なぜ？妊娠初期「異常に眠い！」いつまで続く？仕事中の眠気対策も

なぜ？
「妊娠してから、ひらすら眠い…」。
その原因をお医者さんに聞いてみました。

仕事中にできるおすすめの眠気対策も紹介します。

監修者

石野医院

副院長
石野 博嗣 先生

経歴

1999年　日本医科大学産婦人科教室入局　日本医科大学付属病院　産婦人科研修医
2001年　国立横須賀病院（現 横須賀市立うわまち病院） 産婦人科
2002年　東京都保健医療公社　東部地域病院　婦人科
2003年　日本医科大学付属病院　女性診療科・産科 助手代理
2004年　日本医科大学付属第二病院　女性診療科・産科　助手
現在　石野医院の副院長

なぜ？妊娠初期のひどい眠気の原因

妊娠してから、やたらと眠い日々が続いています。

妊娠によって増加する女性ホルモンの影響で、妊娠初期に眠くなることがよくあります。

妊娠すると女性ホルモンが大量に排出されますが、その中にプロゲステロンというホルモン（黄体ホルモン）があります。このホルモンは、眠気を誘う作用があります。そのため、妊娠すると眠気を感じることが増えるとされています。

眠いのは、いつまで続く？

この眠気は、いつまで続くのでしょうか？

いつまで続くのかには個人差があります。
「安定期に入ったら落ち着いた」という人もいれば、「出産後まで続いた」という人まで様々です。

人によって違うので一概には言えませんが、「妊娠中期まで」「後期まで」「出産後」と言う節目で眠気が解消される人が多くいます。

100人にアンケート「眠気はいつまで続いた？」

かなり個人差がありますが…「妊娠中期までにある程度は治まった」という方が多いようです。

眠いときは…寝たほうがいい？

はい、眠れるのであれば、眠りましょう。
妊娠中の眠気は、ホルモンのせいなので、無理をして眠気を我慢することはありません。

仕事中もできる「眠気対策」

眠いですが、仕事中はどうしても起きていなければなりません。

座っている時間が長いと眠くなりやすいです。
1時間に1回程度立ち上がり、トイレに行ったり、階段の上がり下りしたり、ストレッチをするなどして、リフレッシュしましょう。

ストレッチで血が巡ると、徐々に眠気が覚めてきます。
また、窓を開け外気を浴びるのもよいでしょう。適度に日差しを浴びて、体を起こしましょう。また、窓を開け、外気を浴びても刺激を受けて目が覚めやすくなります。

先輩ママがやっていた「仕事中の眠気対策」

酸っぱい梅干しやレモンのグミを食べたり、冷たい飲み物で眠気覚しをしていました。また、トイレに頻繁に立つなど眠たくなったら歩くようにしていました。
（小学1年生の女の子と小学6年生の男の子のママ）

ハッカを活用しました。ハッカスプレーを首元に軽く吹き付けて香りを嗅いで、リフレッシュ！
（2歳の男の子と5歳の男の子のママ）

こまめに窓をあけていました。少しでもシャキッとします。
（1歳の男の子のママ）

ランチ後に休憩時間の間は軽く仮眠をとっていました。
寝なくても目をつむっているだけで午後の眠気はだいぶマシだった気がします。
（小学4年の男の子と中学3年の女の子のママ）

あまりに眠くて辛いときは15分くらい休憩させてもらっていました。一瞬でも眠れると体が楽になりました。
（小学校1年生の男の子のママ）

無理に我慢する＆コーヒーの摂りすぎはNG

我慢して眠らないのは、ストレスがたまり妊娠によくありません。
また、カフェインのとりすぎもNGです。

また、カフェインの取りすぎは、赤ちゃんが低体重で生まれてくることがあるとされています。英国食品基準では、カフェイン摂取は一日200mg以下と定められています。これは、コーヒーの場合2杯程度です。