強迫性障害は「母親が原因」?なりやすい人は?早く治すコツってあるの?

更新日:2023-01-30 | 公開日:2023-01-26
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強迫性障害は「母親が原因」?なりやすい人は?早く治すコツってあるの?

母親が原因で、強迫性障害になることってあるの?

強迫性障害を発症する原因について、お医者さんに聞いてみました。

主な症状も紹介するので、自分や周囲の人に強迫性障害が疑われる場合は、参考にしてみましょう。

監修者
経歴

佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。

美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする。

精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。

強迫性障害は「母親が原因」の場合もある?

医師男性
強迫性障害は、母親と接することで生じるストレスが引き金となるケースや、遺伝(※)によって発症するケースもあると考えられます。

しかしながら、強迫性障害の原因ははっきりとはわかっていません。そのため、一概に母親だけが原因となるとはいえません

(※)母親が強迫性障害の場合、生涯有病率が10〜20%上昇するという研究結果があります。

強迫性障害ってどんな病気?

強迫性障害
医師男性
強迫性障害とは、払いのけられない思考やイメージ(強迫観念)が何度も浮かび、同じ行動を繰り返すなどして、日常生活に支障をきたす病気のことです。

うつ病を併発するケースがあり、その場合、強迫性障害がより重くなる場合があります。

強迫性障害の主な症状

  • 過剰に手洗い・入浴・洗濯を繰り返す
  • 手すりやドアノブを触ることができない
  • 戸締まりやガス栓・電気器具のスイッチを何度も確認する
  • 決まった方法・手順で家事や仕事をしないと気が済まない
  • 物の配置に過剰なまでにこだわる

など

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強迫性障害になりやすい人の特徴

医師男性

強迫性障害は、20歳前後で発症することが多いです。
また、

  • 几帳面な性格の人
  • こだわりが強い人

はなりやすいとされています。

発症頻度で男女差はありませんが、女性は20歳より後に、男性は20歳より前に発症する傾向があります。

強迫性障害の治し方

男性の医師

医師男性
強迫性障害を治すためには、医療機関で治療を受ける必要があります。
強迫性障害は、薬を使用せずに治すことが難しいからです。

強迫性障害の治療は「精神科」で受けられます。
放置していると重症化してしまい、うつ病を併発する恐れもあるため、早めに受診してください。

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一般的な治療の流れ

医師男性
病院ではまず「投薬治療」を行い、症状が落ち着いたら「認知行動療法」を行うケースが一般的です。

投薬治療では、セロトニン(※)の異常を調整する「抗うつ薬」を使用します。
必要に応じて、「抗不安薬」を併用することもあります。

認知行動療法は、ストレスや苦手なものに対して、上手に対応する方法を学ぶ治療法です。精神科医や臨床心理士が、患者さんの考え方のクセや受け取り方を理解して、よりよい方向へ修正していきます。

※セロトニンとは、精神の安定に関わる脳内神経物質の一つです。セロトニンが不足すると緊張感や不安感が強くなります。

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強迫性障害が治るまでの期間は?

医師男性
投薬治療から2週間~3ヶ月程度で、症状が改善に向かうことが多いです。
ただし、治療をやめると再発しやすいため、症状が安定したあとも約半年〜1年半は治療を続けることが望ましいと考えられています。

「早く治すコツ」はある?

医師男性
残念ながら、強迫性障害を早く治すコツはありません。
早く治そうとして焦っても、かえってストレスがたまり、逆効果になってしまいます。

強迫性障害は、長期にわたって向き合わなければいけない病気です。
焦らず気長に治療に取り組みましょう。

身近な人が強迫性障害になったら

医師男性
まずは患者さんの悩みに関心をもち、理解を示すようにしましょう。
その上で、以下のことを心がけて接してください。
  • 患者さんの話を最後まで聞く
  • 言い合いを避ける
  • 患者さんのことを否定しない
  • 感謝の言葉を伝える
  • 褒める
  • 焦らせない
  • 自分自身が巻き込まれすぎないように気をつける

強迫性障害は、家族や友人など周りの人も巻き込まれやすい病気です。
患者さんの主治医や臨床心理士に相談しながら、サポートしていきましょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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