ストレスで声が出ない?「心因性失声症」かも。治し方は?病院に行くべき?

公開日:2020-07-08 | 更新日:2020-09-15
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ストレスで声が出ない?「心因性失声症」かも。治し方は?病院に行くべき?

風邪でもないのに声が出ない…なぜ?

もしかして、ストレスが原因の「心因性失声症」かも。
自分で治せる?病院に行くべき?
正しい対応をお医者さんに聞きました。


監修者

経歴

福島県立医科大学卒業
マサチューセッツ大学MBAコース在学中

「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。

産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。

ストレスで声が出なくなることはあるの?

医師女性
ストレスが原因で声が出なくなることはあります。

体に異常がないにもかかわらず、声が出なくなっている場合、「心因性失声症」を発症している可能性があります。

心因性失声症はストレスによって発症すると言われていますが、その仕組みは、はっきりと分かっていません。

心因性失声症になりやすい人

医師女性
心因性失声症は、20~40歳の女性に多い病気です。特に、ストレスを抱え込みやすい人がなりやすいと考えられています。

ストレスの自覚がある人もいれば、ストレスの自覚がないまま心身にストレスが積み重なり身体のストレス反応として発症することもあります。
また、精神的にショックな出来事があった時にも起こりやすいです。

心因性失声症の「症状」

医師女性
スースーと声がもれる、声帯を震わせて発生する音(有声音)が出せない等の症状があらわれます。

声帯には特に異常がみられません。咳払いした時に有声音が確認できる場合もあります。

声が出ない症状以外には、吐き気や倦怠感、視覚、聴覚などの感覚障害を併発することがあります。

心因性失声症は「自分で治せる?」

医師女性
ストレスを溜めこまない、ストレスを上手に発散するなどの工夫をすることで、病院での治療を行わなくても治ることがあります。

しかし、声が出ない症状がさらなるストレスを引き起こしたり、日常生活や仕事に支障をきたしたりする場合もあるため、症状が数日続く場合は早めに病院を受診しましょう。

その他にも、

  • 一度症状が治っても繰り返す
  • 他の身体症状もある
  • 自殺を考えてしまう

といった場合は病院への受診が必要です。

心因性失声症の「治し方」

医師女性
ストレスを抱え込まず、上手に発散するよう心がけて、リラックスして過ごすようにしましょう。

そのためには、生活リズムを整えることも重要です。
バランスのよい食事と、ウォーキングやランニングなど適度な運動を行い、しっかり睡眠をとるようにしてください。

こんなときは病院へ

以下のような場合には、早めに病院を受診しましょう。

  • 声が出ない状態が長く続いている。
  • 声が出ない症状が繰り返し起こる。
  • 不安感が強い。
  • 日常生活に支障が出ている。

何科を受診する?

突然声が出なくなった場合、まずは耳鼻いんこう科を受診しましょう。

耳鼻いんこう科を探す
検査しても声帯に異常がみられない場合、主治医に相談して紹介状を書いてもらい、精神科の受診を考慮しましょう。

精神科を探す

病院での治療法

病院では、患者さんの症状に合わせて、次の3つの治療を行います。

<音声治療>
声をうまく出せるようにする治療を行います。咳払いによる有声音を確認し、次にハミングの練習、その後単語の発声や自由会話をしていきます。

<薬物治療>
気持ちが不安傾向にある場合には、抗不安薬、うつ傾向の強い場合には、抗うつ薬が処方されることもあります。

<心理療法>
認知療法を行い、心因性失声症の発症原因である心的葛藤を解決していきます。これが解決されない限り、また症状があらわれる可能性があるからです。発症の要因に対しての対処法を知り、対処能力を高めることで治療を行います。

仕事はどうする?

声がうまく出ないと、仕事に支障が出るという方も多いですよね。
心因性失声症になったら、仕事はお休みするべきなのでしょうか?

仕事をお休みする基準

医師女性
心因性失声症は必ずしも、仕事を休まなくてはいけないということはありません。自分の心身の状態を考えて、職場や医師と相談して判断しましょう。

職場がストレスの原因となっていたり、声が出ないと仕事ができなかったりする場合には、仕事を休み療養に集中したほうがいいケースもあります。

診断書はもらえる?

医師女性
医師が診療を行い、診断書の発行が必要と判断した場合には、診断書が発行されます。

ただし、判断のためにある程度の期間の診療が必要になる場合もあります。
また、突然会社に診断書を提出すると、人事・総務等の対応が遅れることもあるため、事前に職場の方と相談を行った後、医師に話をするとよりスムーズかもしれません。

早期受診がオススメ

声が出ない ストレス

医師女性
早い段階で治療を始めることで、症状の改善が早まり、日常生活や仕事への影響を最小限に抑えられます。

心因性失声症が疑われる場合は、早めに病院を受診するようにしましょう。声が出ない原因が見つかり、不安やストレスが軽減されます。

治療せずに放置していると、思うように声が出ないことが、さらなるストレスに繋がり、うつ病を発症する可能性もあります。

悪化する前に病院に行くようにしましょう。

参考
時事メディカル 機能性発声障害〔きのうせいはっせいしょうがい〕
https://medical.jiji.com/medical/011-0394-01
廣瀬 肇 機能性発声障害 
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibirin1925/80/9/80_9_1334/_pdf
東京大学医学部付属病院分院耳鼻咽喉科 矢野 純,牛嶋 達次郎 心因性失声症の治療について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka1947/90/6/90_6_852/_pdf
電子政府の総合窓口(e-Gov)「医師法」
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=323AC0000000201

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マサチューセッツ大学MBAコース在学中

「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。

産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。

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