頭痛と目の充血があるけど、大丈夫?
頭痛と目の充血が同時に起こる原因を、お医者さんに聞きました。
病院に行く目安や、キケンな症状をチェックしておきましょう。
目が充血して頭痛も…これ大丈夫?
頭痛と目の充血が同時に起こる場合、「群発性頭痛」の可能性が高いと考えられます。
「群発性頭痛」は、慢性頭痛のひとつです。
片頭痛や緊張型頭痛と比べると発生頻度は低いものの、痛みは最も強いと考えられています。
「群発性頭痛」の特徴
- 1時間ほど、激しい頭痛が続く
- こめかみや目の奥がえぐられるように痛い
- 頭の片側に頭痛が起こる
- 頭痛が起きている側に、目の充血・鼻水・涙が出る等の症状が出現する
頭痛が置きやすいタイミング
- アルコールを摂取したとき
- タバコを吸ったとき
- 刺激物を食べたとき
- 薬を飲んだとき(ヒスタミン・ニトログリセリンなど)
- 睡眠中(睡眠中に起こり、夜明け頃に頭痛で目覚める)
- 毎日決まった時間
発症しやすい人
- 20~40歳代の男性
- アルコールの摂取量が多い人
- 喫煙している人
群発性頭痛ってどんな病気?
群発性頭痛が起こる原因はわかっていません。
何らかの原因で脳の司令塔である「視床下部」に刺激が加わり、頭にある三叉神経という神経が痛みを感知し、頭痛が起こると考えられています。
群発性頭痛はどう治す?
群発性頭痛の予防として
- アルコールの摂取を控える
- 発作が起きそうになったら、窓を開けて深呼吸をする
- ストレスや疲労を溜めない
- 十分な睡眠時間を確保する
といった対処をしましょう。
日常生活に悪影響が出たり、耐え難い苦痛を感じたりするときは、「たかが頭痛」と放置せずに脳神経外科・脳神経内科を受診してください。病院治療では、酸素吸入や薬(トリプタン製剤等)を使用することが多いです。
放置すると…命に関わることも
頭痛と目の充血の症状が出現している場合、群発性頭痛ではない重篤な病気(脳疾患)などが潜んでいる恐れもがあります。
早期発見は重症化予防や命の危機の回避が期待できるので、少しでも異常を感じたら病院へ行きましょう。
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失明リスクがある「目の病気」のケースも
頭痛と目の充血があるとき
を発症している可能性があります。
この場合、失明するリスクもあるので、眼科の受診が必要です。
病気① 外眼筋炎(眼窩筋炎)
外眼筋炎とは眼球を動かす外眼筋という筋肉に炎症が起きる病気です。
放置すると、生活に支障をきたすので眼科を受診してください。
症状の特徴
- 物が二重に見える(複視)
- 目を動かすと痛みが生じる
- 目を動かしにくい
- 眼球が突出する
- 視力が低下する
- まぶたの腫れる
- まぶたが上がりにくくなる(眼瞼下垂)
病気②急性緑内障発作
目の奥にある視神経という部分に異常が生じ、視野が徐々に狭まる病気です。
治療せず放置すると失明する恐れがあるので、すぐに眼科を受診してください。
症状の特徴
- 目の奥に痛みが生じる
- 目の前に虹のようなものが見える
- 吐き気がある
- 視野が狭くなる(視野狭窄)
- 視力が低下する
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命に関わる「脳の病気」のケースも
「激しい頭痛」が出現している場合、命に関わる何らかの病気が隠れている恐れがあります。
くも膜下出血・脳出血・脳腫瘍などの可能性があります。
こんな症状に要注意!
- 経験したことがないほどの激しい頭痛
- どんどん頭痛が悪化する
- 発熱を伴う(高熱)頭痛
- 手足が麻痺する
- めまいが起きる
- 言語障害が起きる
- 歩行障害が起きる
- 意識障害が起きる
このような症状が出ている場合は、早急に脳神経外科・脳神経内科を受診してください。
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