なぜ?お腹が鳴る理由。グルグル・ギュルギュル大丈夫?もしや病気?

公開日:2020-03-10 | 更新日:2021-08-18
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なぜ?お腹が鳴る理由。グルグル・ギュルギュル大丈夫?もしや病気?

お腹がぐるぐる・ギュルギュルと大きく鳴って、恥ずかしい思いをしたことはないですか?
さらに、お腹のぐるぐる音に伴い、腹痛や下痢、吐き気が生じる場合も…。
この記事では、お腹の音をはじめ、突然くるお腹の不調の原因を医師が解説します。
隠れた病気の可能性についてもお伝えしますので、心配な方はぜひ参考にしてください。


監修者

岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

なぜ?お腹が鳴る理由

医師男性
蠕動運動が強まったことにより生じた狭い管腔を、空気・胃液・腸液が通るためにお腹がなると考えられます。

お腹がぐるぐる鳴る現象は「腹鳴」と呼ばれており、消化管中の空気が腸の蠕動運動によって狭窄した管腔を通るときに生じる音と考えられています。
特に空腹時は、消化管の蠕動運動が強くなります。
これらの現象は、胃腸の働きを調整している「モチリン」(十二指腸から分泌されるホルモン)の血中濃度が上昇することで、胃が収縮するためと考えられています。

おなかが鳴りやすい人

医師男性

お腹がぐるぐる鳴りやすい人の特徴は次の通りです。

  • 早食い(食べ物を良く噛まずに早く食べてしまう人
  • 脂質の多い食生活を送っている人
  • アルコールを過剰に摂取している人
  • 長時間座って作業する人
  • 香辛料等の刺激物を好む人
  • 運動不足の人
  • 便秘の人
  • 冷え性

長時間座って作業する人は、胃腸が圧迫されている状態が長く、体内の空気が滞りやすい状態です。
また、冷え症の人は、腸内にガスが溜まりやすくなり、お腹が鳴る場合があります。

心配しなくてもいい「お腹ぐるぐる」

医師男性
お腹が鳴っても、
・食後
・空腹
・牛乳やヨーグルトの摂取
・冷たい飲み物・刺激の強い香辛料の摂取
・生理
・妊娠中
という場合は、心配する必要はありません

「食後」のお腹グルグル

食後の胃は、食べた物を消化するためにモゾモゾと動き続けます。
消化が行われて胃内が空の状態になると、次は強い収縮が起こり、お腹が鳴る場合があります。(食後期収縮)

「空腹」のお腹グルグル

空腹時にお腹が鳴る原因は、胃が強く収縮するためです。(空腹時収縮)
空腹時収縮が起こると、胃内の水分、空気、食品の残りカス等が拡販されて音が出る場合があります。
発泡性のある炭酸飲料や小麦を使った食品(パン、麺 等)はガスが発生しやすいとも言われています。
また、調理の過程で重曹を使ったものも、ガスが発生しやすいです。
さらに、空気と食べた物が混合したものが小腸を通過する際にも音が出る場合もあります。

「牛乳やヨーグルトの摂取」のお腹グルグル

牛乳

牛乳やヨーグルトを摂取するとお腹がぐるぐる、ごろごろする場合、乳糖不耐の可能性があります。
“乳糖不耐”とは、乳糖を分解するラクターゼという酵素が減少し、機能が低下するため、乳糖が消化されない状態をいいます。
そのため、腸から吸収されずにガスが発生し、お腹が鳴ると考えられています。
乳糖不耐は、先天的なものと後天的なもの両者あります。

「冷たい飲み物や刺激の強い香辛料」でお腹グルグル

冷たい飲み物や刺激の強い香辛料を摂取した場合、腸に刺激が加わり活動が活性化されて、お腹が鳴る場合があります。
また、アルコールも腸に刺激を与え、お腹が鳴ることもありますが、どちらかというとアルコールの場合は、腸に刺激を与えすぎて下したり、ガス(おなら)が多くなったりします。

「生理」のお腹グルグル

生理が始まるとプロスタグランジンの分泌により子宮が収縮を起こし、下腹部痛を伴う下痢が起こりやすい状態になります。
下痢を起こすと、体内の有害物質をいち早く排泄しようとすごい速さで収縮するため、お腹が鳴る場合があるようです。

「妊娠中(妊娠初期)」のお腹グルグル

腸内ガスの動きや脈動によるものと考えられています。
妊娠すると、血液循環が良好になるため、妊娠前よりも脈動を感じる場合が多いようです。
また、腸の蠕動運動が低下している場合、ガスを体外へと排泄できずに溜まってしまい、お腹が鳴るケースもあります。

要注意の「お腹ぐるぐる」

医師男性

次のような症状が出る場合は、注意が必要です。

  • 下痢や便秘を伴う
  • 吐き気がある・気持ち悪い
  • おならの臭いが気になる
  • ストレスが溜まっている

下痢や便秘を伴う→「過敏性腸症候群」の疑い

医師男性
下痢や便秘を伴う場合、過敏性腸症候群の可能性が考えられます。

通常の下痢、便秘と区別するポイント

  • ストレスが原因
  • 腹部症状が現れる(下痢、便秘、お腹が鳴る、お腹が張る、腹痛、おならが多い等)
  • 排便すると症状が軽減する

吐き気がある・気持ち悪い→「過敏性腸症候群」の疑い

医師男性
吐き気や気持ちが悪い場合も過敏性腸症候群が疑われます。

また、食中毒等の細菌性腸炎やノロウイルス感染症等の場合には吐き気や嘔吐を伴う場合があります。
腸が動き出す際に、お腹がぐるぐる鳴るような痛みが生じて、下痢症状やガスが出る等が起こる場合もあります。

おならの臭いが気になる→「悪玉菌の増加」の疑い

医師男性
おならのにおいが気になる場合は、腸内環境が悪く、悪玉菌が多くなっている可能性があります。

消化吸収時にお腹が鳴る場合、腸内でガスが生じている可能性があります。
腸内にガス(空気)が生じていると、消化された物が腸を通過する際に音が鳴ります。
また、食事等と一緒に空気も飲み込んでしまうとゲップやお腹の中のガスも増えてしまいます。(呑気症)

「ストレスが溜まっている」ときも要注意

医師男性
胃腸は自律神経により機能しています。
そのため、疲労過多や精神的・身体的ストレス過多、生活習慣の乱れ等があると腸の動きも乱れ、腹部に悪影響が生じる場合があります。

また、過敏性腸症候群による症状がストレス原因となる場合もあるようです。
急な腹痛やお腹が鳴ることへの不安感から腸が緊張状態になり、不快な症状を引き起こすケースもあります。

お腹ぐるぐるの対処法

医師男性

お腹がぐるぐるしているときは、

  • 腹持ちが良い食品を食べる
  • お腹をマッサージする
  • ガスを排出する

といった対処法を試してみましょう。

【対処①】腹持ちが良い食品の摂取

腹持ちが良い食品(脂質が多いものや食物繊維が多いもの)を食べると消化管の中に長く留まるため、管腔が狭くなりにくくなり、腹鳴を抑制できる場合があります。

【対処②】お腹のマッサージ

手を握ってグーにして、おへそ周りに円を描くようにゆっくりマッサージしてください。

【対処③】ガスを排泄する

  1. 仰向け状態で寝転がり、両膝を抱える
  2. 息を吐きながら両腕で胸の方に膝を寄せて上体を起こす
  3. 太ももを下腹部に押し付けて、お尻を上げて5回ほど呼吸を行う
  4. 体を戻して息を吸いもう一度繰り返す

病気かも!こんな時は病院へ

医師男性
次の症状がある場合は、病院を受診しましょう。
・下痢や便秘が長期間続く等、「過敏性腸症候群」が疑われる場合
・外出中にいつもお腹が痛くなる等、「日常生活に支障が出ている」場合
・「お腹が強く張る」場合(腹部膨満感)

上記以外でも、気になる症状がある場合は、早めに医療機関(内科、消化器内科、胃腸内科)で相談してください。

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岡村 信良 先生

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内科医

岡村 信良先生

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