なぜ?咳と痰が止まらない5つの原因。病院は何科?受診する目安も

公開日:2020-06-11 | 更新日:2020-09-15
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なぜ?咳と痰が止まらない5つの原因。病院は何科?受診する目安も

「咳が止まらない。」
「痰が絡んで不快…早く治したい。」

たかが咳と思っていても、放っておくと口臭が発生したり、症状が悪化し続けてしまうこともあります。

お医者さんに、咳と痰が止まらない原因と対処法を医師に聞きました。
病院を受診した方がいいケースについても紹介します。

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監修者

荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

なぜ?咳と痰が止まらない原因

一言に「咳がとまらない」といっても、その原因は様々です。

医師男性

代表的な原因として、

  1. 風邪・インフルエンザ
  2. 副鼻腔炎
  3. 後鼻漏
  4. 気管支炎
  5. COPD

が考えられます。

早く治すためには、原因に合った適切な対処が必要になります。
それぞれの症状の特徴と対処法を紹介するので参考にしてください。

1.風邪・インフルエンザ

医師男性
細菌・ウイルスをなかなか排除できないと、咳や痰の症状が続くことが多いです。

細菌やウイルスに感染すると、ノドの粘膜に炎症が起こり、脳の咳中枢が刺激されて咳が出ます。また、細菌やウイルスを体外に排除するために、粘膜からは粘液が分泌されることで、痰が出ます。

<症状の特徴>

  • 発熱
  • 悪寒
  • 頭痛
  • 筋肉、関節の痛み
  • 鼻詰まり
  • 喉の痛み

対処法

医師男性
部屋を加湿して、安静にしましょう。

風邪の場合は1週間程度で自然治癒することが多いです。2週間以上治らない場合は病院を受診しましょう。

▼鼻水・ノドの症状がメインのとき
→耳鼻いんこう科

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▼発熱などの全身症状があるとき
→内科

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2.副鼻腔炎

医師男性
「鼻づまりが治らない」「風邪が長引いているな」と思っていたら、鼻の奥まで炎症が進んで副鼻腔炎にになっていることがあります。

風邪などの細菌の感染で、鼻の奥にある空洞(副鼻腔)と呼ばれる部分の粘膜に炎症が起こる病気です。膿のような黄色~緑色の鼻水や痰が溜まります。膿が鼻の裏からノドに流れ込み、痰がからむ咳が止まらなくなります。

<症状の特徴>

  • 発熱
  • 臭い鼻水
  • 黄色や緑色の痰
  • 鼻・頬・額周りの痛み

対処法

医師男性
水を飲んだりマスクしたりして、鼻を加湿したり、鼻うがいするのがおすすめです。
ただし、治らない場合は病院に行きましょう。

病院では、抗生物質などの適切な処置をしてもらえます。
慢性化してしまうケースもあるので、鼻水が臭う場合や市販薬でも症状が改善しない場合は、早めに病院を受診しましょう。

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3.後鼻漏

医師男性
鼻水がノドの方に落ちてしまう症状です。鼻水がノドを刺激するため咳がでます。

風邪、アレルギー、副鼻腔炎などが原因になります。

<症状の特徴>

  • 鼻水が喉の奥に落ちていく感覚
  • 口臭がきつくなる
  • 声がかれる
  • 喉の違和感

対処法

医師男性
水を飲んだりマスクをしたりして鼻を加湿したり、鼻うがいがおすすめです。

なかなか治らない場合は、病院を受診し、鼻水の原因(風邪・アレルギー・副鼻腔炎など)を診断してもらいましょう。

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▼発熱などの全身症状があるとき
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4.気管支炎

医師男性
風邪やインフルエンザなどのウイルス・細菌感染によって、気管と気管支に炎症が起こる病気です。

気道内に侵入してきた異物を排除するために、咳や痰が出ます。

<症状の特徴>

  • 発熱
  • 鼻水
  • ノドが痛い
  • 粘り気のある痰
  • 咳をすると胸が痛い
  • 冷えた空気を吸うと咳がでる

対処法

医師男性
急性気管支炎の場合は、自然に治ることが多いです。
水を飲んだりマスクをしたりして、鼻を加湿し、安静にして過ごしましょう。

ただし、子どもや喫煙者は慢性化・重症化しやすいです。
呼吸がおかしい、ゼーゼー息をしているなど、「おかしいな」と思ったら病院を受診しましょう。

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5.COPD

医師男性
気道が狭くなる状態が続く肺の病気です。
たばこの煙、大気汚染物質(PM2.5など)、化学物質が原因で起こります。

COPDの90%以上は、たばこが原因といわれています。
タバコなどに含まれる有害な物質によって、気道の粘膜表面にある線毛という部分が傷つけられます。
線毛が傷つくと、痰を外に出しにくくなります。また、有害物質を排出するために痰の分泌量も増えて、さらに痰が溜まってしまいます。
溜まった痰を出すために、咳の症状もひどくなります。

<症状の特徴>

  • 息切れしやすい
  • 呼吸が苦しい
  • ヒューヒュー、ゼーゼー呼吸
  • 体重が減る
  • むくみ

対処法

医師男性
COPDが疑われる場合は、病院を受診してください。

風邪をひいていないのに痰・咳・息切れが続く場合には、早めに病院を受診してください。

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止まらない咳と痰の対処法

医師男性
まずノドを加湿しましょう。
また、仰向けで寝ると咳がでやすくなるので、横向きで寝るようにしましょう。

<自分でできる4つのケア>

  1. 部屋を加湿する
  2. マスクをつける
  3. 温かい飲み物を飲む
  4. 体を横向きにして寝る

市販薬はどんなものを選ぶ?

咳止め

医師男性
風邪が原因の場合は、市販の咳止めや去痰薬などで症状がよくなる場合があります。

※発熱がない場合には、総合風邪薬(総合感冒薬)よりも、ノドの症状に特化した薬(鎮咳去痰薬)がいいでしょう。

※咳の原因がわからない場合は、市販薬はおすすめしません。無理に咳を止めてしまうと、症状が長引いたり、医師が正確に診断しにくくなることがあります。

こんな症状は早めに病院を受診しよう!

喉のつまり

次の場合には、セルフケアや市販薬に頼らず、早く病院に行きましょう。

  • 高熱がある
  • 呼吸が苦しい
  • 2週間以上咳が続く
  • 日常生活に支障をきたしている
  • 咳や痰の量が多い
  • 市販の薬を服用しても、症状が良くならない

何科を受診する?

医師男性
内科、呼吸器内科、耳鼻いんこう科のいずれかを受診しましょう。

どの診療科を受診すればよいかわからない場合は、まず内科を受診しましょう。
詳しい検査が必要な場合には、専門の呼吸器内科や耳鼻科に紹介されると考えられます。

▼発熱など全身症状を伴う

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▼咳の症状が強い

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▼鼻水・ノドの症状が強い

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お医者さんへの上手な症状の伝え方

医師に的確に伝えるために、次の4ポイントを伝えるとよいでしょう。

  1. いつから症状があるか
  2. 週に何日くらい症状があるか
  3. どんな時に症状が出るか(寝ているときに悪化する、咳の出やすい時間帯など)
  4. 咳の種類(ゼーゼーと音がする、痰がからんでいる、など)
参考
日本気道食道科学会:気管食道科に関する疾患・症状
http://www.kishoku.gr.jp/public/disease07.html
一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会:鼻の病気
http://www.jibika.or.jp/citizens/daihyouteki2/hana_disease.html#fukubiku
一般社団法人兵庫県医師会:鼻水がのどに流れる
https://www.hyogo.med.or.jp/health-care/115%E3%80%80後鼻漏%EF%BC%88鼻汁がのどの方へ流れる%EF%BC%89/
MSDマニュアル家庭版:急性気管支炎
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/07-肺と気道の病気/急性気管支炎/急性気管支炎
独立行政法人環境再生保全機構:COPDってどんな病気ですか?
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/copd/about/02.html
独立行政法人環境再生保全機構:【知識編】COPDと痰
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/copd/sputum/01.html

監修者

荒牧 竜太郎 先生

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