公開日:2022-06-03
つわりが急になくなったのだけど…大丈夫?
病院に行くべき?
妊娠6〜7週で「つわりが急になくなる理由」をお医者さんに聞きました。
流産を見分けるポイントや病院を受診する目安も解説します。
つわりとは
一般的に、妊娠5週〜8週にあらわれる悪心(吐き気・不快感)や嘔吐を「つわり」と呼びます。
妊娠の成立に伴う生理的(正常)な変化です。
全妊婦の50~80%に起こり、妊娠12~16週頃になると自然に治まることが多いです。
妊娠6週〜7週につわりが急になくなった…大丈夫?
今妊娠6週〜7週目で、つわりが急になくなりました。流産なのかと心配です。お腹の赤ちゃんは大丈夫なのでしょうか…?


妊娠6週〜7週の時期に急につわりがなくなっても、問題のないケースが多いです。
ただし、流産の疑いも否定はできません。
つわりのピークや期間には、個人差があります。
妊娠6週〜7週という比較的短い期間で、つわりがなくなってしまう人も多いです。
早く終わった方は、体調が楽になるので、
などを心掛けて、出産に備えましょう。
こんなときは流産の疑いあり

流産になってしまうと、つわりも終了します。
腹痛や腰痛、出血(少量でも)などがある場合は、流産の疑いがあります。
すぐに産科へ連絡して、受診してください。
特に、「不正出血」や「下腹部の腹痛」がある場合は、注意が必要です。
「流産」を自分で見分けるのは難しい

妊娠6週〜7週でつわりがなくなった場合、自己判断で流産かどうかを見極めるのは難しいケースが多いです。
妊娠初期は、まだ流産のリスクがある時期です。
急につわりがなくなったと感じたら、そのままにせず産科で診察を受けましょう。
妊娠6週〜7週頃の流産の特徴

妊娠6週〜7週頃の流産には、
- 急な腹痛
- 小さな痛みから始まる腹痛
- 腰痛
- 下腹部からの少量の出血
- 生理のような多めの鮮血
などの特徴があります。
なお、個人差が大きいので、一つの症状には絞れません。
何らかの違和感を覚えたら、放置しないようにしましょう。
稽留流産(けいりゅうりゅうざん)とは
稽留流産とは、腹痛や出血などの症状がなく、経膣エコー検査で胎児の死亡が確認できる状態です。
妊娠6週〜7週で稽留流産になることもあります。比較的妊娠の早い段階で起こることが多いです。
妊娠22週までの胎児死亡は「流産」となります。
自然に流れて完全流産となる可能性もまだあるので、そのまま経過を観察する場合と、死亡した胎児と子宮内の内容物を除去する処置を行う場合があります。
内容物除去の際は、入院を必要とすることもあります。
稽留流産となった場合は、心身ともに休息が必要です。
つわりが急になくなったら、一度病院へ相談を!


妊娠6週〜7週でつわりが急になくなった場合は、流産のリスクも考えて一度診察を受けてください。
妊婦さんの多くは、12週〜16週頃までつわりが続きます。
6週〜7週でつわりがなくなった場合、大丈夫なケースが多いとはいえ、決して楽観視はできません。
これまでにあった、
といった、つわりと思われる症状が消失したことに気がついた時点で受診しましょう。
また、つわりの有無にかかわらず、妊娠が分かった後に、
- 弱いけれど腹痛が続いている
- 強い腹痛がある
- 生理痛のような症状がある
- 出血がある
場合は、かかりつけ医に連絡を取って受診しましょう。
特に、下腹部からの出血を伴う場合は、早急に連絡して診察を受けるようにしてください。
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