低音の耳鳴り「ボー・ブーン」の原因と治し方。病気サイン?片耳・夜だけの場合も。

更新日:2023-03-01 | 公開日:2020-12-16
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低音の耳鳴り「ボー・ブーン」の原因と治し方。病気サイン?片耳・夜だけの場合も。

ボー・ブーン”という低音の耳鳴りがする…。
これって大丈夫…?

低音の耳鳴りが起こる原因と対処法をお医者さんに聞きました。

「放置するとどうなるの?」
「病院へ行った方がいい症状は?」

放置すると聴覚を失うケースもあるので、要注意です。

監修者
瀬尾 達 先生

瀬尾クリニック
院長

瀬尾 達先生

経歴

大正時代祖父の代から続く耳鼻咽喉科専門医。クリニックでの診療のほか、京都大学医学部はじめ多くの大学での講義を担当。マスコミ、テレビ出演多数。
平成12年瀬尾クリニック開設し、院長、理事長。
京都大学医学部講師、兵庫医科大学講師、大阪歯科大学講師を兼任。京都大学医学部大学院修了。

低音の耳鳴りはなぜ起こる?

医師男性
耳の奥にある「内耳」という部分に、リンパ液が滞ると耳鳴りや難聴が起こります。
血流が悪い場合も、同様の症状を引き起こします。

耳鳴りの多くは、一時的なものであまり心配はいりません。
ストレス・加齢・風邪が原因で、一時的に耳鳴りや難聴を引き起こすこともあります。

耳鳴りの止め方は?

リラックス

医師男性
体の疲れを取るために、ゆっくり休んでください。

ただし、休みを取っても、耳鳴りが1週間以上続く場合は、念のため病院を受診してください。耳鳴りのほかにも症状がある場合は、それよりも早く受診しましょう。

病院に行く目安

耳鳴り 低音

医師男性
耳鳴りが1週間以上続く場合は、耳鼻いんこう科など病院を受診してください。

耳鼻いんこう科を探す

特に注意すべき症状

耳鳴りに加え

  • 呂律が回らない
  • 手足・口がしびれる
  • 激しい頭痛

などの症状が現れる場合は、脳卒中など脳の病気の可能性があります。

早急に脳神経外科や脳神経内科など病院へ行きましょう。
早期に病院で検査を受け、耳鳴りの原因を調べれば、必要な治療を早く受けられます。耳鳴りを伴う病気は、早期治療によって快方へ向かうケースもあります。

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どんな「病気サイン」の可能性があるの?

医師男性

低音の耳鳴りが続く場合、

  1. メニエール病
  2. 突発性難聴

など病気の可能性があります。

それぞれを詳しく解説します。

病気① メニエール病

医師男性
メニエール病になると内耳のリンパ液が増加し、“むくみ”が生じます。そのむくみが原因となり、耳鳴り・難聴・めまいを引き起こします。

根本的な原因はストレス・疲労・睡眠不足と言われていますが、まだ解明されていない部分が多い病気です。

更年期(閉経後40~50代)前後の女性が発症しやすいと言われています。

耳鳴りの特徴

ブーン、ブーというような低い低音の耳鳴りが起きます。

その他の症状

  • 閉塞感
  • 難聴
  • めまい など

どう対処すべき?

医師男性
メニエール病は、病院での治療が必要な病気です。

耳鼻いんこう科へ行きましょう。
ご自身では、ストレスや疲れを溜めずに、ゆったり過ごすことを意識してください。

耳鼻いんこう科を探す

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病気② 突発性難聴

医師男性
音を感じて脳に伝える役割がある“有毛細胞”が、何らかの原因で傷ついたり、ウイルス感染したりすることで、耳鳴り・難聴・めまいを引き起こします。

誰でも起こり得る病気です。
突発性難聴の原因は解明されていません。しかし、ストレスや加齢などが関係していると考えられています。

耳鳴りの特徴

ブーン、ブー、ボーなどといった低音の耳鳴りが特徴です。

その他の症状

  • 片耳が聞こえづらい
  • 両耳が聞こえづらい
  • めまい
  • 閉塞感
  • 吐き気 など

どう対処すべき?

医師男性
突発性難聴は、病院での治療が必要な病気です。

1週間以内(できれば48時間以内に)、耳鼻いんこう科など病院へ行きましょう。
すぐに病院で治療を受ければ、改善すること人も多くいます。しかし、放置すると完治しないケースもあります。

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