発達障害の赤ちゃんの特徴|手がかからない?いつわかる?【医師監修】

更新日:2022-10-24 | 公開日:2022-04-01
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発達障害の赤ちゃんの特徴|手がかからない?いつわかる?【医師監修】

子どもに発達障害がある場合、早めにケアしたいですよね。
発達障害のある赤ちゃん(0歳~1歳)の特徴として考えられているものを、お医者さんに聞きました。

「発達障害はいつわかる?」
「検査はいつやるべき?」
といった質問にも答えます。

監修者
武井 智昭 先生

高座渋谷つばさクリニック
院長

武井 智昭先生

経歴

公益社団法人 日本小児科学会 小児科専門医

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」の院長として勤務
2020年 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

赤ちゃんの時点で、発達障害はわかるの?

医師男性
赤ちゃんの時点では「発達障害であるか」は判断できません。
早い場合でも、発達障害がわかるのは3歳ごろです。

近年、発達障害という言葉がよく知られるようになってきました。同時に「これってもしかして発達障害のサイン?」と心配になっているママ・パパも増えています。当てはまる特徴をみつけて、「この子の将来はどうなるのか…」とショックを受ける方も多いです。

赤ちゃんの成長は個人差が大きいため、「他の子と違うけど大丈夫?」と心配になる方も多いです。そのような不安は、子どもに愛情を注いでいる証でもあります。

次の段落から“赤ちゃんの発達障害のサイン”をいくつか紹介しますが、当てはまる特徴がある=発達障害であるとは限りません。発達障害にも個人差があり、いろいろなタイプがあります。

発達障害を持つ赤ちゃんの特徴

医師男性

赤ちゃんの頃にみられる発達障害の特徴としては

  • 手がかからない
  • 抱っこしてもしがみつかない
  • 人見知りしない
  • 奇声を発する(※2歳ごろから)
  • よく癇癪をおこす(※2歳ごろから)

ということがあげられます。

手がかからない

医師男性

発達障害の赤ちゃんには、

  • 相手(パパやママ、相手をしてくれる大人)を意識していない
  • あまり泣かない

などの特徴がみられる場合もあります。

あまり泣かないため、呼吸器も発達せず、いつまでも弱々しい泣き声の赤ちゃんもいます。あやしてもあまり笑わない子もいます。

抱っこしてもしがみつかない

医師男性
抱っこ・おんぶしようとしても、しがみついてこないという特徴がある場合もあります。

抱っこひもの補助がないと、抱っこするママ・パパ側が不安になることもあります
これは、抱っこ・おんぶを赤ちゃんが要求していないサインともされています。

人見知りしない

医師男性
パパやママを含む、どの相手に対しても興味がないようなそぶりの赤ちゃんがいます。

※反対に、パパやママでないと異常に嫌がるケースもあり、この特徴には個人差があります。

音に敏感に反応する

医師男性
発達障害のお子さんは、音や光に敏感(もしくは鈍感)な場合があります。

爪切りや耳かきを、極端に嫌がる場合もあります。

奇声を発する(※2歳ごろから)

医師男性
意図してなのか意味はないのか、大きな声を出すことがあります。やめてとお願いしても、注意してもおさまりません。

この場合、基本的には「赤ちゃんが泣いている」状態とは違います。

よく癇癪をおこす(※2歳ごろから)

医師男性
自分の思うように進まないと、癇癪を起こしたように大泣きして、長時間おさまりません。

「唸る」「よく泣く」これって…発達障害のサイン?

近年、「発達障害」という言葉が浸透し、「うちの子は、大丈夫?」「早いうちに対処してあげたい」と心配するママ・パパも増えています。

実際に、
「赤ちゃん うなる 発達障害」
「赤ちゃん 泣きすぎ 発達障害」
「赤ちゃん 奇声 発達障害」
といった検索がやめられないママ・パパも多くいます。
赤ちゃんは、脳も体もまだまだ発達途中です。理由もなく激しく泣いたり(パープルクライング)、寝ている間にうなったりすることはよくあります。

赤ちゃんにはこんな「個性」があります

医師男性
0歳の赤ちゃんにも、個人差はあります。
「気質」や「成長の速度」は、ひとりひとり違うのです。

例えば、こんな個性があります。

  • 敏感で、小さな音にも反応する
  • のんびり屋さんで、まわりがうるさくても寝られる
  • 活発で、よく手足をバタバタさせている
  • 眠る時間が長い(起こさない限り寝ている)
  • 全然寝ない(寝かしつけてもなかなか寝ない)

同じ0歳でも、ひとりひとり全然違います。
2人目の赤ちゃんを育児中のママ・パパの中には「上の子と全然違う!」とびっくりする方もいます。

もし不安なことがある場合は、かかりつけの小児科の医師や、発達障害の専門家に相談にのってもらいましょう。

「この子の将来が心配」というママ・パパへ

医師男性
今スマホとにらめっこをして、赤ちゃんの行動・言動が「発達障害ではないか」と一喜一憂しているよりも、今しか見れない“赤ちゃんが可愛い時期”を楽しんでください

「発達障害」は、よく耳にする言葉となってきましたが、大人になってから自分と全く同じ人がいないように、赤ちゃんも同じ人はいません。ましてや、生まれた月齢が数ヶ月違えば、大きな個人差が出やすい時期です。

赤ちゃんの時点では、「発達障害である」と診断することも、発達障害と向き合うための「療育」を始めることもできません。今、ママ・パパができることは、目の前の赤ちゃんにたっぷり愛情を注いであげることです。

0歳では「発達障害の対処ができない」理由

医師男性
0歳児のときに一時的に発達障害のような兆候がみられても、赤ちゃんが成長するにつれ“発達障害のサイン”と思っていた行動がなくなることがあります。

例えば、早いうちからその兆候があらわれる発達障害の代表例として「自閉症」があります。「表情に乏しい」「ママ・パパをあまりもとめない」「あまり泣かない」などのサインがみられることがあります。

しかし、赤ちゃんの時点では「個性」なのか「自閉症」なのかを判断することはできません。赤ちゃんが大きくなる過程で、まわりに成長が追いつき、“自閉症のサインだと思っていた行動”がみられなくなることもあります。

近年では、発達障害は、成長過程の早い段階でわかるようになってきました。そのため、早期に様々な支援を受け、社会で活躍している人が大勢います。就学の前に療育対応ができ、集団生活に備えることもできます。

発達障害は「いつわかる?」

「発達障害がある」とわかるのは、子どもが何歳になってからですか?
女性
医師男性
早い場合には3歳児健診のときにわかります。

定期健診のときには、医師や専門家と子どもの成長について話すことができます。
心配ごとは、どんどん質問しましょう。

※発達障害は、一つではないので早期に発見できないものもあります。小学生や中学生など、勉強をするようになってから、わかるものもあります。

発達障害を「検査するタイミング」

受診

発達障害の可能性がある場合、何歳ごろに検査すればいいでしょうか?
女性
医師男性
集団生活に入る前にまずは受けてみると良いでしょう。
多くは、小学校入学前となります。

心配な場合は、2歳以降になってからかかりつけの小児科・保健所の窓口・地域の福祉センターに相談してみましょう。早いうちから相談することで、お子さんにあった療育を早期から受けられることもあります。

どこで検査できる?

医師男性
まずは、小児科を受診して相談しましょう。
その後、地域の療育センターなどに紹介される流れが多いです。

検査を受けるメリット

医師男性
年齢が早いうちから発達障害がわかると、集団生活に入る前から、療育で個人に合ったプログラムをこなすことができます

療育では、個人のクセを受け、ある程度の行動パターンを刷り込むことができます。療育に通いながら、幼稚園でお友達を作っている子どももたくさんいます。

近年では、発達障害の子どもをサポートする施設・取り組みも増えています。
周りのサポート受けながら、発達障害と向き合っていくこともできます。発達障害をもちながら、社会で活躍している人も多くいます。

発達障害は「親が原因ではない」

医師男性
子どもの発達障害は、親の「育て方」や「愛情不足」が要因となることはありません

何らかの原因により、先天的に脳の機能に一部障害があることが原因とされています。胎児期の影響や原因不明の場合も多くあります。

子どもに発達障害の傾向があると「私のせいなのでは…」と悩んでしまう親もいます。どうか、ご自分を責めないでくださいね。

医師男性
今は、赤ちゃんと向き合って、今しか見られないかわいい時期を、思いっきり楽しんでくださいね。
 
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