呑気症で喉が鳴る…治し方は?病院行くべき?姿勢やストレスに注意!【医師監修】

更新日:2023-01-30 | 公開日:2021-03-16
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呑気症で喉が鳴る…治し方は?病院行くべき?姿勢やストレスに注意!【医師監修】

呑気症で喉が鳴る…。人前で音が出るのが、恥ずかしい…。

なぜ呑気症で喉が鳴るのか、お医者さんに聞きました。
原因と対処法をチェックし、症状の改善を目指しましょう。

監修者
荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

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呑気症で喉が鳴るのはなぜ?

医師男性
唾液と一緒に飲み込んだ空気が、喉や食道を通過・逆流したときに、喉がゴロゴロなることがあります。

「呑気症」とは、唾液を飲み込む際に空気を無意識に大量に飲み込む病気のことです。別名「空気嚥下症」と言います。
「呑気症」になると、胃や食道、腸などの消化器官に大量に空気が溜まり、お腹の張りやげっぷ、おならなどの症状が頻繁に起こります。

喉が鳴って恥ずかしい!抑える方法は?

呑気症 喉が鳴る

医師男性
「呑気症」の喉が鳴る症状は、顎をひくなど姿勢に注意をすることで、若干抑えることができます。

また、ストレスを溜めないこと、食事をゆっくり食べることなどの対策をすると、飲み込むときの空気を抑えられるようになります。

呑気症が悪化すると…

医師男性
げっぷにより胃液や食べ物が逆流し、逆流性食道炎胸やけを起こす場合もあります。

他の症状として、胃もたれなどの胃部の不快感、食欲不振などの症状が起こります。
げっぷやおならを我慢することがストレスとなり、精神的な不安やうつ症状を起こす場合もあります。

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呑気症を改善する3つの方法

医師男性
呑気症は、すぐに症状を改善するのが難しい病気です。
普段の生活を改めていくことで、症状の改善を実感できるようになります。

その① ゆっくりしたペースで食事する

医師男性
ゆっくりと食事をすると、食事だけが口に入り、一緒に飲み込む空気の量を減らすことができます。

食事のペースが早いと、食べ物がどんどん口の中に入っていきます。その際に、空気も一緒にたくさん飲み込んでしまいます。
そのため、ゆっくりとしたペースで食事をするで、呑気症を改善することができるのです。

その② ストレスを解消する

医師男性
ストレスを解消することで、歯をかみしめる癖がなくなり、唾液と空気を飲み込む頻度を減らすことが期待できます。

呑気症の要因として、ストレスが関係していると言われています。ストレスによる不安や緊張から、無意識に歯をかみしめてしまうことがあります。

歯をかみしめることで、唾液を飲み込むようになり、一緒に空気も大量に飲み込むことになります。結果として、呑気症の症状が出てしまいます。

呑気症を改善するため、日頃からストレスを溜め込まないように努めてください。適度に気分転換をしたり、自分の好きなことをして、ストレスを解消しましょう。

その③ かみしめ癖を改善する

医師男性
歯を噛みしめないように、作業などに没頭しているときは、一呼吸おいたり、深呼吸をしたりしましょう。

人は何かに夢中になっているときや、長時間作業に没頭しているときは、無意識のうちに、歯をかみしめていることがあります。歯をかみしめると、唾液を飲み込む回数が増えて、一緒に空気も大量に飲み込み、結果として、呑気症の症状が出ます。

また、歯をかみしめ続けると、筋肉が緊張して、肩こりや頭痛、腕のしびれなどの症状が現れる場合もあります。

たまには一呼吸おいて深呼吸したりして、歯をかみしめる機会を減らすようにしましょう。

病院に相談するのもオススメ

呑気症 喉が鳴る

医師男性
病院を受診することで、お腹の張りやげっぷ、おなら、胃もたれや不快感、食欲不振などの症状を緩和できます。

また、呑気症の症状が悪化することで、胃や腸などの消化器管に異常が起きてしまう場合もあるので、自己判断せずに、受診することをお勧めします。

病院を受診するメリット

医師男性
病院を受診することで、隠れていた胃腸の病気を見つけられることがあります。

胃もたれやげっぷ、腹部膨満感などの症状は、呑気症だけでなく、胃や腸などの消化器官の病気のおそれがあります。
また、げっぷなどの症状を繰り返すことで、逆流性食道炎を発症することもあります。
ストレスが多い場合は、過敏性腸症候群などを起こしているかもしれません。

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過敏性腸症候群とは、どのような病気なのかを分かりやすくまとめました。 過敏性腸症候群の主な症状も紹介するので、当てはまるものがないかチェックしましょう。 過敏性腸症候群とは 過敏性腸症候群とは、腹痛・腹部の不快感・便秘・下痢などを何度も繰り返してしまう病気です。 特にストレスを感じたときに発症しやすい傾向があります。 以前はなかった病気で、近年では若い人を中心に発症を増やしています。 検査で異常が見つからない点も特徴です。 過敏性腸症候群の症状チェック お腹の痛み お腹の不快感 下痢 便秘 吐き気・嘔吐 過敏性腸症候群の原因 根本的な原因は未だ不明ですが、発症にストレスが関わっていると言われています。 どの年代でも発症しますが、20〜30代の若い世代を中心に患者さんが増えています。 特に、ストレスに敏感な人、仕事が忙しい人に発症しやすい傾向があります。 過敏性腸症候群になりやすい人 不規則な生活を送っている 疲労・ストレスがたまっている 睡眠時間が短い 不規則な生活や疲労・ストレスは自律神経を乱しやすいため、過敏性腸症候群を引き起こしやすくなります。 過敏性腸症候群は自分で治せる?病院行くべき? 過敏性腸症候群の場合、腸自体に問題はないため、すぐに治療が必要なわけではありません。 ただし、長期間症状が続くと、それ自体がストレスとなって自律神経がさらに乱れる原因となります。過敏性腸症候群を疑う症状が続く場合は、病院で相談しましょう。 過敏性腸症候群の治し方 一日三回バランスの良い食事を摂りましょう 十分な睡眠をとりましょう ストレスは溜めずに発散しましょう 定期的に運動をしましょう 市販薬を使ってもいい? 過敏性腸症候群に対する市販薬もあるため、症状が軽い場合は使用してもよいと考えられます。 ただし、市販薬を使用できるのは、医師による診断を以前に受けたことがある人に限ります。 また、市販薬を使用する場合は、自己流の治療で症状を悪化させる可能性もあると念頭に置いておきましょう。市販薬で症状が良くならない場合は、必ず病院を受診してください。 こんな症状は早く病院へ 排便のリズムが定まらない ストレスを感じると便意を催す 急に便意を催すことが頻繁にある 腹痛を伴う下痢、便秘を数日間で何度も発症している 上記に該当する人は、医療機関の受診をおすすめします。 病院は何科? 過敏性腸症候群が疑われる場合は、消化器内科を受診しましょう。 まずは、他の消化器疾患がないかを確認することが大切です。過敏性腸症候群が疑われる場合、一度は胃腸内科、消化器疾患を受診することが望ましいでしょう。 消化器内科を探す 胃腸内科を探す 病院での治療法は? 生活習慣を見直しても症状が良くならない場合、薬を使用して治療します。 過敏性腸症候群では、一般的には消化管の機能を調節する薬や、プロバイオティクス(※)などが処方されます。 ガス型の症状に対しては、ガスを吸着する薬としてガスコンという薬が使われます。その他、漢方薬の処方で症状が良くなる人もいます。 また、ストレスが原因の場合や、うつ症状がある場合には抗不安薬や抗うつ薬を使います。 プロバイオティクスと抗不安薬を組み合わせた治療をすることもあります。 (※)プロバイオティクス…人間や動物の体に対して、良い働きをする生きた微生物のこと

何科に相談すれば良い?

医師男性
まずは、内科または消化器内科を受診しましょう。

病院で、原因を特定して、しっかり治療してもらいましょう。

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