子どもが「首の後ろ痛い」（熱あり／熱なし）髄膜炎・脱臼かも！何科？

子どもが「首の後ろが痛い…！」と訴える。
それは、髄膜炎や川崎病かもしれません。

熱がある場合、熱がない場合それぞれの対処法を、お医者さんに聞きました。病院の受診目安は「何科にいくべきか？」も解説します。

（熱あり）首の後ろが痛くなる原因

首の痛みと熱がある場合は、

1. 髄膜炎
2. 川崎病

が代表的な原因としてあげられます。

1.髄膜炎

嘔吐や頭痛を伴い、首の痛みを訴えたら、髄膜炎を発症しているかもしれません。

主にウイルス感染などが引き金となります。細菌やウイルスが、脳の周りにある髄膜に侵入し、髄膜が感染して、炎症を起こします。

＜症状の特徴＞
発熱・頭痛・意識障害・嘔吐・痙攣・首の痛みなどを起こすことがあります。
特に髄膜炎を発症すると首が硬直して動かせなくなる症状が現れます。

髄膜炎の対処

ウイルスや細菌を特定し、早急な治療が必要となります。
小児科もしくは脳神経内科を受診しましょう。

高熱となる40度以上の発熱に伴い首の硬直が出たら、すぐに病院を受診しましょう。

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2.川崎病

川崎病とは、全身の血管に炎症が起き、様々な症状を発症する病気です。

＜症状の特徴＞

• 発熱が5日以上続いている
• 手足が腫れている
• 発疹が出ている
• 目の充血や唇の赤みが通常より強い
• 首の周りのリンパ腺が腫れて痛みが強く動かせない

などの症状が出ます。
複数症状が当てはまる時は川崎病の可能性があります。病院で検査を受けましょう。

川崎病の対処

早急に病院での治療が必要となります。
疑わしい症状があれば、小児科を受診しましょう。

川崎病の原因は未だ特定されていません。自己免疫機能の働きが異常に強くなり、自分自身を攻撃して様々な症状が現れるのではないかとされています。
なるべく早く熱を下げて血管の炎症を抑える、入院での治療（ガンマグロブリンの投与など）が必要です。

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子どもが「首が痛い！動かせない」川崎病や髄膜炎かも。発熱があることも

2020-06-30

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（熱なし）首の後ろが痛くなる原因

熱がない場合は、

1. 寝違え
2. 脱臼

などが代表的な原因としてあげられます。

1.寝違え

寝起きなどに、一定の方向以外に首を傾けると、寝違えることがあります。

長時間同じ姿勢で眠ったり、筋肉が固まったりする以外にも、前日の激しい運動などが原因になると考えられています。

寝違えの対処

痛みがある方向に無理に首を動かさないようにフォローしてあげてください。

「寝違え」は、病院で検査を受けても特に原因となる異常は見つかりません。数日〜数時間で首は、動かせるようになっていきます。数日経っても自由に動かせない際は、別の病気の可能性もあるので病院を受診しましょう。

2.首の脱臼

子どもが、急に一定の方向に首を傾けたままになり、他の方向に首を動かすのを嫌がる・首が動かない状況の場合は、首の脱臼を疑います。

首の脱臼の対処

無理に首を動かすと神経などを損傷する場合もあるので、整形外科を受診して、治療を受けましょう。

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放置すると危険なケース

高熱が続いている状態では、体力が奪われ、症状が悪化するケースが多くなります。

髄膜炎は放置すれば、死亡または、言語障害などの後遺症を残すことがあります。
川崎病も、重症化することもあり、心筋炎・肝障害・腎障害、後遺症としての冠動脈瘤が現れるので、早い治療が必要です。

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