「唇に水ぶくれができたのはなんでだろう…」
「口の周りがピリピリ痛い!」
もしかして、“口唇ヘルペス”の症状かも。
口唇ヘルペスは何科に行けばいいのか、お医者さんに聞きました。「放置するとどうなっちゃうの?」といったよくある疑問にもお答えします。
何科で診てもらう?
口唇ヘルペスになったと思ったら、皮膚科を受診しましょう。
できるだけ早い段階で治療を始めることが望ましいです。
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病院に行くべき症状

「口唇ヘルペスかも」と、わかった時点で病院に行くのをおすすめします。
以下の症状があるときは、口唇ヘルペスを発症している可能性が高いです。
<水ぶくれが現れる前の症状>
- ピリピリ、チクチクとした痛みがある。
- むずむずとした違和感やかゆみ、ほてりなどがある。
- 唇や口の一部が赤く腫れている。
<水ぶくれが現れた後症状>
- 唇に水ぶくれがある。(水ぶくれは、通常は一か所にまとまってできる。初めての感染では大きな水ぶくれができる。)
- 症状を繰り返す。
- 口内炎ができている。
- 唇以外の症状がでている。(頭痛、発熱、あごや耳付近のリンパの腫れなど)
※水ぶくれが現れ始めた頃も、現れる前の症状が継続することがあります。
自然治癒しないの?
一般的には2週間ほどで抗体ができてウイルスの力が弱まるため、自然に治ることが多いといわれています。
しかし、必ずしも全員が自然治癒するというわけではありません。また、唇に傷跡が残ったり、体の他の部位に感染が広がることもあります。
放置するリスク

口唇ヘルペスは重症化することがあり、肺や脳など別の器官に感染して、脳炎等の合併症を引き起こす可能性もあります。重症化するとは、入院して治療をすることもあります。
その他にも、以下のようなリスクがあります。
- 治りが遅くなる。
- えぐれたような傷跡が残る。
- 再発を繰り返す。(大人に多い)
- 口の中に感染し、口内炎ができる(頭痛や発熱、全身の痛みなどの症状もあらわれる)。
- 性器に感染する(発熱や倦怠感、便秘、排尿痛などがあり、感染部位の痛みも強い)。
- 食道に感染する(食べ物を飲み込む際に痛みを生じる)。
- 肺に感染し、肺炎を起こす(咳、息切れなどの症状がある)。
- 眼の角膜に感染する(目のかすみ、腫瘍などの症状がある。治療をしないと、視力が低下する恐れがある)。
- 脳に感染する(発熱やけいれんなどを起こす)。
- 妊娠している場合、胎児や新生児に感染する(死亡や脳の障害を起こす可能性がある)。
- 入院して治療をうけることになる。
- 最悪の場合、死に至る。
- 家族など接触が多い人にうつしてしまう。
チクチクとした痛みや水ぶくれができた場合は、病院を受診するようにしてください。
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病院を早期受診するメリット
早めに病院を受診し、適切な治療を受けることで、かゆみや痛みなどのつらい症状をやわらげることができます。
その他にも、次のような様々なメリットがあげられます。
- 早く治すことができる。
- 重症化を防ぐことができる。
- 傷跡が残るのを防ぐことができる。
- 再発を予防できる。
- 二次感染を防ぐことができる。
- 入院しなくて済む。
- 命を守ることができる。