【社交不安障害】職場で周囲の視線が気になって仕事に集中できない

公開日:2019-03-08 | 更新日:2021-05-25
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【社交不安障害】職場で周囲の視線が気になって仕事に集中できない

近年、うつ病や適応障害といったメンタルヘルス不調が原因で、休職中の20〜30代が増えています。
職場でメンタルヘルス対策を行う重要性は高まっています。
たとえば、

  • 長時間労働
  • 自分のペースで仕事ができない
  • 良好でない人間関係

などが、仕事のストレス要因としてあげられ、メンタルヘルス不調を引き起こしているといわれています。
さらに年齢・性別・性格といった個人的要因、家庭の状況といった仕事以外の要因も、メンタルヘルス不調の発生に関係しているため、メンタルヘルス対策は複雑化しています。
それでは、今回は職場でよくあるメンタルヘルスケアについて解説していきたいと思います。

単純に、メンタルヘルス不調者=心が弱い人・ストレス耐性が低い人、と決めつけるだけではいけません。メンタルヘルス不調を引き起こしたストレス要因を慎重に評価し、個人に合ったメンタルヘルスケアを行なっていく必要があります。


監修者

丸井 友泰 先生


医学博士

丸井 友泰先生

経歴

2010年名古屋大学医学部卒。2018年同大学院博士課程修了。医学博士。
名古屋大学医学部付属病院精神科などを経て、現在は複数の企業と契約し、労働者の総合的な健康状態の向上を目指して、助言や指導、研修や衛生講話を通じた安全衛生教育などといった産業保健活動に取り組んでいる。
また、総合病院心療内科にも勤務し、がん患者の終末期医療も担当している。その他、Webマガジン「現代ビジネス」で、メンタルヘルスを主なテーマに、記事の執筆・監修を行っている。

視線が気になって仕事に集中できない場合

職場でのメンタルヘルス相談として、しばしば次のようなものがあげられます。

  • 周りの人の視線、人の動きが気になり、仕事に集中できない。
  • 具体的には、向かい側の人と目線が合う気がする(相手がこちらを見ている気がする)
  • 些細なことが気になり、不安感や緊張感を感じやすい状態になっている。

こうした症状を職場にいるときに感じている方は、医師に相談してください。

社交不安障害(DSM-5:『精神疾患の分類と診断の手引き』第5版)の可能性
があります。

重症化すると、不安や緊張のあまり、手足が震える、心臓がドキドキする、息苦しい、吐き気、大量に汗をかく、といった身体症状が出現する場合もあります。このような身体症状が出現していなければ、早めの対策を取ることで、重症化を防ぐこともできるでしょう。

このように神経質になってしまっている状態は、自律神経のバランスが乱れていると考えられます。

※自律神経:
交感神経と副交感神経の2つに分けられ、自分の意思と関係なく働く。強いストレス状態では交感神経が主に働き、リラックスした状態では副交感神経が優位に働く。
自律神経のバランスを整えるためには、適切な食事摂取や睡眠、運動、休日にしっかり休息をとることが重要です。

また、上記のような状況では、ストレスへの抵抗力が低い状態になっていると考えられます。
対策としては、自己肯定感を高めることが鍵となります。

社交不安障害の治療法

受診先は精神科もしくは心療内科です。
薬物療法と認知行動療法を併用する場合が多いです。薬物療法では、抗うつ薬や抗不安薬を使用します。漢方薬を使用する場合もあります。
認知行動療法では、まずは疾患に対する正しい知識を身につけ、その上で、社交場面における自身の感情や行動の問題点を認識し、考え方のゆがみを修正し、正しい行動をとれるように訓練します。

精神科・心療内科を探す

職場でメンタルヘルスを整える方法

まずは、ストレスに気づき、早めに対処することが重要です。
ストレスに気づくサインとして、気持ちの落ち込みやイライラ感、不安感といった心理的反応だけではなく、食事・飲酒・喫煙量の増加や浪費といった行動化、頭痛や肩こり、めまい、下痢・便秘などの生理的な反応があります。

また、ストレスの緩衝要因(緩衝:やわらげる)として、上司・同僚・家族との良好な関係があります。
困りごとを話しやすい関係性を普段から築くことは重要です。

また、他者のメンタルヘルス不調のサイン(遅刻・欠席の増加、表情に活気がない、身だしなみの乱れなど)に気づいたら、率直に声をかけることも大切なお互いの心がけといえます。

まとめ

職場で、心身の不調が生じた時、ひとりで抱え込まないことが重要です。
話しやすい同僚や直属の上司、職場のメンタルヘルス担当者(産業医や保健師、もしくは、人事部)に相談してください。職場の関係者に相談しにくい場合は、医療機関や外部のメンタルヘルス相談窓口を利用してもいいでしょう。

メンタルヘルスについての知識が未だに定着していない職場も多く、ただの「怠け者」と思われてしまう方もいますが、メンタルヘルス不調は誰にでも起こる可能性があり、早期の対応が必要です。

まずは近くにいる人に相談してみるのも良いと思います。

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【参考文献】
・対人恐怖症/医療法人 和楽会
http://www.fuanclinic.com/byouki/orange1.htm
・対人恐怖症/心療内科 光洋クリニック
http://www.koyoclinic.com/taijinn.html


監修者

丸井 友泰 先生


医学博士

丸井 友泰先生

経歴

2010年名古屋大学医学部卒。2018年同大学院博士課程修了。医学博士。
名古屋大学医学部付属病院精神科などを経て、現在は複数の企業と契約し、労働者の総合的な健康状態の向上を目指して、助言や指導、研修や衛生講話を通じた安全衛生教育などといった産業保健活動に取り組んでいる。
また、総合病院心療内科にも勤務し、がん患者の終末期医療も担当している。その他、Webマガジン「現代ビジネス」で、メンタルヘルスを主なテーマに、記事の執筆・監修を行っている。

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