【妊娠後期の腹痛】つるような痛み・ツーンとした痛み「胎動ありなら大丈夫?」

【妊娠後期の腹痛】つるような痛み・ツーンとした痛み「胎動ありなら大丈夫?」

公開日:2020-02-06 | 更新日:2021-04-02

妊娠後期|臨月(妊娠8ヵ月(28週)〜10ヵ月(39週))の腹痛。
「もうすぐ赤ちゃんが生まれる?」
「早産が心配・・・」と不安になることもあります。

お医者さんが、「妊娠後期によくある腹痛」の対処法と、病院に行くべき「キケンな腹痛」について解説します。
陣痛の判断のしかたも紹介します。


石野博嗣 先生

監修者

石野医院

副院長
石野博嗣 先生

経歴

1999年 日本医科大学産婦人科教室入局 日本医科大学付属病院 産婦人科研修医
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長

「妊娠後期の腹痛」の正体は?

先生(男性)
赤ちゃんが大きくなり、子宮が伸びるため、腹痛を感じることがあります。
下腹部や足の付け根に軽い痛み・違和感があるのが特徴です。

痛みの対処法

先生(男性)
痛みが過ぎるまで安静にして、横になるか座っていましょう。

ただし、基本的に妊娠中の腹痛は、かかりつけの医療機関へ連絡し、指示に従ってください。

妊娠中の腹痛は、

  • まず安静にすること
  •  かかりつけの医療機関へ連絡すること

この2つが必須です。

こんな痛みは「前駆陣痛」です

先生(男性)
妊娠後期に入ると、陣痛の練習といわれる「前駆陣痛」を感じやすくなります。
前駆陣痛の場合、キリキリとした張るような痛みを、お腹の前方で感じる人が多いです。

痛みの具合はいつも一定ではなく、強く感じたり、弱く感じたりする場合もあります。

前駆陣痛は、本陣痛の予行練習のようなものです。数秒から数分で治まります。
特に夜に感じる人が多いです。昼間動いているとあまり感じません。

※腹痛の間隔が狭まり、痛みが増していく「本陣痛」とは異なります。

こんな痛みは「本陣痛」です

先生(男性)
臨月に入ったら、いつ陣痛がおこってもおかしくない、と思っておきましょう。
本陣痛の場合は、一定の間隔で「痛い」「全く痛まない」を繰り返すのが特徴です。

”体を動かすのがつらい”ほどズキズキと痛くなることが多いです。最初は不規則な間隔でも、徐々に痛みの間隔が短くなり、痛みも大きくなっていきます。

「本陣痛かも」と思ったら、

  • 陣痛の間隔を計る
  • 出産する産婦人科に連絡する

をしましょう。

【体験談】妊娠後期、こんな腹痛があった!

妊娠後期~臨月になると

  • 下痢のような腹痛
  • キリキリとした腹痛
  • 下腹部がつるような腹痛
  • ズーンとした重い痛み
  • 子宮口を刺すような腹痛

があったという妊婦さんが多いです。

ママ
子宮口が何か刺激されてるような、するどい痛みがたまにあった。でも検診では、子宮口も産道も全く開いていないので、問題はないと言われました。
(0歳と3歳の男の子のママ)
ママ
キリキリとした腹痛をよく感じていました。何かに集中している時よりもリラックスしている時によく感じていました。
(6歳の男の子のママ)
ママ
お腹の内側がつるようなツーンとした痛みでお腹がピーンと張っていて、すぐに治る時もあれば数分〜数十分続くこともあった。 よく歩いた時に痛むことが多かったです。
(1歳の双子と小学1年生の女の子のママ)

先輩ママは、腹痛にどう対処した?

ママ
おなかをさすったり、腰にカイロを貼って身体を温めました。また、横向きや仰向けなど体勢を定期的に変えました。
(妊娠中のプレママ)
ママ
洗濯物が重いと疲れで腹痛が起きることが多かったので、なるべくこまめに洗濯して、重いものを持たないようにしました。
買い物も生協を利用して、なるべく買い出しに行かなくて済むようにました。
(2歳と4歳の女の子と7歳の男の子のママ)
ママ
パパがいる時は、なるべく上の子をパパに見てもらったり、病院から張り止めも処方してもらって飲んでいました!
(0歳と2歳の男の子のママ)

「胎動あり」なら腹痛があっても大丈夫?

「胎動あり」なら腹痛があっても大丈夫と聞いたのですが…?
ママ(困り顔)
先生(男性)
胎動があっても“絶対大丈夫”とは言い切れません。
何が原因で腹痛が起こっているかきちんと診てもらいましょう。

少し横になって、腹痛がよくなれば問題ありません。
ただし「30分以上続く」「痛みが何度も起こる」という場合は病院へ連絡しましょう。

「横になると腹痛がでる」のはなぜ?

「横になると腹痛がでる」のですがなぜでしょうか?
ママ

先生(男性)
大きくなったお腹で腹部が圧迫され、痛みが出ている場合があります。

うつ伏せ寝以外の楽な寝方をしましょう。
クッションやタオルを足に挟んで、左を下にして眠る「シムス位」という姿勢もおすすめ

シムス位

ただし、痛みが続くようであれば、担当の医師に相談をしましょう。

こんな腹痛は“早産”のリスクあり

妊娠後期 腹痛2

先生(男性)
お腹の張りが原因の腹痛は、注意が必要な場合があります。
キューっと収縮するような痛みが特徴です。

子宮収縮による早産の原因になります。

どう対処すべき?

  • キューっと収縮するような痛みがある
  • 安静にしてもお腹の張りが解けず、ハッキリと痛みを感じる
  • 膣から出血がある

といった場合は、必ずかかりつけの先生を受診しましょう。

早産の他にも、我慢できないような痛みには、

  • 常位胎盤早期剥離(まだ必要な胎盤が剥がれてしまうこと)
  • 子宮破裂
  • 虫垂炎(盲腸)

などが影響していることがあります。

【ケース1】キリキリ腹痛

先生(男性)
お腹の前方の痛みであれば、「前駆陣痛」が考えられます。
お腹の上の方の痛みであれば、「胃や食道が荒れている」可能性があります。

痛みの対処法

前駆陣痛の場合

下腹部や足の付け根が数秒~数分が少し痛む場合は、前駆陣痛が考えられます。
安静にしていれば問題ありません。

胃や食道の痛みの場合

胸焼けや逆流性食道炎は、妊婦の人が発症しやすい症状です。
酸味や香辛料が強いものなど胃酸を多くさせるものや、繊維質や脂っこいものなど消化の悪いものは避け、少量を何回かに分けて食べると良いでしょう。

また、規則正しい生活を送ることやストレスと溜めないことも大切です。

病院では食事療法とともに、適宜状態に合わせお薬を処方することもあります。

【ケース2】チクチク・生理痛みたいな痛み・つるような痛み

先生(男性)
子宮が大きくなり、伸びているいことが原因と考えられます。
チクチクと刺すような痛みが出たり、なくなったりします。

背中や腹部に生理痛のような痛みを感じます。
痛みは長く続きません。

痛みの対処法

先生(男性)
しばらく安静にして、張りがおさまるまでゆっくりしましょう。
安静にしておさまるようであれば問題ありません。

張ってつるような感じの場合は、お腹が柔らかく戻ればよいですが、固い状態がなくならない場合、痛みがおさまらない場合は一度病院を受診しましょう。

【ケース3】下痢のときのような腹痛

下痢をしていないのに、下痢のような腹痛が…!
なぜでしょうか?
ママ(困り顔)
先生(男性)
ホルモンバランスの乱れが自律神経の乱れにつながり、「下痢じゃないのに下痢が起こったときのような痛みを感じる」ことがあります。

対処法は?

基本的には、安静にして痛みが治まってくれば心配いらないことが多いです。
ただし、何度も痛みが続く、痛みが増してきたという場合は、病気の可能性がありますので、かかりつけの産婦人科に連絡しましょう。(特に、出血がある場合は、早急に連絡してください。)

【ケース4】ツーンとした腹痛

お腹に“ツーンとした痛み”が…。これは何でしょうか?
ママ

先生(男性)
妊娠中、子宮は収縮したり緩んだりします。
その動きは、“ツーンとした腹痛”として感じられることがあります。

対処法は?

子宮の収縮・弛緩すること自体は問題ありません。痛みを感じたら安静にしましょう。
安静にして痛みが落ち着けば、心配いらないことが多いでしょう。

ただし、痛み何度も続くようであれば、かかりつけの医師に相談しましょう。何らかの病気の可能性もあります。

【ケース5】下腹部にズーンと鈍痛

先生(男性)
下腹部に押されるような痛み、腹部の張りを感じることがあります。
前駆陣痛や陣痛による子宮の圧迫がといった原因考えられます。

“前駆陣痛”は、出産に向けた子宮が準備をしている状態と考えましょう。不規則な子宮収縮が起こり、痛みを感じます。
この腹痛は心配のないケースも多いですが、痛みがひどく出血を伴う場合は、早産などの可能性もあります。

また、「痛みを感じる時間」と「全く痛みを感じない時間」が交互に来て、痛みが強くなっている場合は、“陣痛が来ている”可能性が高いです。

痛みの対処法

先生(男性)
安静にしてすぐに痛みがおさまり、繰り返さない痛みであればよいのですが、徐々にひどくなる痛みがある場所や、出血を伴う場合は、病院を受診してください。

「陣痛かも」と思ったら、痛みがくる間隔を測ってみましょう。
痛みがくる間隔が短くなっているときは、落ち着いてかかりつけの産婦人科に連絡してください。

【ケース6】下痢を伴う下腹部痛

先生(男性)
妊娠中の下痢は、ホルモンバランスの影響が考えられます。
便が出るような痛みや、腸の痛みが特徴です。

痛みの対処法

数回の下痢であれば、水分補給をして安静にしてください。
下痢が続く場合は、自己判断で下剤を飲まないようにしましょう。

下痢が数回でおさまらず、1日中続き、改善が見られない場合は、内科や胃腸内科を受診しましょう。その際は、妊娠している旨も伝えてくださいね。

【ケース7】便秘を伴う下腹部痛

先生(男性)
たまった便やガスが原因で、下腹部が圧迫されていると考えられます。
圧迫感がある痛みが特徴で、おならがたくさん出ることもあります。

痛みの対処法

水分をとる


便秘を解消するため、水分補給やトイレに行く習慣をつけましょう。食生活では、食物繊維やオリゴ糖などを摂取して腸内環境を整えるようにしましょう。

【ケース8】吐き気を伴う下腹部痛

先生(男性)
「食中毒」や「脳貧血」などの可能性があります。

痛みの対処法

吐き気がおさまるまで、安静にして様子を見ましょう。
また、脳貧血の場合も楽な姿勢をとり、落ち着くまでじっとしていましょう。
吐き気が一日中続くような場合は、まずかかりつけの産婦人科に連絡して指示を仰ぎましょう。

【ケース9】腰痛を伴う腹痛

先生(男性)
腹痛に腰痛を伴うときは「ホルモンバランスの影響」や「姿勢の変化の影響」と考えられます。

大きくなったお腹は、張りを感じやすく、体型の変わった体をささえている腰は腰痛を発症しやすくなっています。

痛みの対処法

横になったり、座ったり楽な姿勢で、痛みがおさまるまで待ちましょう。
ただし、腹痛と腰痛が徐々に重くなる場合は、陣痛の可能性もあります。

【ケース10】ストレスによる腹痛

先生(男性)
妊娠中に過度のストレスが原因で、腹痛や下痢・便秘などを引き起こすこともあります。
腹部にキリキリとした痛みを感じます。

痛みの対処法

深呼吸をして、落ち着きましょう。
温かい飲み物を飲んでリラックスしましょう。

【ケース11】冷えによる腹痛

先生(男性)
体の冷えが原因で腹痛や下痢症状を起こす場合もあります。
ギューと絞られるような痛みや、キリキリとした痛みを感じます。

痛みの対処法

入浴や厚着で、体を温めましょう。
妊娠中の体の違和感は、何が起きるかわからず、自己判断は危険です。

無理に動かず、体を安静にし、すぐにかかりつけの産婦人科へ連絡しましょう。


石野博嗣 先生

監修者

石野医院

副院長
石野博嗣 先生

経歴

1999年 日本医科大学産婦人科教室入局 日本医科大学付属病院 産婦人科研修医
2001年 国立横須賀病院(現 横須賀市立うわまち病院) 産婦人科
2002年 東京都保健医療公社 東部地域病院 婦人科
2003年 日本医科大学付属病院 女性診療科・産科 助手代理
2004年 日本医科大学付属第二病院 女性診療科・産科 助手
現在 石野医院の副院長

オシャレママになれる♡

「おしゃれなマタ服、どこで売ってる?」
「お腹が目立たない服がほしい!」

そんな妊婦さんは必見♡
大人可愛いファッションアイテムは、マタニティ通販の「スウィートマミー」で探してみよう♪

スウィートマミーはこちら

不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

修正箇所
メールアドレス
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
不正確な箇所についてのご指摘
※「上から2番目の画像が不鮮明」「最初の段落の◯◯という情報の追加を希望する」等、問題箇所についてご指摘いただけたら幸いです。

貴重なご意見をありがとうございます
kosodate LIFE(子育てライフ)はよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
送信エラー
大変お手数ですが、ページを更新いただき、再度ご意見をご送信ください。
更新後も再び送信エラーが発生する場合は、 お問い合わせページ からご連絡いただけますと幸いです。

Ranking
ランキング

New
新着