【肋骨を押すと痛い】ヒビや肋間神経痛かも。ストレスが原因のことも

公開日:2020-09-24 | 更新日:2021-10-05
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【肋骨を押すと痛い】ヒビや肋間神経痛かも。ストレスが原因のことも

肋骨を押すと痛いのはなぜ…?

どのような原因が考えられるのか、お医者さんに聞きました。
対処法や病院に行く目安も解説します。
原因不明の肋骨の痛みは、重い病気の可能性もあるので、不安な方はぜひ参考にしてください。


監修者

岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

大丈夫?すぐ病院行くべき?

自分の症状がどちらにあたるのか、確かめておきましょう。

いったん様子を見てもいい症状

  • 一時的な軽い痛み
  • 徐々に痛みが生じてきた
  • 「ここが痛い」と痛みのある範囲を示せる
  • 体を動かすと痛みがでる(下を向いたときや体を捻ったときなど)

早急に病院に行ったほうがいい症状

  • 激しい痛みが続く(20分以上)
  • 肋骨の広範囲で痛みを感じる
  • 痛みがどんどんひどくなる
  • 締め付けられるような痛み
  • 冷や汗が出る
  • 息苦しい
  • 意識障害がある
医師男性
この場合、心筋梗塞気胸などの病気が、危険な状態になっている可能性があります。早急に病院を受診してください。

内科を探す

肋骨を押すと痛い理由

医師男性
主な原因としては
①肋間神経痛
②肋軟骨炎
③肋骨骨折・ヒビ
が考えられます。

それぞれの症状について解説します。

原因① 肋間神経痛

医師男性
肋骨に沿うように走っている肋間神経が、何らかの影響を受けたために突然痛みが起こることをいいます。

肋間神経痛は、女性に多く見られる病気で、中年以上(40代~50代)に多く見られます。特に、骨粗しょう症などで、骨が弱っていると発症しやすいです。

思い当たる?肋間神経痛の発症原因

  • 激しいせきが長期間続いた
  • 脊髄神経が圧迫された(骨折・打撲・腫瘍・椎間板ヘルニア等)
  • 肋骨神経が圧迫された(背骨が曲がる等)
  • 帯状疱疹ウイルス感染の後遺症
  • 内臓の病気

痛みの特徴

  • 押すと痛みが悪化する
  • 強い痛み(激痛)
  • せき、くしゃみ、深呼吸、少しの体勢変化などで痛みが悪化する
  • 片側のみに痛むことが多い
  • 肋骨に沿うように痛む

自分でできる対処法

医師男性
体を横にすることで痛みを緩和できることがあります。
痛みが続き、根本的に治したい場合は病院を受診しましょう。

病院に行くべき?

医師男性
・激しい痛み
・締め付けられるような痛み
・息苦しい
・発熱がある
という場合は病院を受診してください。

病院では、胸部レントゲン検査、心電図、CT検査、MRI検査など画像診断や血液検査で体の状態を確認します。痛み止め(消炎鎮痛薬、湿布など)を用いた治療が行われることが多いです。

病院は何科?

医師男性
内科・整形外科の受診をおすすめします。

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※症状の状態や、病院の設備によって、適切な医療機関を紹介されることがあります。

原因② 肋軟骨炎

医師男性
肋軟骨(肋骨と胸骨の間にある軟骨)が慢性的に炎症を起こしている状態です。

成人(特に40歳以上)に多くみられ、比較的女性に多い傾向があります。

風邪などのウイルス感染や、打撲などの外傷によって起こると考えられていますが、原因がはっきりとしないことが多いです。

肋骨の痛みの特徴

  • 圧迫すると痛い
  • 鋭い痛み
  • くしゃみやせきで痛みが増す
  • 片側だけに痛みが起こりやすい
  • 第2肋骨から第5肋骨が痛みやすい

自分でできる対処法

医師男性
体を動かさずに安静にしていると、痛みがやわらぎます。

病院に行くべき?

医師男性
激しい痛みで日常生活に支障が出ている場合や、発熱がある場合は病院に行きましょう。

病院の治療では、超音波検査、胸部レントゲン検査、血液検査を行い、内科的な病気でないかを確認します。その後、痛み止めの薬(非ステロイド系抗炎症薬等)を処方することが多いです。

病院は何科?

医師男性
病院を受診するときは、内科整形外科をおすすめします。

内科・整形外科を探す

※症状の状態や、病院の設備によって、適切な医療機関を紹介されることがあります。

原因③ 肋骨骨折、ヒビ

医師男性
  • 転倒して胸部をぶつけた
  • ゴルフで体を捻った
  • 激しい咳やくしゃみが続いている

といったときに起こります。

肋骨の痛み以外にも、皮下出血・腫れといった症状があります。また、痛みのある部分を圧迫すると、骨がきしむような音がします。

肋骨の痛みの特徴

  • くしゃみ、せき、深呼吸により痛みが増す
  • 体を反らす、肩を動かすなどの動作で痛みが増す

自分でできる対処法

医師男性
呼吸だけでも痛むような場合、応急処置として、患部に厚めのタオルを当てて上から軽く圧迫すると痛みが緩和することがあります。

病院に行くべき?

医師男性
痛みが強くて日常生活に支障が出る場合は、病院を受診してください。

病院では、胸部触診、胸部レントゲン検査などを行います。体の状態が確認できたら、痛み止め(消炎鎮痛剤、湿布など)を処方して様子を見ます。

また、大きな力が加わったことで肋骨骨折やヒビが発生した場合、複数の肋骨が折れていることがあります。そういった場合、折れた骨によって、心臓、肺、血管などが損傷している可能性があるため、早急に病院を受診してください。

病院は何科?

医師男性
整形外科の受診をおすすめします。

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痛みに加えて「しこり」も…もしやガン?

医師男性
肋骨あたりにしこりがある場合、ガンと断言はできませんが、その可能性はあると考えられます。

肋骨あたりにしこりがあるガンには、胆のうガン・胆道ガン、成人原発性肝ガンが考えられます。

ガンの主な症状

<胆のうガン・胆道ガン>

  • 上腹部の痛み(鈍痛)
  • 右肋骨下周辺の痛み(鈍痛)
  • 背中まで拡がる痛み
  • 黄疸
  • 食欲低下
  • 体重減少
  • 白っぽい便が出る

<成人原発性肝ガン>

  • 腹部腫脹
  • 右上腹部の不快感
  • 右側の背中や肩甲骨周辺の痛み
  • 黄疸
  • 尿の色が濃くなる
  • 発熱
  • 筋力低下
  • 倦怠感、疲労感
  • 吐き気、嘔吐
  • 体重減少

ガンの場合の対処

医師男性
ガンが疑われる場合は、内科・消化器内科・消化器外科の受診をおすすめします。

内科・消化器内科・消化器外科を探す

原因がわからなくて、何科に行くか迷う

医師男性
肋骨に痛みがあり、原因がよくわからないときは、内科を受診して相談することをおすすめします。

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心配な痛みは早めに受診を

医師男性
早く病院を受診することで、肋骨の痛みの原因が判明し、症状に合った治療が受けられます。そのため、早い症状の改善が期待できます。

また、深刻な病気の見逃しを防ぐこともできます。
肋骨の痛みの原因が、深刻な病気だった場合、放置によって症状の悪化、症状改善の遅れ、命に関わる状態に陥るなどの恐れがあります。

これまで解説した以外にも、次のような病気の可能性があります。

  • 虚血性心疾患:極端に痛みが強い、発汗、左腕の痛み、吐き気を伴う
  • 化膿性疾患(肺炎、気胸):発熱(高熱)、腫れ、赤くなる、息苦しさを伴う
  • 胆石症:お腹の右上部に激痛が起こる
  • 急性膵炎:みぞおちから肋骨下部周辺に持続して激痛が起こる
  • 急性胆のう炎:右側のみぞおち、右上部肋骨あたりに痛みが起こる(主に食後)
▼参考
公益社団法人 臨床心臓病学教育研究会 胸部の症状
https://www.jeccs.org/general/symptom/chest/
東京内科医会 急に胸が痛くなったら
http://www.topa.jp/tokyo/2007-4.html
一般社団法人 日本骨折治療学会 肋骨骨折
https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip09.html
日本医師会 医療と健康 すい炎
https://www.med.or.jp/chishiki/suien/003.html
癌治療情報センター 胆のうがん・胆道がん特有の症状
http://cancerjp.com/archives/278

監修者

岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

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