気付いたら寝てる病気|ナルコレプシーや特発性過眠症に注意。病院は何科?

更新日:2022-08-31 | 公開日:2021-03-16
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気付いたら寝てる病気|ナルコレプシーや特発性過眠症に注意。病院は何科?

「気付いたら寝ていることがある…」
「我慢していても、すぐに眠くなってしまう…」

それは、病気が原因かもしれません。
強い眠気に襲われる病気ついて、お医者さんに聞きました。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

気づいたら寝てる…これって病気?

医師男性
十分な睡眠時間を確保しているはずなのに、日中に耐え難いほどの眠気に襲われたり、ぼんやりしたりする場合は病気の可能性があり注意が必要です。

疲れが溜まっているときや、睡眠時間が短いせいで日中眠くなる場合は、単なる睡眠不足なのであまり心配いらないでしょう。

考えられる2つの病気

医師男性

すぐ眠くなったり、突然眠ってしまったりする症状は

  • ナルコレプシー
  • 特発性過眠症

といった病気の可能性があります。

病気① ナルコレプシー

医師男性
日中に強烈な眠気に襲われ眠り込んでしまう「睡眠発作」の症状が出ると、5~15分程度眠り続けることが多いです。

睡眠・覚醒・食欲などに関わる「オレキシン」という神経細胞が働かなくなり発症します。

溶連菌感染症・インフルエンザといった感染症が引き金となることが多いです。
頭を打ったり、頭に怪我をしたり、交通事故などが影響して発症する人もいます。

症状の特徴

  • 週に最低3回、我慢できないほどの眠気に襲われるのが3ヶ月続いている
  • 感情が大きくなる(怒り、恐怖、笑いなど)
  • 呂律が回らない
  • 意識がたもてない
  • 睡眠時に意識はあるのに体が動かない(金縛りと感じる)
  • 体の力が抜ける
  • 夜間に何度も目を覚ます など

目覚めた後は、一時的に眠気が消えてリフレッシュしますが、1~2時間後には再度眠気に襲われます。

発症しやすい人

子どもから大人まで発症する病気です。
感染症など後天的な要因が多いですが、遺伝が要因となる場合もあります。

病院での治療方法

生活指導とお薬を使った治療が一般的です。

生活指導

症状が軽い場合は、睡眠時間を記録し生活習慣を見直します。
「規則正しい生活を送る」「15 分程度、短時間の昼寝をする」「カフェインを摂らない」などを心がけましょう。

お薬を使った治療

症状が中度から高度な場合はお薬を使うことが多いです。
夜に睡眠薬、日中の眠気には覚醒作用のある中枢神経刺激薬が処方されます。

病気② 特発性過眠症

医師男性
原因は不明のものが多く、睡眠時間が足りているのに強い眠気を感じます。

原因はわかっていませんが、脳の障害が関係していると考えられています。

症状の特徴

  • 短時間、寝ても眠気が取れない
  • 寝ても寝足りない
  • 眠くて仕事や勉強に集中できない

発症しやすい人

子どもや若い人に多い病気です。

病院での治療方法

生活指導とお薬を使った治療が一般的です。

生活指導

症状が軽い場合は、睡眠時間を記録し生活習慣を見直します。
「規則正しい生活を送る」「15 分程度、短時間の昼寝をする」「カフェインを摂らない」などを心がけます。

お薬を使った治療

症状が中度から高度な場合はお薬を使うことが多いです。
夜に睡眠薬、日中の眠気には覚醒作用のある覚醒維持薬が処方されます。

ナルコレプシーと特発性過眠症の違い

医師男性
「ナルコレプシー」は眠気が強くでますが、「特発性過眠症」は眠気自体は強くありません。

ナルコルプシーは5~15分程度の睡眠で一時的にスッキリしますが、特発性過眠症は短時間の睡眠では眠気をとることができません。

病院に行く目安

気づいたら寝てる病気

医師男性
しっかり寝ているのに日常生活に支障が出るほどの眠気がある場合や、ナルコレプシー、特発性過眠症の症状に心当たりがある場合は、早めに病院に行きましょう。

早期受診をおすすめする理由

睡眠障害は精神疾患など何らかの病気が引き金になっている場合もあります。
放置すればストレスや自律神経のバランスが乱れている状態が続き、睡眠障害だけでなく症状が増える可能性があります。
職場や学校などで、睡眠発作を「怠けている」と勘違いされ、落ち込んでしまうケースがあるので、おかしいと感じたら一度病院へ相談しましょう。

病院は何科に行けばいい?

医師男性
まずは、内科を受診しましょう。
ストレスの影響が強い場合は心療内科でも良いでしょう。

内科を探す

心療内科を探す

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