夕方に出現する「頭痛」の原因|痛みの治し方は?危険な痛みの見分け方も

更新日:2023-03-02 | 公開日:2022-11-28
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夕方に出現する「頭痛」の原因|痛みの治し方は?危険な痛みの見分け方も

夕方になると頭痛がする…。
こめかみや目の奥も痛くなる…。なぜ?

夕方になると頭痛がある場合に考えられる原因を、お医者さんが解説します。

危険な病気が隠れている恐れもあるので、心当たりのある症状がないかチェックしましょう。

監修者
甲斐沼 孟 先生

国家公務員共済組合連合会 大手前病院
救急科 医長

甲斐沼 孟先生

経歴

平成19年(2007年) 大阪市立大学(現:大阪公立大学)医学部医学科 卒業
平成21年(2009年) 大阪急性期総合医療センター 外科後期臨床研修医
平成22年(2010年) 大阪労災病院 心臓血管外科後期臨床研修医
平成24年(2012年) 国立病院機構大阪医療センター 心臓血管外科医員
平成25年(2013年) 大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科非常勤医師
平成26年(2014年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医員
令和3年(2021年) 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医長
令和4年(2022年) 同上(現在に至る)

夕方に出現する頭痛には4種類ある!

医師男性

夕方に頭痛に現れる頭痛には、

  • 緊張型頭痛
  • 片頭痛
  • 群発頭痛
  • 薬物乱用頭痛

の4タイプが考えられます。

頭痛の種類

特徴

緊張型頭痛

頭の周囲が締め付けられるような痛み

片頭痛

ズキズキと脈打つような痛み

群発頭痛

目の奥の激しい痛み

薬物乱用頭痛

頭痛薬を常用していると起こる

それぞれの頭痛の特徴について詳しく解説していきます。
セルフケアの方法と併せて、チェックしてみてください。

タイプ① 緊張型頭痛(頭の周囲が締め付けられる痛み)

医師男性
緊張型頭痛は最も多い頭痛のタイプで、頭の周囲が締め付けられるような痛みを起こします。
午後から夕方は、身体的負担や精神的ストレス、疲労がたまって緊張型頭痛が起きやすいと考えられています。

緊張型頭痛の症状の特徴

  • 頭全体が締め付けられるような鈍痛
  • 週2~3回の頻度で頭痛が起きることが多い
  • 頭痛が30分程度続くことが多い(一日中続くこともある)
  • 肩こり・吐き気・めまい・疲労感を伴う

発症しやすい人の特徴

  • 首まわりの筋肉が弱い
  • 普段からうつむき姿勢で作業している
医師男性
上記に当てはまる場合、首周辺の血流が悪くなりやすいため、緊張型頭痛を発症しやすいです。

日中に血流が悪い状態で働いていると、夕方頃に筋肉組織に痛みを引き起こす物質が広がり、その影響で頭痛が起こることがあります。

緊張型頭痛のセルフケア

ストレッチをする男性

医師男性

緊張型頭痛を改善するには、首周りの筋肉の緊張を緩めることが有効です。
普段から、以下のことを意識してみましょう。

  • 首周りを温めて、血流をよくする
  • 同じ姿勢を続けない
  • 全身をほぐすストレッチを行う

このほか、体の緊張をほぐすために、一日の中でリラックスする時間を作ることも大切です。「アロマを焚いて好きな香りを楽しむ」「趣味に没頭する」など、こまめに気分転換してストレスをためこまないようにしましょう。

これらのセルフケアを日常的に行うことにより、通常、数日から1週間前後で自然に症状が改善することが多いです。

タイプ② 片頭痛(ズキズキと脈打つような痛み)

医師男性
片頭痛とは、脳の血管が拡張することで、「こめかみ」から「目のあたり」がズキズキと痛む状態です。

日中に積み重なったストレスや過労が影響して、夕方に発症しやすいと考えられています。

片頭痛の症状の特徴

  • ズキズキと脈打つような痛み
  • 4時間から数日間程度続く
  • 光や音・ニオイに敏感になる
  • 吐き気を伴うこともある

発症しやすい人の特徴

  • 20~40代の女性
  • 完璧主義で神経質な性格
  • 家族にも片頭痛持ちの人がいる
医師男性
片頭痛のはっきりとした原因はわかっていません。女性ホルモンの影響や食生活、遺伝、外部からの刺激など、さまざまな要因によって引き起こされると考えられています。

片頭痛のセルフケア

医師男性

片頭痛が起きたら、まずは安静にしてください。
アイスパックや氷枕で痛む部位を冷やすと、痛みの緩和が期待できます。

日常生活では、予定を入れすぎずに十分に休息をとることが重要です。
6~8時間程度を目安に、睡眠時間をしっかり確保しましょう。

ストレスを発散することも大切

 

ストレスがたまっていると片頭痛につながる可能性があるため、こまめに発散しましょう。

  • 趣味に没頭する時間を作る
  • ウォーキングなどの軽い運動を習慣にする
  • 家族や友人とおしゃべりする

などがおすすめです。

これらのセルフケアを行った場合、片頭痛は1週間から2週間程度で自然に改善されていくことが多いです。

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タイプ③ 群発頭痛(目の奥の激しい痛み)

医師男性

群発頭痛は、何らかの原因によって脳の視床下部が刺激を受けて、眼球の奥に激しい痛みが引き起こされる状態です。

夕方から夜明け方にかけて発症することが多いと考えられています。

群発頭痛の症状の特徴

  • 頭の片側、特に目の奥に激痛が起きる
  • 1~2か月間(群発期)、毎日ほぼ同じ時間に頭痛が起きる
  • 頭痛が1~2時間ほど続く
  • 目の充血
  • 涙や鼻水が止まらない

発症しやすい人の特徴

医師男性

群発頭痛は、20~40歳代の人に多いです。

また、女性よりも男性に多く、男性ホルモンの過剰分泌が影響している可能性が指摘されています。

群発頭痛のセルフケア

禁酒 禁煙

医師男性

群発頭痛の原因は判明しておらず、確立された予防法はありません。

ただし、アルコールや喫煙による影響が指摘されているため、群発頭痛が疑われる場合は禁酒禁煙を徹底しましょう。

頭痛を繰り返したり、日常生活に支障が出たりしている場合は、医療機関で相談してください。
群発頭痛は、数週間単位で症状が改善していくことが多いため、焦らずに治療を受けましょう。

病院は「脳神経内科」または「脳神経外科」を受診するとよいでしょう。

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タイプ④ 薬物乱用頭痛(頭痛薬を常用していると起こる)

薬

医師男性
薬物乱用頭痛とは、頭痛薬を飲む頻度が増えることで、慢性的な頭痛を起こしている状態です。

頭痛薬を頻繫に服用すると、脳が頭痛に敏感になり、薬の効き目も弱まるため、「頭痛を再発する」という悪循環に陥ります。

薬物乱用頭痛の症状の特徴

  • 眠気
  • 不安感
  • 抑うつ傾向
  • 吐き気

発症しやすい人の特徴

  • 起床時を含めて頭痛が月に15日以上起きる
  • 頭痛薬を月に10回以上飲む
  • 頭痛薬が効かなくなっている
  • ひどい頭痛を経験してから、予防的に市販薬を服用している

 

医師男性
薬物乱用頭痛は、夕方に起こりやすい「片頭痛」や「緊張型頭痛」を慢性的に抱えている人に多いです。

薬物乱用頭痛のセルフケア

医師男性

薬物乱用頭痛を発症した場合、症状がセルフケアで改善することは少ないです。

再発リスクも高く、放置すると悪化する恐れがあるため、医療機関で適切な治療を受けましょう。

脳神経内科」などで受診することをおすすめします。
病院では、まず頭痛薬を中断し、片頭痛や緊張型頭痛の治療を行うことが多いです。

脳神経内科を探す

注意!夕方の頭痛は「脳の病気」の可能性も

医師男性
夕方に頭痛が生じる場合、下記のような「脳の病気」が隠れている可能性もあります。
  • 脳出血(脳内で出血が起こる)
  • 脳梗塞(血管が詰まって脳の一部が壊死する)
  • 脳腫瘍(頭蓋内部に腫瘍ができる)

いずれの病気もセルフケアでは対処できないため、医療機関で治療する必要があります。

それぞれの要注意な症状を紹介するので、心当たりがある場合は早急に病院で受診してください。

危険な病気① 脳出血(脳内で出血が起こる)

医師男性
脳出血は、脳の血管が破れて脳の中に出血する病気です。

夕方になると、気温の低下や血圧の上昇などが影響して、脳出血のリスクが高まると考えられます

脳出血の症状

  • 頭痛・めまい
  • 顔面蒼白
  • 意識障害
  • 言語障害
  • 嘔吐
  • 半身麻痺

など

発症の原因は?

医師男性

脳出血は、高血圧・喫煙・飲酒などの生活習慣が要因となります。

また、コレステロール値が異常に低い低栄養状態の人も発症しやすいと考えられています。

特に、以下の習慣や症状がある人は要注意です。

  • 塩分の過剰摂取
  • 偏食
  • 喫煙
  • 飲酒
  • 運動不足
  • 肥満
  • 脂質異常症がある
  • 糖尿病がある

脳出血が疑われるときは、「脳神経外科」で受診しましょう。
顔のゆがみ・麻痺・言葉が出にくい、といった症状が見られる場合は、早急に救急車を要請してください。

脳出血が進行すると、脳細胞が破壊されて脳が圧迫されるため、脳の働きが低下します。
放置すると、昏睡状態に陥ることもあり、命にかかわる恐れがあります。

脳神経外科を探す

危険な病気② 脳梗塞(血管が詰まって脳の一部が壊死する)

医師男性
脳梗塞は、脳の血管が詰まってしまい、脳の一部が壊死してしまう病気です。
夕方は血圧が上昇するため、脳梗塞による頭痛が起きやすいと考えられます。

脳梗塞の症状

  • 手足や顔の痺れ
  • 呂律がまわらない
  • ふらついて立てない
  • 片目が見えない・物が二重に見える
  • 激しい頭痛や吐き気

など

発症の原因は?

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 心房細動(不整脈の一種)
  • 喫煙習慣
  • 過度の飲酒

脳梗塞が疑われるときは、「脳神経内科」または「脳神経外科」で受診しましょう。
初期段階で治療すれば、後遺症もなく完治できる可能性が高くなるため、できるだけ早く受診してください。

脳神経外科を探す

脳神経内科を探す

危険な病気③ 脳腫瘍(頭蓋骨の中に腫瘍ができる)

医師男性
脳腫瘍とは、頭蓋骨の中にできる腫瘍です。

基本的には起床時から午前中にかけて症状を認めることが多いですが、夕方前後に頭痛症状があらわれるケースもあります。

脳腫瘍の症状

  • 吐き気
  • 言葉が出ない
  • しびれ
  • 目がかすむ
  • 視力低下

など

発症の原因は?

医師男性
明確な原因は判明していませんが、遺伝子の変異が関連していると考えられています。

脳以外に悪性の疾患があったり、身内に脳腫瘍の人がいたりすると、発症リスクが高まると指摘されています。

また、­以下のような習慣も、脳腫瘍のリスクを高める可能性があるので、注意が必要です。

  • 高たんぱく食品の過剰摂取
  • 高脂肪食品のとりすぎ
  • 過度のストレス
  • 長期に渡る喫煙習慣

脳腫瘍が疑われるときは、「脳神経外科」で受診しましょう。
脳腫瘍が進行すると、顔や手足の麻痺、視力や視野の障害、言語障害などを起こす恐れがあります。

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