【椎間板ヘルニアでやってはいけないこと】予防法は?運動・ストレッチも

更新日:2022-08-19 | 公開日:2019-03-19
526

本サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。コンテンツ内で紹介した商品が購入されると売上の一部が還元されることがありますが、コンテンツは自主的な意思で作成しています。

【椎間板ヘルニアでやってはいけないこと】予防法は?運動・ストレッチも

背骨は、頚椎・胸椎・腰椎に分かれており、その部位には椎間板があります。
その椎間板の中の組織が、突出することがあります。
頚椎で突出すると「頚椎椎間板ヘルニア」、胸椎で突出すると「胸椎椎間板ヘルニア」、腰椎で突出すると「腰椎椎間板ヘルニア」と言います。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

椎間板ヘルニアって?坐骨神経痛との違い!

椎間板ヘルニアとは、椎間板が変性し、突出することで、周辺の神経を圧迫して、いろいろな症状を起こす疾患です。
椎間板は、背骨の、骨と骨の間にあって、クッションのような役割をしています。
私たちは、椎間板のおかげで、背骨をスムーズに動かすことができます。
背骨の後ろ側にある、脊柱管の中には、脳と手足をつないでいる神経が、走っています。
この部分に椎間板が突出し、神経が圧迫されると、次のような症状が出ます。

・手足のしびれ・痛みを感じる
・手足の動作がしづらいなど

坐骨神経を圧迫する状態が坐骨神経痛で、椎間板ヘルニアによって、坐骨神経痛が起こることがあります。
特に、お尻から太もも裏側に、痛みが生じると、坐骨神経痛の場合もあり、腰椎椎間板ヘルニアの代表症状とされています。

頚椎椎間板ヘルニアは、手足のしびれなどの症状に加え、首筋・肩甲骨の辺りにも痛みやしびれの症状が出ます。
ヘルニアが発生する場所により、しびれ・痛みの場所も異なります。
首筋・肩甲骨周辺に、痛みを生じる場合もあります。
また腰椎椎間板ヘルニアの主な症状としては、足、お尻の痛みやしびれといった下半身が中心で、力が入りにくい、動かしにくい等が挙げられます。
腰椎椎間板ヘルニアでは、しびれ・痛みは、下肢のどの部分にも出現する恐れがあります。
非常に強く神経が強く圧迫されている場合は、頚椎椎間板ヘルニア・腰椎椎間板ヘルニアどちらでも、排尿・排便障害が起こる可能性があります。

椎間板ヘルニアを疑う場合に「やってはいけないこと」

重い物を持ち上げる時は中腰になるのではなく、膝を使って持ち上げるようにするなど、なるべく椎間板に負荷をかけない生活行動に、細心の注意を払いましょう。
椎間板は、縦方向の力には強いですが、ねじることや曲げることには弱いと考えられている軟骨です。

椎間板ヘルニアは、必ずしも痛みが生じるわけではありません。
少しでも気になる症状・違和感などがある場合には、早めに医療機関の受診をおすすめします。

整形外科を探す

椎間板ヘルニアの「主な原因」

次のような原因で、椎間板ヘルニアが起こると考えられています。

  • 負荷を受けることによる椎間板の劣化
  • 生活習慣などの環境的要因
  • 外傷や遺伝的要因
  • 姿勢(反り腰・猫背)
  • 肥満による椎間板への負荷
  • 加齢による経年劣化
  • 喫煙(喫煙は、毛細血管の血流を悪化させる恐れがあります)

椎間板ヘルニアの「治療法」

椎間板ヘルニアの基本治療法は、保存療法(※)です。
※保存療法:病巣の摘出・手術などを行わない治療法
保存療法を行いながら、症状の改善を目指します。

① 安静にする(必要と判断された場合)

傷付いた神経に、不必要な負担を掛けないよう、脊椎可動域を制限し、無理のない姿勢で過ごします。

② 薬物療法、理学療法(必要と判断された場合)

薬物療法:筋弛緩薬・非ステロイド性消炎鎮痛薬などを使用して、痛みの症状を抑えます。
理学療法:安静・薬物療法により痛みが治まった後、ストレッチなどのリハビリテーションを行います。

③ 神経ブロック

神経ブロックとは、ステロイド薬・局所麻酔などを注射し、痛みを緩和する治療です。
椎間板ヘルニアでは、多くの場合、急激に症状が悪化してから、1週間ほどが経過した時期が、痛みのピークと考えられています。
そのため、安静・薬物療法・理学療法を行い、2週間ほど経過した後も症状に改善がみられず、日常の動きに支障が出る場合に、この方法が検討されます。

④ 手術

数ヶ月経過しても、椎間板ヘルニアの症状が改善しない場合や、症状により日常生活に大きな支障が出る場合には、手術も検討されます。

予防するために必要な3つのこと

  • 運動
  • 体重コントロール
  • 姿勢を正す

椎間板ヘルニアは、これらで予防が期待できます。
特に、食生活の見直し・改善は重要です。
体重コントロールでは、「食べないダイエット」はおすすめできません。
食べないと糖分が欠乏し、消費カロリーの多い筋肉に蓄えてある糖分(グリコーゲン)がとられてしまいます。
結果、筋肉量が減少し、代謝が低下して、逆に痩せにくくなる恐れがあります。

そのため、糖質制限も程々とし、栄養のバランスを考えた食事を心がけ、体重を標準体重に保つようにしましょう。
食生活面に加えて、適度な運動を継続して、筋肉を動かし、適した体重にコントロールすることも重要です。
筋肉がないと、体を動かす時に椎間板に負荷がかかり、ヘルニアを起こす可能性が高くなります。
姿勢の面では、パソコンやスマートフォンに向かう際、同じ姿勢を長時間続けるようなことは、意識して控えるようにします。

ウォーキング、ジョギングなどもおすすめ

椎間板ヘルニアの予防法は、適正体重を保ち、筋肉をつけることで椎間板への負荷を減らすことです。
それには、適度な運動を、無理のない範囲で、継続することが大切になります。
次のような運動がおすすめです。

・腕を大きく振りながらのウォーキング

  • ジョギング
  • スイミング
  • 水中ウォーキングなど

主治医の指導のもと、セルフケアとして、毎日ストレッチを行うのもおすすめです。

【参考文献】
椎間板ヘルニアについて →メディカルノート
https://medicalnote.jp/diseases/椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニア → 一般社団法人日本脊髄外科学会
http://www.neurospine.jp/original24.html

頚椎椎間板ヘルニア→公益社団法人 日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/spinal_disc_herniation.html

椎間板ヘルニア→教えてドクター
https://www.iwai.com/seikei-qa/content/001-herunia.php

「今日も、疲れがとれないな…」

ベルタきざみ本薬湯

「体がだるい…」「手足が冷える」

薬用入浴剤で、毎日の疲れをリフレッシュ!
いつものお風呂を『薬湯』にしませんか?

\この記事は役に立ちましたか?/
役に立った! 526
※記事の内容は公開日時点の情報です。掲載後の状況により、内容に変更が生じる場合があります。
不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

修正箇所
メールアドレス
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
不正確な箇所についてのご指摘
※「上から2番目の画像が不鮮明」「最初の段落の◯◯という情報の追加を希望する」等、問題箇所についてご指摘いただけたら幸いです。

貴重なご意見をありがとうございます
Medicalookはよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
送信エラー
大変お手数ですが、ページを更新いただき、再度ご意見をご送信ください。
更新後も再び送信エラーが発生する場合は、 お問い合わせページ からご連絡いただけますと幸いです。

さやけん

関連キーワード

おすすめ記事
関連記事