医師監修|金縛りの本当の原因。霊や黒い影の正体は?息苦しいのはなぜ?

公開日:2019-12-10 | 更新日:2021-06-22
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医師監修|金縛りの本当の原因。霊や黒い影の正体は?息苦しいのはなぜ?

「目が覚めてるのに声が出ない…」
「誰かいる気がする…」
「黒い影が見えた…」
睡眠中に金縛りになり、息苦しい・耳鳴りがする・声が出ない…といった経験がある人も多いでしょう。
幽霊の仕業…という説もありますが、金縛りは医学的に解明されているようです。
この記事では、そんな疑問点が多い金縛りの本当の原因について、医師が解説します。


監修者

岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

金縛りって医学的にはどういうこと?

金縛り

医師男性
金縛りと聞くと霊的なことを想像しがちですが、実は、「睡眠麻痺」と呼ばれる睡眠障害(睡眠時随伴症※)のひとつだと考えられています。

※睡眠時随伴症:睡眠と覚醒の移行期におこる、入眠時幻覚を伴う睡眠麻痺のこと
睡眠障害は、寝ている間にみる夢・感覚・運動異常を特徴とします。金縛りの間は、身体を調節して動かしている脳機能が解除されているため、どうやっても動けない状態です。
通常、睡眠はノンレム睡眠から入りますが、何かのミスによりレム睡眠からスタートしてしまうと、睡眠麻痺が起こりやすくなります。
レム睡眠中は、体は眠りについていますが脳は起きている状態のため、この時に覚醒すると身体がすぐには動かせません。
自分は目覚めているつもりなのに、身体が動かない状態が金縛りとして認識されています。

金縛りになる6つの原因

医師男性

金縛りになる原因は、

  1. 睡眠不足
  2. ストレス過多
  3. 仰向けで寝る
  4. 時差
  5. 睡眠分断
  6. 睡眠の質の低下

以上6つが考えられます。

原因①睡眠不足

医師男性
睡眠不足は、日々の睡眠リズムを崩しやすくします。

原因②ストレス過多

医師男性
ストレス過多により、眠りが浅くなるとレム睡眠になりやすく、金縛りを誘発する場合があります。

原因③仰向けで寝る

医師男性
理由ははっきりと分かっていませんが、うつ伏せや横向きで寝るよりも、仰向けで寝る方が金縛りを起こしやすいという研究結果があります。

原因④時差

医師男性
旅行等で、身体は疲れていても脳が興奮状態の場合、なかなか入眠できずに金縛りが起こる場合があります。

原因⑤睡眠分断

医師男性
長めの仮眠をとった後に就寝するというように、2回に分けて睡眠した場合金縛りが起きやすくなります。

原因⑥睡眠の質の低下

医師男性
昼寝をすることで夜の睡眠の質が低下してしまい、金縛りが起こることもあります。

この他にも、疲労の蓄積、精神的不安定、夜勤等による不規則な睡眠等の場合にも金縛りが起きやすくなると考えられています。

黒い影・耳鳴りの正体は?

医師男性

黒い影が見えたり、耳鳴りがしたりするのは、

  • 夢を現実に感じてしまう
  • 呼吸や心拍数の乱れがある
  • 半分起きている状態で夢をみている

などの理由が考えられます。

「夢を現実に感じてしまう」パターン

睡眠麻痺を起こした際の脳波、体の動き、筋肉の働きについて観察した結果、金縛り時の脳の状態は起床時に近く、夢を現実のように感じ取ってしまうことがあります。

「呼吸や心拍数の乱れがある」パターン

眠りが浅い状態は呼吸や心拍数が乱れやすいため、胸が圧迫されるような感覚になり、この感覚を「人がいるように見えた」「誰かが乗っていた」等の幻覚として脳が捉えることで生じると考えられています。

「半分起きている状態で夢をみている」パターン

就寝直後、自分としてはまだ半分起きているような感覚にも関わらず、現実感がある夢をみることで現実と夢が混在してしまい、人の気配を感じたり、何かが聞こえたり、触れられたりしたような感覚に陥ってしまいます。

金縛りを解く方法

医師男性
辛い時間ですが、体が自由にできないことが多いのでパニックを起こさずに 、じっと耐えて解けるのを待つのが基本です。

金縛りが起こるととても長く感じますが、実際には数分ほどで自然に解消されるケースが多いです。
金縛りの解消には下記のパターンがあります。

  • 金縛りが解消しないまま、また眠りにつき、再度目覚めると解けているケースがある。
  • 呼吸を整えて身体の力を抜くようにリラックスすると、睡眠麻酔が解けやすくなる。
  • 指先やつま先が少しでも動くかを確認し、動く場合は無理のない範囲で少しずつ動かしてみると、脳は身体が動くと認識し、身体も覚醒して金縛りが解ける。

金縛りにならない方法

朝

医師男性

金縛りにならないためには、

  1. 規則正しい生活を送る
  2. 就寝前のスマホやテレビを控える
  3. 十分な睡眠時間を確保する
  4. ストレスをため込まない
  5. 眠るときは横向きになる

といった対策があります。

【対策①】規則正しい生活を送る(生活習慣の見直し)

医師男性
睡眠のリズムを整えるためにも、就寝時間、起床時間を固定して、寝だめ、二度寝、寝過ぎ等をしないようにしてください。

昼過ぎまで寝る、夜更かしが多い等を繰り返すと、睡眠のバランスが崩れてしまいます。

【対策②】就寝前のスマホやテレビはほどほどに

医師男性
眠りにつく直前までスマホやテレビを見ていると、脳が興奮状態のまま眠りにつくことになり入眠を妨げる場合があるので控えましょう。

【対策③】十分な睡眠時間を確保する

医師男性
毎日7~8時間は寝るようにしてください。

【対策④】ストレスを溜め込まない

医師男性
ストレスが溜まると疲れていてもよく眠れない場合が多く、この睡眠不足がさらなるストレスとして蓄積されてしまいます。

良質な睡眠をとれるように、上手にストレスを解消してください。

【対策⑤】眠るときは横向きにする

医師男性
無理のない寝姿勢には個人差はありますが、自身がリラックスできる体勢で寝ることが大事です。

金縛りに「病気」が隠れていることも…(ナルコレプシー)

医師男性
ナルコレプシーを発症すると、入眠直後にレム睡眠に入るため、金縛りを起こしやすくなると考えられています。

「ナルコレプシー」の症状

医師男性
日中でも時間を選ばず突如寝てしまうと、睡眠障害「ナルコレプシー(居眠り病)」の可能性があります。

また、以下の症状がある場合、ナルコレプシーの疑いがあります。

  • 日中の耐えられないほどの眠気により寝てしまう等、生活に支障が出る。
  • 数分間の脱力発作が数分続く。(持っているものを落とす、しゃべりにくい、膝の力が抜ける等)
  • 睡眠麻酔により、入眠後すぐに目が覚めて、声が出ない、身体が動かせないという金縛り状態に陥る。
  • 入眠時幻覚により、入眠後すぐに何かの気配を感じる、身体が浮いている等の現実感のある夢を見る。

通常ナルコプレシーの確定診断は、高次医療機関での精密検査が必要です。
金縛りを何度も繰り返す場合には、医療機関や専門機関で相談をおすすめします。
また、睡眠ポリグラフィー検査を行うことで、睡眠麻痺を起こす特定原因の有無を確認できます。

睡眠ポリグラフィー検査とは

 

睡眠障害の原因と程度を判定するために行う検査で、睡眠の質や呼吸状態、心電図、体の動きなど、睡眠中に起こることを全体的に見ます。

病院は何科に行けばいい?

医師男性
脳神経内科、精神科、睡眠外来等を受診するケースが多いです。

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岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

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平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

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