水中毒とは、どんな症状?|飲みすぎ目安や予防対策も【医師監修】

公開日:2019-02-25 | 更新日:2021-06-11
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水中毒とは、どんな症状?|飲みすぎ目安や予防対策も【医師監修】

水は、人間が生きていくために必要不可欠なものです。
私たちは1日に、約2.5リットルの水分が必要になります。
2.5リットルと聞くと多いように思いますが、通常の生活を送るだけでもこの量の水分が消失されています。
そのため、適宜水分を補給し、必要な水分量を摂取することがとても大切です。
しかし、必要以上の水分を摂取すると水中毒を起こす恐れがあると言います。
この記事では、水中毒の症状や対策方法について、医師が解説します。


監修者

荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

水中毒とは

医師男性
水中毒とは、多飲症の結果起こる病態のことです。
精神疾患を患っている方に多くみられます。

水分を多量に摂取することによって尿の処理能力が低下すると「希釈性低ナトリウム血症」という状態が起こります。
血液中のナトリウム濃度が低下し、電解質のバランスが崩れるからです。
また、乾燥する冬場や猛暑の夏などに、多量の水分を摂取することで、精神疾患がない人でも発症することがあります。

水中毒の「症状」

医師男性
ナトリウムが低下すると、次のような症状が出るようになります。

軽症の場合

  • めまい
  • 頭痛
  • 頻尿
  • 疲労感
  • 浮腫(ふしゅ)
  • 下痢 など

水分を大量に摂取し過ぎることで、血中ナトリウム濃度が低下し、上記のような症状が現れます。
めまいなどの症状に加えて、多尿・頻尿の症状がある場合は水中毒が疑われるでしょう。

重症の場合

  • 錯乱
  • 嘔吐(おうと)
  • 意識障害
  • 呼吸困難
  • 脳浮腫によるけいれん
  • 肺水腫
  • うっ血性心不全など

重症の場合は、命の危険に晒(さら)されることもあります。

水中毒になってしまう「原因」

医師男性
水中毒になる原因は、主に次の5つが考えられます。
  1. 不安・幻覚・妄想・焦燥などの症状(※)から、多飲傾向になる。
    ※これらはいずれも精神疾患の病態
  2. 向精神薬(定型抗精神病薬など)を服用することで生じる副作用の口渇。
    これが原因で、飲み物を飲むことが習慣化し、強迫観念でさらに多飲傾向になる。
  3. 精神薬を長期的に服用すると、視床下部(※)の口渇中枢を刺激して、さらに抗利尿ホルモンの分泌が促され、水分貯留を起こす。
    ※内臓や内分泌の働きを制御し、自律神経を調整する脳の部位
  4. ストレスなどにより、多量に水分を摂取してしまう。
  5. ダイエット時の空腹を紛らわすために、水分を多量に取る。

どれくらいだと「水を飲み過ぎ」?

水

医師男性
短時間(例えば1時間以内くらい)で、1L近く飲むのは避けましょう。

飲み過ぎというのは、その時の環境や体格など個人差があります。
一般的に、コップ1杯(約200ml)の水を、間隔を空けて1日に7回ほど飲むのが、体に負担がない量とされています。

水中毒の「予防対策」

医師男性
  • 少量ずつ何回かに分けて水分摂取する
  • 水分摂取の合間に、うがいなどで口内を潤す
  • 摂取する水分を、経口補水液にする

といった予防策があります。

水だけを摂取していると、低ナトリウム血症が起こりやすいです。
ナトリウムを含んでいる経口補水液(スポーツドリンク)で水分を補給するようにすると、低ナトリウム血症を防ぐことができます。

水中毒は、どう治すの?

医師男性
水中毒の治療法の基本は、水分を制限することです。
  • 腎臓の機能に何の問題もない場合:水分を制限するだけで血清ナトリウム値が改善すると考えられています。
  • 軽症の場合:上記で紹介した「予防法」で体調が戻る場合は、少し横になり、安静にして様子をみましょう。
  • 重症の場合:輸液によるナトリウムの補充が必要です。

しかし、低ナトリウム血症を急速に補正してしまうと、脳幹部の神経を損傷する恐れがあるので注意が必要です。
呼吸困難になることもあるので、救急車を呼んで対応しましょう。

塩分は時間をかけて、ゆっくり補充

水中毒を起こした場合には、水分の制限・塩分(塩化ナトリウム)を補充する必要があります。
しかし、急速な塩分の補充には気をつけてください。
脳の損傷を招く恐れがあるため、塩分は時間をかけて徐々に補充する必要があります。

  • こまめな経口補水液(スポーツドリンク)の摂取
  • 梅干し・塩あめなどの補給

これらも、塩分の補充には有効とされています。

治らないときは「内科」に相談

最近、「水分を取りすぎているかも」という自覚がある場合は、ご自分の水分摂取量を調べてみましょう。
水分をずっと取り続けるような症状があるときには、医療機関(内科)で相談することをおすすめします。

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監修者

荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
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経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

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