心療内科の初診の受け方|聞かれることや費用目安。予約の仕方・当日の流れまで徹底解説

更新日:2022-12-27 | 公開日:2020-05-21
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心療内科の初診の受け方|聞かれることや費用目安。予約の仕方・当日の流れまで徹底解説

初めて心療内科に行くけど…実際には何を話すの?

心療内科で初診を受ける際の流れについて、お医者さんに聞きました。
当日準備していくことをはじめ、初診でかかる料金、診断書はもらえるのかどうかも解説します。

監修者
岩瀬 利郎 先生

武蔵の森病院
院長

岩瀬 利郎先生

経歴

浜松医科大学 ・同大学院修了・博士(医学)
埼玉医科大学精神医学教室
石心会狭山病院(現埼玉石心会病院)精神科部長
医療法人弘心会 武蔵の森病院副院長を経て平成23年4月より現職

心療内科の初診の流れ

医師男性
初めてで緊張する方もいらっしゃるかと思いますが、基本は一般の内科などと変わりません。

問診→診察という通常の病院受診と同じ流れで行われます。

<治療開始までの流れ(一例)>

  1. 電話やウェブで予約
  2. 来院、問診表を書く
  3. 診察を受ける
  4. 必要であれば検査
  5. 治療の開始

心療内科の予約のしかた

医師男性
電話予約が一般的かと思われますが、最近ではウェブ予約ができるところも増えてきています。

時間がなくて電話ができない、電話が苦手という方でも予約することができます。初診は日時が決まっているところが多いため、調べてから行くのがよいでしょう。

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受診前に準備しておいたほうがいいことはある?

医師男性
次のことが伝えられるように準備しておくと良いでしょう。
  • 今、何に困っているのか
  • 受診に至った経緯
  • いつから困っているのか
  • どのようなときに、どのような症状がでるか
  • 思い当たるストレス要因 等

初診で聞かれること

お医者さん

医師男性
(症状や状態にもよりますが)ストレス要因に関連するような質問をされる可能性があります。

例えば、家族との関係や本人の職業・仕事内容、交友関係や休日の過ごし方、趣味などの話です。あくまで関連のある事柄に対してなので、あまり言いたくないことは言わなくても大丈夫です。

いずれにしても専門家がお話を聞くので、安心して相談してみてください。秘密は守られます。

初診で持っていくもの

心療内科の初診には、次のものを持参すると良いでしょう。

  • 保険証
  • お薬手帳(あれば)

現状「困っていること」や「医師に相談したいこと」を受診の経緯をスムーズに話せるようにメモを持っていくのもよいでしょう。

初診の費用目安

医師男性
自己負担3割の方で、初診時は約2,500円~3,000円、2回目以降は1,500円程度です。

薬を処方された場合、診察とは別に薬代が5000円前後かかります。
検査を行った場合には別途1,000~3,000円かかりますが、検査の種類にもよります。

こんなときは、悩まず心療内科に相談してください

医師男性
「ストレスで胃が痛い」「悩み事があり夜眠れず、不眠気味だ」「ストレスが多く髪が抜ける」「イライラが収まらない」などの症状がある場合は、早めに専門医に相談してみましょう。

心配事や悩み事、ストレスがあり、気持ちや情緒が不安定で「いつもと違う」と感じられているのであれば、受診することをお勧めします。
辛い、苦しい、不安な状態を長く我慢してしまうと、症状がより重いものになる可能性もあります。

早期受診のメリット

早期に治療を始めることで、治療期間が短く済む、正常な状態に戻るのも早くなる、通院の回数や医療費も安く済むというメリットがあります。
ストレスが要因の病気は特に、放置し続けることで症状が悪化してしまうケースが多く、うつ病もそのうちの一つです。
何よりも、軽い症状のうちに治療を受けた方が心身の負担もあまりかからずに済みます。

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はじめての心療内科「よくある質問」

質問の答え

「診断書はもらえるの?」「心療内科に行ってはいけないと言われるのはなぜ?」
心療内科に関するよくある質問にお答えします。

質問1.診断書が欲しいのですが…

休職等の申請に診断書が必要な場合、すぐにもらえるものなのでしょうか?
女性
医師男性
診断書は本来診断がついて初めて発行されるものです。しかし診断書は医師に申し出れば、比較的速やかに発行されるところも多いです。

休職や職場に提出が必要な書類として、すぐに必要な場面が多いためです。病院によっては別に窓口が設けられている場合もあるため、受診の際に確認すると良いでしょう。

質問2.よく「心療内科に行ってはいけない」と言われるけど…

「行ってはいけない」「行ったら最後」と言われているのは、なぜなのでしょうか?
女性

医師男性
「行ったら最後」ということはありません。
そう言われるのは、精神科や心療内科のお薬を服用すると、患者さん自身の判断で勝手にやめることができず、飲み続けなければならないことが要因となっている可能性があります。
もしくは、薬の副作用が強くて日常生活により支障が出るなどという想像での発言かもしれません。

また、精神科・心療内科に行って診断を受けた時に、自分が精神病患者なのだと認めてしまうのが怖いと思ったり、周りの目を不安に感じる方もいらっしゃいます。
精神科や心療内科は、重い精神疾患を持つ人が行く場所というネガティブなイメージが少なからずあるというのが背景にあるようです。

つらい時は我慢せずに病院に行った方が良いのでしょうか?
女性
医師男性
ネット上でも多くの情報が錯綜していますが、自分の体の声を聞き、本当に辛い、苦しいと感じていて、日常生活に支障が出ているのであれば、相談だけでもいいので受診してみてください。

実際に、精神的な症状や心身症が現れているにも関わらず、受診を躊躇している方が多くいらっしゃいます。
しかし、自己判断で市販の漢方薬などの薬を飲み続けていたとしても、根本的な治療にはなりません。その点、専門の医師に相談することで、症状の要因をふまえた治療を受けることができます。
一人で抱え込まずにまずは相談してみましょう。

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参考URL
・心療内科で初診を受ける場合の流れを分かりやすく解説!/ひだまりこころクリニック栄院
https://hidamarikokoro.jp/sakae/blog/心療内科で初診を受ける場合の流れを分かりやす/
・精神科・心療内科の診察料金 | こころみ医学
https://cocoromi-cl.jp/knowledge/other/psychiatry/cost/
・診察にはどれくらいの費用がかかりますか? | 心療内科・精神科
https://namba-minato.com/faq/faq09/
・心療内科に行くべきかどうか迷う。受診すべき兆候とは?/神楽坂こころのクリニック
https://www.kagurazaka-mc.com/colum/psychosomatic-medicine/

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