過呼吸のしびれはどう対処する?病院行くべき?何科?手足・顔のしびれの原因

更新日:2022-08-19 | 公開日:2021-03-08
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過呼吸のしびれはどう対処する?病院行くべき?何科?手足・顔のしびれの原因

過呼吸で息が苦しい!
手足もしびれてきた…。

過呼吸によってしびれが生じる理由と、その対処法をお医者さんに聞きました。
「病院に行く目安」や「何科を受診すればいいのか」についても解説します。

監修者
荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

「過呼吸でしびれが!」どう対処すべき?

医師男性
まずは、パニックにならないように、落ち着いてください。
息を吸ったら、10秒かけてゆっくり吐き出しましょう。

深呼吸するのではなく、“1回の呼吸に長く行なうイメージ”です。それでも治らない場合は、5~10秒ほど息を止める方法もおすすめです。

一番大事なのは、できるだけ落ち着くことです。
過呼吸は、数時間程度で治まることがほとんどです。

多くの人は、過呼吸になるとパニック状態になってしまいます。パニックになると、さらに過呼吸状態がひどくなる傾向があります。そんなときこそ“落ち着いて、ゆっくり呼吸する”ようにしてください。

紙袋を使った対処法はNG

医師男性
口に紙袋をあてて呼吸する「ペーパーバック法」は、あまりおすすめできません。

自分が吐いた息を吸うことで、血液中の炭酸ガスの濃度が上がり過ぎる恐れがあるため、注意が必要とされています。

過呼吸予防のためにできること

医師男性
「過労」や「ストレス」が過呼吸の原因となっていることが多いです。
日頃からリラックスする時間を作り、ストレス対策を行いましょう。

リラックス方法の例

  • ゆっくり入浴する
  • 好きな音楽を聞く
  • アロマを炊く など

また、「過呼吸になったときは、冷静になって、ゆっくり呼吸をする」という対処法を学べば、落ち着いて行動できるようになります。その結果、安心感を得られ、再発の予防にも繋がります。

なぜ?「過呼吸で体がしびれる」理由

医師男性
過呼吸の影響で、“血管の収縮”が起きている状態です。

過呼吸で何度も呼吸を繰り返すことで体の酸素が多くなり、代わりに二酸化炭素が少なくなります。
二酸化炭素が減ると、いつもは中性に保たれている血液がアルカリ性に傾きます。その結果、血管の収縮などが起こり、手足のしびれが生じます。

※血液中の二酸化炭素が減り、体がアルカリ性の状態となることを「アルカローシス」と呼びます。

医師男性
通常、過呼吸が治まってしばらくすれば、しびれも治まることが多いです。

なぜ?過呼吸は治まったのにしびれが続く…

医師男性
過呼吸が治まってもしびれが治まらない場合、“末端神経が興奮している状態”が続いていると考えられます。

血液中の二酸化炭素が減り、アルカローシスになると、血液中のカルシウム濃度が下がります。
その結果、末梢神経が興奮して筋肉の硬直が続き、手足の先端や口の周りにしびれが起こります。

アルカローシスの対処法

血液中の二酸化炭素の量を正常の範囲に戻すことで、症状が良くなると考えられます。

病院に行く目安

過呼吸 痺れ

医師男性

一般的に、過呼吸は数時間ほどでおさまります。ただし

  • 過呼吸を何度も繰り返す
  • 過呼吸の症状がおさまらない

という場合は病院を受診しましょう。

何度も繰り返していると、さらに不安を感じて症状が悪化し、学業や仕事にも支障をきたすことがあります。過呼吸の原因を探り、治療や対策を考えましょう。

受診するのは何科?

医師男性
呼吸に関わる症状ですが、心因的なことが原因で起こっている場合が多いです。
心療内科や精神科の受診をおすすめします。

過呼吸を繰り返す場合、「うつ病」「パニック症」「不安神経症」など何らかの心因的な病気が原因となっている可能性があります。
過呼吸やうつ病などを放置すると「また過呼吸を起こすのではないだろうか…」と新たな不安感を生み、症状が余計に悪くなる可能性も考えられます。

日常生活に重大な支障が出る前に、病院の受診をおすすめします。

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