更年期の生理周期「2週間ごとに生理がある」のは大丈夫?まさか病気?改善方法も 

更新日:2022-12-26 | 公開日:2022-07-08
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更年期の生理周期「2週間ごとに生理がある」のは大丈夫?まさか病気?改善方法も 

生理が終わって2週間後にまた生理がきた…。 
これって更年期のせい? 

「更年期に生理周期が短くなる原因」をお医者さんに聞きました。 

頻発月経が起こる仕組みや改善するための方法も詳しく解説します。 
病気が隠れている可能性もあるので、注意すべき症状が出ていないか、確認しましょう。

監修者
石野 博嗣 先生

石野医院

石野 博嗣先生

経歴

医療法人社団 石野医院
日本医科大学
日本医科大学付属病院
日本医科大付属第二病院
国立横須賀病院
東部地域病院
石野医院

更年期に「2週間ごとに生理がくる」のは大丈夫? 

医師男性

更年期に入った時期に、生理の間隔が短くなることはよくあります。 

他に気になる症状がないのであれば、心配いらないケースが多いです。 

更年期になると、卵巣から分泌される女性ホルモンの「エストロゲン」が急激に減少します。 
月経の頻度が変わるのは、減少したエストロゲンの分泌を促そうとして、脳下垂体から「性腺刺激ホルモン(※)」が大量に放出されるからです。 

※卵巣の機能を調整するホルモン 

生理周期の変化には個人差があります

更年期が原因で生理周期が短くなった場合、次第に生理の頻度が減っていくのが一般的です。 
ただし、 

  • 生理周期が長くなった後、また短くなる
  • 生理が数ヶ月途絶え、その後また規則的に生理が起こる

など、人によって様々なパターンがあります。 

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40頻発月経」は、どうすれば改善するの? 

改善のための「4つの習慣」 

  1. 規則正しい生活を送る
  2. ストレスをためない・適度に発散する
  3. 主食・主菜・副菜の揃ったバランスのよい食事をとる
  4. 睡眠時間を7〜8時間程度は確保する
医師男性

頻発月経を改善するためには、自律神経を整えることが大切です。 

自律神経が安定してくると、ホルモンバランスが乱れにくくなり、他の更年期症状の改善にもつながります。 

頻発月経は、様々な肉体的・精神的ストレスでも生じます。 
「睡眠不足が続いている」など、疲労が溜まっている人は生活を見直しましょう。 

また、薬を常用されている方は、 そうした薬剤の影響で月経不順が起こることもあります。 
症状が続くときは、主治医や薬剤師に薬に関する相談をしてみるのもよいでしょう。 

妊娠を希望する方は、早めに「婦人科」で診てもらおう 

医師男性

生理周期が短くなっている場合、「卵胞期短縮症」「黄体機能不全」といった病気も考えられます。 

これらは、ホルモン分泌に異常が起こる病気で、放置すると不妊・流産のリスクが高くなります。 

妊娠を希望しているのであれば、早めに病院で診てもらうようにしましょう。(※) 

※健康を大きく損なう病気ではないため、妊娠を希望しない場合は治療の必要がないこともあります。 

▼卵胞期短縮症とは 

卵巣刺激ホルモンが多く分泌されることで、卵胞の発育が早まり、排卵が早く起こる状態。 

加齢に伴う卵巣機能の低下などによって引き起こされる。 

 

▼黄体機能不全とは 

排卵後の黄体ホルモンの分泌量が不足している状態。 

黄体ホルモンの分泌が不足すると、頻発月経が起こりやすくなる。 

こんな症状に注意しよう 

  • 基礎体温の変化
  • 経血の量が減る
  • 不正出血が起こる
医師男性

上記症状は、「卵胞期短縮症」・「黄体機能不全」が疑われる症状です。 

妊娠を希望する方で心当たりがある場合は、早めに婦人科で相談しましょう。 

婦人科を探す

「動悸・息切れ」を伴う人は、“甲状腺の病気”の疑いも 

医師男性
「生理周期が短くなった」という方で動悸・息切れなどを伴う場合、甲状腺機能亢進症も疑われます。 

甲状腺機能亢進症の症状チェック 

  • 汗をよくかく
  • イライラする
  • 集中力の低下
  • 食欲はあるが体重が増えない
  • 動悸・息切れ・脈の乱れ
  • 手足の震え
  • 筋力低下
  • 眼球が出てくる

甲状腺機能亢進症とは、代謝などに関わる「甲状腺ホルモン」が過剰に分泌されてしまう病気です。 
生理周期が短くなるのは、卵胞の成長が通常より早くなってしまうからです。 

心臓に負担がかかりやすくなるため、放置すると不整脈・心不全のリスクが高まる恐れがあります。 

合併症を避けるためには、病院での治療が必要になります。 
甲状腺の病気の場合、薬を使った治療で改善を図ることが多いです。 
心当たりのある方は、一度内科で相談してみましょう。 

内科を探す 

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漫画 子宮内膜症

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