れないように、メモをとっておくのも良いでしょう。

心療内科を探す

考えられる2つの病気

医師男性

疲れが取れない場合、

  1. 慢性疲労症候群
  2. うつ病

などの病気の可能性があります。

病気① 慢性疲労症候群

医師男性
原因不明の倦怠感、疲労感が続く病気です。
検査を受けても異常が見つからないのが特徴です。

主な原因は、過度のストレスだと考えられています。
大きなストレス、もしくは長期間にわたるストレスなど引き起こします。

「慢性疲労症候群」を発症すると、日常生活を普通におくることが困難になります。
疲労感が6ヶ月以上にわたり発症と再発を繰り返し、一向に良くならない場合には、慢性疲労症候群と診断されます。

症状の特徴

  • 咽頭痛、頭痛
  • 微熱
  • 首や脇の下のリンパの腫れ
  • 筋肉痛、関節痛(腫れなどはない)
  • 筋力の下
  • 少し身体を動かすだけで、ひどく疲れる
  • 睡眠障害

どんな人に多い?

  • 真面目な人
  • 常に努力するタイプの人
  • 正義感が強い人

などに発症しやすいとされています。

が原因不明な点も多くあります。

自分でできる対処法は?

医師男性
まずはたっぷりと睡眠をとり、体と心を休めましょう。
睡眠不足は、体調不良を悪化させてしまいます。

ただし、睡眠をとっても疲れが取れないときは、「慢性疲労症候群」が疑われます。
一度医療機関で相談してみると良いでしょう。

病院は何科?

医師男性
慢性疲労症候群が疑われるときは、心療内科・精神科を受診しましょう。

この病気には決まった治療法が確立されていないため、対処療法として鎮痛剤、睡眠薬などが処方されます。
また、質の良い睡眠とストレス対策をサポートできるよう。生活指導も行われます。

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病気② うつ病

医師男性
うつ病は心の不調に加え、慢性的な疲労感を引き起こすこともあります。

脳の神経伝達物質の低下によって発症します。
過度のプレッシャーストレスがきっかけとなると考えられていますが、根本的な原因はわかっていません。

症状の特徴

  • 強い倦怠感が取れない
  • 食欲不振
  • 耳鳴り、めまい
  • 頭痛、肩こり
  • 下痢、便秘
  • 生理不順
  • 睡眠障害(眠れない、過眠)
  • 落ち込みやすくなる
  • イライラする、不安感が強い
  • 集中力が低下する、ぼんやりする

どんな人に多い?

  • 真面目な人
  • 何にでも意欲的にまっすぐ取り組む人
  • ストレスを感じやすい人

などに発症しやすい傾向があります。

自分でできる対処法は?

医師男性
体と心を休めるために休息が必要です。
落ち着いた環境で、ゆっくりと休んでください。

なお、

  • 症状の改善が見られない
  • 気分の落ち込みがひどい

といった場合は、医療機関の受診をおすすめします。

病院は何科?

医師男性
うつ病を疑うときは、心療内科・精神科を受診しましょう。

うつ病の治療では多くの場合、お薬の処方生活指導が行われます。
処方される薬には、抗うつ剤、睡眠薬などがあります。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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