【うつ病の人がとる行動】顔つきや表情は変わる?接し方のポイントも

更新日:2023-01-06 | 公開日:2023-01-06
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【うつ病の人がとる行動】顔つきや表情は変わる?接し方のポイントも

身近な人が、うつ病かもしれない…。
行動で見分けることってできる?

「うつ病の人がとる行動」の特徴について、お医者さんに聞いてみました。
顔つきの特徴や接し方のポイントも解説します。

監修者
経歴

佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。

美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする。

精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。

【うつ病の人がとる行動】4つの特徴

友人がうつ病かもしれないです。本人以外にも分かる「うつ病かどうかチェックできる指標」があればいいのですが…。
うつ病の人に見られる特徴的な行動ってあるのでしょうか?

女性
医師男性
うつ病になると、
  • 失くしものや忘れ物が増える
  • 会話が減る・人と会うことを避ける
  • 遅刻・無断欠席が増える
  • ミスが増える
といった行動が目立つことがあります。

① 失くしものや忘れ物が増える

忘れ物

医師男性
うつ病になると脳のエネルギーが欠乏し、記憶力や注意力が低下するため、失くしものや忘れ物が増えてしまいます。

② 会話が減る・人と会うことを避ける

医師男性
うつ病になると、人との関わりが億劫になり、会話が減ったり人と会わなくなったりすることがあります。

人と会うことや会話することは、エネルギーを必要とするため、特に症状が重くなるほど、人とのコミュニケーションが減る傾向がみられます。

よくある行動③ 遅刻・無断欠席が増える

起き上がれない

医師男性

うつ病になると、

  • 行動する意欲が低下する
  • 不眠症状が出て起きられない

などにより、遅刻や無断欠席が増えることがあります。

よくある行動④ ミスが増える

ミス

医師男性
うつ病は、強いストレスなどが原因で脳の機能が一時的に低下している状態です。
そのため、集中力や思考力が低下して、ミスが増えることがあります。

この行動はうつ症状が強く出ている時期よりも、休息期(※)に多く見られるといわれています。

※「休息期」とは…うつ病にかかった際に「最も状態の悪い時期」のことです。脳の機能が低下している ため、ミスが増えやすくなります。

そもそも、うつ病ってどんな病気?

 

うつ病は、ストレスなどの原因で脳が正常に機能しなくなり、「気分が落ちこむ」「不眠」「疲れやすい」等の症状があらわれる病気です。

脳の神経伝達物質が減少し、感情や意欲が湧かない状態だと考えられます。

特に下記のようなきっかけで、発症することが多いです。

  • 引っ越し
  • 進学や就職
  • 結婚や妊娠・出産
  • 人間関係でのトラブル
  • 大切な人との別れ など

うつになると、顔つきは変わる?

ぼんやりする女性

医師男性

うつ病になると、

  • 無表情
  • ぼんやりとした顔つき・表情

になることが増えます。
本人は無意識であることが多いです。

また、笑っていても作り笑顔のように見えたり、顔色が悪く見えたりすることがあります。
このような顔つきの変化が見られる場合、うつ病が初期~中程度進行していると考えられます。

うつ傾向の人への接し方は?

うつ病の患者さんに接する

  • 話を聞いてあげる
  • 大切な存在であることを伝える
  • 過度に励まさない
  • 特別扱いをしない
医師男性
うつ傾向の人には、上記の接し方を心がけましょう。
なるべく普段通りの関係性や接し方を意識し、負担やストレスを感じさせないようにしてください。

「ありのままの自分でいていい」と感じることができれば、安心して過ごせるでしょう。

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