もくじ
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「大人なのに乳歯が抜けないのはなぜ…？」
「どんなリスクがある？」
大人なのに乳歯が抜けない理由を歯医者さんに聞いてみました。
抜けないことで生じるリスク、大人乳歯が抜けたときの治療法も解説します。
歯科医
菊地 由利佳先生
歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
もくじ
何らかの要因で歯胚が形成されず、生まれたときから永久歯がない状態です。
永久歯が生えてこないため、乳歯が抜けずに残ります。
「日本人の10人に1人」の割合で、先天性欠如歯があるという調査結果があります。
先天性欠如歯の原因ははっきりとわかっていませんが、
などが関係していると考えられています。
「生える前の永久歯」は、本来乳歯の真下に位置しており、乳歯の根を溶かしながら自然に生え変わります。
この位置がずれていると乳歯の根が溶けないため、乳歯が残ってしまいます。
歯茎中で十分に永久歯が育つと、乳歯の根が溶けて短くなり、自然に抜けます。
永久歯がしっかり育っていない場合、乳歯の根が溶けないため、乳歯が残ってしまいます。
乳歯のときの虫歯は、永久歯の成長を阻害する原因の一つとして挙げられます。
2つの乳歯が癒着しており、歯根も2つある状態です。
一方の乳歯の根だけ溶けずに残ると、永久歯に生え変われない場合があります。
永久歯が歯茎や骨の中に埋まったまま生えてこない状態です。
永久歯が生えてこないと、乳歯の根が溶けないため乳歯は抜けずに残ります。
大人なのに乳歯が抜けない場合、
といったリスクがあります。
乳歯と永久歯では歯の性質が異なります。
大人になっても乳歯が残っていると、歯と歯の隙間・でこぼこが生じやすいので、歯並びや歯の噛み合わせに悪影響を及ぼす場合があります。
噛み合わせの悪さによって、顔や顎の変形（顎関節症等）、骨格の歪み等を起こす恐れもあります。
乳歯は永久歯よりも歯自体が弱いため、虫歯の進行するリスクが高いと考えられています。
乳歯と永久歯は歯の大きさが違うため、欠損部分によっては見た目に悪影響を与える恐れがあります。
そのため、永久歯の代わりに使用する・長期間残すといったことは困難と考えられています。
また、定期的に歯医者でクリーニング等のケアを受けるようにしてください。
乳歯を長持ちさせるには、虫歯、歯周病等のトラブルを防ぐことが大切です。
大人乳歯が抜けた場合、
といった治療の選択肢あります。
矯正治療には、「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正（インビザライン）」といった方法があります。
70万円以上の費用が必要になるケースが多いです。
30～100万円程度の費用が必要になるケースが多いです。
部位により異なりますが、2万円程度必要になるケースが多いです。
使用する材質により異なりますが、20～30万円程度必要になるケースが多いです。
チタンが骨と一体化することで、歯根としての機能を担います。
1本30～50万円以上の費用が必要になるケースが多いです。
※使用する材質、受診する医療機関により料金に幅があります。
歯医者を受診すると、歯の状態を詳しく調べたうえで、リスクを回避するための治療を提案してもらえます。
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