なぜ?歩くと足の甲が痛い…治し方は?病院は何科?腫れあり・なしの場合

更新日:2021-10-05 | 公開日:2021-07-13
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なぜ?歩くと足の甲が痛い…治し方は?病院は何科?腫れあり・なしの場合

「歩くと足の甲が痛い…」
「一体なぜ?」

歩くと足の甲が痛む症状について、お医者さんに聞きました。
考えられる原因や、対処法、悪化させる行動なども解説します。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

歩くと足の甲が痛い…!これはなぜ?

医師男性
ハイアーチ(足の甲が高い状態)や外反母趾により、足の指が踏ん張る力が弱くなると、足の甲部分に体重が掛かり過ぎてしまい、甲の骨が腫れて歩くたびに痛みが生じる場合があります。

また、足の冷え、足のむくみ、足の捻挫、足の骨折、関節の炎症が起きている等が原因の場合もあります。

教えて!「痛みのやわらげ方」

医師男性

足の甲の痛みを抑えるには、まず

  • アイスパック等をタオルで包み、患部を冷やす
  • 患部は無理に動かさずに安静にする
  • 靴にインソールを入れ、足への衝撃を軽減する

などを行いましょう。

これはNG!痛みを悪化させる行動

医師男性
  • 痛みがあるのに我慢して運動等を続ける
  • 自己流でマッサージを行う
  • 本来冷やすべきタイミングで温める

これらの行動は、さらに痛みや腫れを悪化させる危険性があります。

自己判断での対処法は症状の悪化だけではなく、後遺症を招く恐れもあります。少しでも心配な場合は医療機関を受診しましょう。

こんな症状は病院へ!

歩くと足の甲が痛い

医師男性
  • 痛みが強い
  • 熱をもって腫れている
  • 足の甲に痛みが生じた原因が明らか(スポーツ後や転倒後)

には、医療機関の受診をおすすめします。

また、

  • 激しい痛み
  • ひどい腫れ
  • 音がして骨折した疑いがある
  • 歩行困難

などの場合には、早急に医療機関を受診してください。

痛みを放置すると…

  • 症状の改善までに時間がかかる
  • 骨に変形が生じる
  • 重症化して手術が必要な状態になる
  • 歩行困難になる

などのリスクがあると考えられます。

病院は何科?

医師男性
足の甲が痛む場合、整形外科を受診してください。

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考えられる2つの原因

医師男性

歩くと足の甲が痛いのは、

  • 中足骨疲労骨折
  • リスフラン関節靱帯損傷

といった原因が考えられます。

原因① 中足骨疲労骨折って?

医師男性
中足骨(足の甲に5つある細長い骨)が疲労骨折していることで足の甲に痛みが生じます。

中足骨は、第1から第5まであり、親指側が第1中足骨で小指側が第5中足骨となります。
疲労骨折は、第2、第3中足骨(中心部)に起こるケースが多いです。

症状の特徴

医師男性

中足骨疲労骨折は、

  • 患部を圧迫したとき
  • 運動中

などに痛み、腫れや内出血も生じるケースがあります。

中足骨疲労骨折になるキッカケ

医師男性
  • 陸上競技
  • バレーボール
  • バスケットボール
  • 剣道
  • サッカー
  • ダンス

などのスポーツをしている人に多くみられる疾患です。

ジャンプやランニングなどの動作を行う際、中足骨に繰り返し負荷がかかることがきっかけで発症するケースが多いと考えられています。

また、ランニング姿勢の問題、シューズの衝撃吸収性の悪さなどがきっかけになる場合もあります。

自分でできる対処法はある?

医師男性
自己判断で対処するのはおすすめできません。
特に、ぶつけたりした等の外傷がないにも関わらず痛みが続く場合は、疲労骨折の可能性もあるため、医療機関を受診し検査を受けましょう。

放置すると、痛みや腫れが慢性的に続いたり、難治性骨折や偽関節を起こしたりして、手術が必要になるケースもあるため要注意です。

病院は何科?

医師男性
中足骨疲労骨折が疑える場合は、整形外科を受診してください。

病院ではどんな治療をするの?

医師男性
基本的な治療は、患部に負荷をかけないように安静にするために、ギプス等を使用して患部を固定する治療が行われるケースが多いです。

症状の改善が遅い場合や骨折の状況によっては、手術が必要になる場合もあります。
また超音波治療や理学療法士による指導、リハビリテーション等も必要に応じ行われます。

完治までの期間は?

医師男性
症状の状態により変わりますが、医療機関で適切な治療を受けたうえで一般的には3カ月程度で運動を再開できるようになると考えられます。

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原因② リスフラン関節靱帯損傷って?

医師男性
リスフラン関節という、足の甲の関節をつないでいる靱帯が損傷することで足の甲に痛みが生じます。

足の甲の内側楔状骨(ないそくけつじょうこつ)と第2中足骨の辺りに痛みが生じるケースが多いと考えられています。

症状の特徴

医師男性
リスフラン関節は、歩行中に足を地面に着いた際に、足の甲に痛みが生じるケースが多いです。

特に、足のつま先に体重が掛かったときや患部を押したときに強い痛みが生じます。

また、甲が腫れるという特徴もあります。

リスフラン関節靱帯損傷になるキッカケ

医師男性
  • ジャンプと着地を繰り返すスポーツをしている
  • 足のつま先で強く踏み込むスポーツ(体操、剣道等)をしている
  • ハイヒールを多用している
  • 重い物を運ぶ仕事をしている

などが原因で発症するケースが多いと考えられています。

自分でできる対処法は?

医師男性

自己判断での対処はおすすめできません。

  • 転倒などによる外傷がないのに痛みが続く
  • 足を着いたときに足の甲に痛みが生じる

などの場合は、リスフラン関節靱帯損傷の可能性もあるため、医療機関を受診してください。

放置すると、痛みや腫れが慢性的に続く、歩行が困難になる等の恐れがあります。
また足が疲れやすくなる、足の骨の構造が破綻する等を起こす場合もあるため要注意です。

病院は何科?

医師男性
リスフラン関節靱帯損傷が疑える場合は、整形外科を受診してください。

病院ではどんな治療をするの?

医師男性
基本的な治療は、患部に負荷をかけないように安静にするため、ギプス等を用いて固定する、保存的治療が行われるケースが多いです。

その後症状を確認しながら、段階的に荷重訓練、筋力アップ、柔軟性アップ等を行い、歩行や運動ができるようにしていきます。

完治までの期間は?

医師男性
症状により個人差がありますが、一般的には治療開始から2、3か月程度で運動ができるようになるケースが多いと考えられます。

早い段階からの適切な治療は、早期回復や後遺症のリスク軽減にもつながります。少しでも心配な症状がみられる場合には、一度、医療機関を受診してみましょう。

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