生理周期が短いと妊娠する可能性は低くなる?妊娠したい場合は早めに病院で相談を

更新日:2023-01-12 | 公開日:2021-08-23
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生理周期が短いと妊娠する可能性は低くなる?妊娠したい場合は早めに病院で相談を

最近、生理周期が短くなった…。
妊娠を望むなら…病院へ行ったほうがいい?

生理周期が短い場合、不妊につながる可能性があります。

監修者
石野 博嗣 先生

石野医院

石野 博嗣先生

経歴

医療法人社団 石野医院
日本医科大学
日本医科大学付属病院
日本医科大付属第二病院
国立横須賀病院
東部地域病院
石野医院

生理周期が短いと妊娠する可能性は低くなる?

医師男性
生理周期が短いと、不妊・流産を引き起こしやすいです。
これは、胎児の発育に必要な「子宮内膜」が十分に成長しないことが原因です。

「子宮内膜」には妊娠時に“赤ちゃんを育てるベッド”のような役割があります。
子宮内膜は妊娠の可能性がある生理前まで大きくなり、妊娠していないと排泄されるのが「生理」です。

生理周期が短いと、子宮内膜の形成が悪くなることで受精卵が着床しにくくなります
そのため、不妊に繋がることや、妊娠しても順調に赤ちゃんが育つ可能性は低くなることがあります。

「生理周期が短い」と判断する目安

医師男性
正常周期は25日〜38日で、24日以下の方は短いと判断されます。
この状態を「頻発月経」呼びます。

生理周期が短い原因には、卵巣機能の低下子宮形態不全が考えられます。

病院に行った方がいいの?

医師

医師男性
妊娠を望む場合は、早めの受診をおすすめします。

生理周期は個人差があります。
そのため、排卵・子宮内膜の発育が正常な場合は、周期が短くても妊娠出産に影響しない人もいます。

一度検査を受けて、子宮内膜が正常に機能しているかどうか調べてもらいましょう。
異常が見つかった場合も、治療が早いほど妊娠につながりやすくなります。

なお、

  • ここ2カ月で急に生理周期が短くなった
  • 月に2回生理がきた
  • 生理の経血量が減っている

といった症状がある方は、不妊・流産のリスクが高いため要注意です。
生理周期が短くなっている場合、原因には「無排卵症」などの病気も考えられます。

無排卵症とは

生理の出血があるのに、排卵が行われていない状態です。
発症の原因には、ストレスや過度のダイエット、喫煙習慣、不規則な生活、ホルモンの病気などが挙げられます。

病院は何科?

医師男性
生理周期や妊娠のお悩みは、まず婦人科で相談しましょう。

お医者さんには、なんて伝える?

医師男性
  • 月経周期
  • 生理周期が変わった時期
  • 月経量の変化
  • 妊娠を望んでいるか
  • 飲酒・喫煙の有無
  • 妊娠出産歴
  • これまでにかかった病気(精神疾患も含む)
  • ワクチンの接種歴

上記の点を医師に伝えてください。
また、基礎体温表をつけていれば見せてください。

上手く伝えられるか自信がない場合は、事前にメモにまとめておくと良いでしょう。

婦人科に行くとき気を付けること

医師男性
基本的に内診があるので、スカートなどなるべく着脱が楽な服装で受診しましょう。
下着や靴下等も脱ぎやすいものを着用すると、スムーズに診察を受けられます。

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どんな検査を受けるの?

医師男性

問診に加えて、

  • 内診
  • 触診
  • 超音波エコー
  • 血液検査

などを行うことが多いです。

なお、生理中でも検査は受けられますが、生理が終わってから受診する方が望ましいです。
生理中に受診すると、性感染症やおりもの検査、子宮がんや卵巣がん検診など、生理中では正しく判断ができない検査があります。

検査費用は基本的に保険適用で、初診料等を合わせて5千円程度と考えておいてください。
検査結果は約1週間でわかる場合が多いです。

どんな治療を受けるの?

内分泌系の疾患が原因だとわかれば、ホルモン剤で治療を進めます。
子宮形態の異常や子宮発育不全など、子宮に問題がある場合は、手術で治療を行います。

ただし、妊娠を望んでいない方には、治療をせず経過観察を行うケースもあります。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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