逆流性食道炎は市販薬で治る?おすすめはコレ!胃薬は効く?処方薬は何が違う?

公開日:2019-12-27 | 更新日:2020-09-30
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逆流性食道炎は市販薬で治る?おすすめはコレ!胃薬は効く?処方薬は何が違う?

逆流性食道炎は市販薬でも治るのでしょうか?
胃酸の逆流により胸焼けを起こす人は、若い世代にも増えているそうです。
そこで、逆流性食道炎の市販薬の選び方、病院で処方されるPPIとはどんな薬なのか、解説します。

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監修者

岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

逆流性食道炎の市販薬

逆流性食道炎は、胃酸が食道を上がり、食道が胃酸にさらされる回数が多いことで炎症を起こし発症します。
逆流性食道炎をの症状に作用する市販薬は、下記のとおりです。

おすすめは「H2ブロッカー」

逆流性食道炎(胸やけ)に向けた市販薬は、医療薬から転用されたスイッチOTC薬※「H2ブロッカー」です。
商品名は各メーカーにより異なりますが、パッケージや添付文書に「H2ブロッカー胃腸薬」「H2受容体拮抗剤」と表記されています。

※スイッチOTC薬…処方薬だった成分が、処方箋がなくても一般薬として薬局・薬店で購入できるようになった薬。

H2ブロッカーの市販薬で治る?

H2ブロッカーは、胃酸の分泌を少なくする薬です。
胃酸が少なくなれば、逆流する胃酸もなくなり、徐々に胸やけがおさまります。
しかし、完全に胃酸の分泌を抑える処方薬ではないので、あくまで症状を徐々に和らげると考えてください。

H2ブロッカーの副作用

医師男性
H2ブロッカーの副作用は、皮膚への発疹や発赤、かゆみ、腫れ、だるさ、気分が悪くなるなどがありますが、薬自体は副作用が出にくいとされています。
副作用のほかに、使用するにあたり注意点があるので、しっかり読んでから服用しましょう。

<注意点>

  • 長期に渡り自己判断で使用しないほうがいいでしょう。胃酸は、食物や栄養の消化吸収を助け、胃に入ってくる細菌から体を守っています。安易に抑えるのは、体にとってマイナスになる場合もあります。
  • 高齢者は、もともと胃酸が少ないのであまりすすめられません。
  • 薬をやめるとまた、同じ症状を繰り返す場合は、医師の診察を受けましょう。別の病気が隠れている可能性もあります。
  • 別途、処方薬を飲んでいる人は、使用前に必ずかかりつけの医師に確認をとりましょう。

胃酸過多の症状には胃薬も

太田胃散やパンシロンは胃酸過多の症状の緩和には使えます。
ですが、逆流性食道炎という治療薬というよりは、あくまでも対症療法です。

医師男性
H2ブロッカーは「胃酸分泌抑制剤」で、病院でも逆流性食道炎の治療薬として使用されるので、H2ブロッカーの方がおすすめです。

市販薬と病院の処方薬の違い

薬

H2ブロッカーは胃酸の分泌を徐々に抑え、止めてくれるので、穏やかな治癒が期待できます。
病院では胃酸を止める薬だけでなく、胃酸を中和するタイプの薬や保護する薬、消化機能を良くする薬など、必要な治療薬を複合的に処方してもらえます。

H2ブロッカーより強力なPPI(プロトンポンプ阻害薬)

PPI(プロトンポンプ阻害薬)とは、胃粘膜内の胃酸分泌細胞が、酸を作り出す作用を麻痺させて、胃酸分泌を細胞レベルで止めることができます。

医師男性
H2ブロッカーよりも、さらに強力に胃酸の分泌を抑えることができ、病院ではH2ブロッカーが効かない時にPPIを処方することもあります。
PPIは市販での購入はできません。

H2ブロッカーは「即効性」PPIは「持続性」

酸抑制効果が強いのがPPIです。
即効性があるのはH2ブロッカー持続性があるのがPPIと特徴が違うので、どう使うかはそのときによって異なります。

PPIの副作用

食道、胃、十二指腸の粘膜を傷害し、潰瘍ができる、下痢や肺炎の悪化、骨の脆弱化などがあります。

再発防止のために注意すること

逆流性食道炎を発症するタイプの人は、下記の行動に注意しましょう。

  • 食後すぐに横にならない(2時間程空ける)
  • 早食い

また、下記の食事は胃に負担をかけるので、食べ過ぎないように注意しましょう。

  • フライ・天ぷらといった揚げ物や油を多く使った高脂肪料理
  • 唐辛子やスパイスが多い料理
  • アルコールや炭酸系のもの

ピロリ菌は除去しない方がよい?

医師男性
消化性潰瘍(胃潰瘍や十二指腸潰瘍)の要因ともなるピロリ菌※を除菌すると、逆流性食道炎を発症することがあります。

ただ、除菌後に発症した場合、一過性であったり、軽症ですむことがほとんどです。
除菌によって消化性潰瘍の再発が大幅に減少するメリットの方が大きいため、ピロリ菌陽性の場合は除菌がすすめられるので、主治医とよく相談をしましょう。

※ピロリ菌…胃粘膜に住み着く、胃潰瘍や胃がんなどを引き起こすリスクを高める細菌。

症状がある人は一度病院へ!

市販薬は体の診察をして飲むものではないので、本来の病気にあっているかはわかりません。
また、逆流性食道炎と消化性潰瘍の両方がある場合は、基本的にピロリ菌の除菌をすすめられます。
もしピロリ菌が胃の中にいる場合は、市販薬だけでは根本的な治療にはなりません。
逆流性食道炎の症状がある人は、一度病院で検査を受けることをおすすめします。

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