2型糖尿病患者がしてはいけない11のこと。悪化させる食べ物は?|医師監修

公開日:2018-10-16 | 更新日:2020-05-26
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2型糖尿病患者がしてはいけない11のこと。悪化させる食べ物は?|医師監修

残念なことに、糖尿病の完治は困難といわれています。
しかし糖尿病は、適切な治療を行うことで、症状の悪化を食い止めることは可能です。

糖尿病には2タイプあり、それぞれ治療の方針は異なります。

<1型糖尿病>
生活習慣に関係なくすい臓のβ-細胞が破壊されることで発症する。子どもや青年に多く見られる。主に薬物療法(インスリン治療)を行う。

<2型糖尿病>
遺伝的な要因に肥満等の生活習慣が加わることで発症すると考えられている。食事療法・運動療法が基本となる。

この記事では、2型糖尿病の患者さんが避けたほうがいい行動について解説します。

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監修者

岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

2型糖尿病患者が避けるべき行動

① GI値が高い食品の過剰摂取

GI(グリセミック・インデックス)値とは、食品が消化される速さを表します。
この値が高い食品は、食後の血糖値を急激に上げやすいので注意が必要です。
精製された炭水化物(白米、白パン、うどん等)は、体内で吸収されやすく、血糖値を上げやすいので控えるようにしてください。
精製されていない玄米や全粒粉(ぜんりゅうふん)などは消化に時間がかかるので、血糖値の上がり方もゆるやかです。

② 運動をまったくしない

運動をしないと、筋肉が衰えて体に脂肪が付きやすくなります。
すると基礎代謝が低下し、肥満へとつながります。

③ 糖分、塩分の過剰摂取

野菜は煮付けにすると糖分が多くなります。
清涼飲料水は、思っている以上に糖分を多く含むため、飲み過ぎは要注意です。
つくだ煮、練り物、缶詰等の加工食品には塩分を多く含むものが多いため注意が必要です。

④ アルコール摂取

アルコールは、アルコール自体がもつ働きやアルコール代謝(アルコールが肝臓で分解される際に合成される中性脂肪が肝臓やすい臓の働きを鈍くするため、すい臓から分泌されるインスリンも働きが悪くなること)に伴い、血糖値に悪影響を与えます。
また糖質を多く含むアルコールも少なくないので、できるだけ控えてください。

⑤ 食べ過ぎ

血糖値は食事の量に比例して上昇するので、食べ過ぎは血糖値を上昇させる要因になります。
そのため、満腹になるまで食べたりせず、腹八分目を心がけてください。

⑥ 間食する

食事と食事の間は、血糖値を下げるために必須の時間です。
間食をすると血糖値が高い状態が継続されるので、できるだけ控えてください。

⑦ 外食傾向

外食は、比較的カロリーが高いものや、塩分を多く含むものが多いため注意が必要です。

⑧ 不規則な生活習慣

規則正しい食事が実践されず、欠食する、間食する、眠りにつく3時間前に何か食べる、食事時間が不規則になりがち等は、糖尿病を悪化させることがあります。

⑨ 早食い、ダラダラ食い

早食いやダラダラ食いは、食べている量を把握しづらくなり、ついつい食べ過ぎてしまいます。ダラダラ食べていると常に胃腸を働かせていることになり、胃腸に負担をかけ、消化不良を起こしやすくします。また、食べ物の消化を阻害し、インスリンが十分な働きができず、血糖値を上昇させることがあるため、よくかんで食べるように心掛けてください。

⑩ 治療を途中で放棄する

治療を途中でやめてしまうと糖尿病はどんどん進行し、合併症等を引き起こし、気付いたときにはもう遅いという状態になりかねません。

⑪ 喫煙

喫煙は、血圧上昇や体内のコレステロールを回収する善玉(HDL)コレステロールの減少をはじめ、血液が固まりやすくなる等の要因となり、動脈硬化性疾患等の危険因子といわれているため、糖尿病では禁煙が原則です。

もし守れなかった場合は?

これら2型糖尿病患者がしないほうがいいことを、もしやってしまった場合、それがほんの数回であったり、医師に相談したうえで、あなた自身で血糖値をコントロールできていれば、さほど問題視されることはないといいます。
糖尿病患者がやってはいけないことをしっかり把握し、思い当たるところは是正していきましょう。

生活習慣病とも言われる2型糖尿病は、その名の通り「生活習慣」が大きく関与しています。
忘年会や新年会といった宴会では、ある程度は、自由に食べて飲んでも良いと思います。
会の前日や翌日に食べる量を調整するようにしましょう。

1日の暴飲暴食ですぐに糖尿病になるのではなく、暴飲暴食や不摂生が1週間、1ヶ月、1年と日常的に続いたとき、血糖値をコントロールするのが難しくなり、糖尿病が悪化する可能性があります。
糖尿病を「改善する」「悪化させる」は生活習慣にかかっているのです。

まとめ

「2型糖尿病」と診断されたら、その事実を受け止めて、着実に治療を続けていくことが大切です。
食事や運動の習慣など、いままでの生活をいきなり変えるのは容易なことではないと思います。
しかし先述したように、2型糖尿病を発症したとしても、医師と相談しながら適切に血糖値のコントロールをすることができていれば、「絶対に高カロリーなものを食べてはいけない」「絶対にお酒を飲んではいけない」というわけではありません。
2型糖尿病と診断されたら、まずは病気をよく理解し、自己管理の重要性を確認し、糖尿病と向き合う準備をすることから始めるのはいかがでしょうか。

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~糖尿病おさらい~
すい臓で作られる「インスリン」ホルモンは、血糖値のコントロールに重要な役割を担っています。インスリンは、血液中からブドウ糖を細胞内に取り込み、私たちが体を動かすエネルギー源にする手助けをしています。インスリンの働きが低下すると、体内でブドウ糖をエネルギーとして効率よく利用するのが困難になり、ブドウ糖が血液の中に滞った状態になり、血糖値が高い状態が続いてしまいます。

監修者

岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

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