なぜ?紫のあざが消えない…「身に覚えのないあざ」は要注意!病院は何科?

更新日:2023-01-13 | 公開日:2021-07-16
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なぜ?紫のあざが消えない…「身に覚えのないあざ」は要注意!病院は何科?

紫のあざが消えない…これって大丈夫?
病院は何科で受診すればいいの?

あざの原因と受診すべき診療科を、お医者さんに聞きました。
たかが“あざ”と思っていても、放っておくと重い病気の可能性があるので、注意が必要です。

監修者
経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

紫のあざがなかなか消えない…これって大丈夫?

医師女性
けがやどこかにぶつけて生じたあざは、通常1~2週間ほどで消えていきます。
徐々にあざが薄くなったり、色が変化したりすれば問題ないケースが多いです。

あざが広範囲に及ぶと、治りが遅くて不安を感じるかもしれませんが、まずは心配ないでしょう。

ただし、

  • 特に覚えがないのに紫色の大きなあざができた
  • 2週間以上経ってもあざが消えない
  • あざ以外にも体調不良が起こっている

という場合は、病気が潜んでいる可能性があるので要注意です。
早めに医療機関で相談しましょう。

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どんな病気の可能性があるの?

医師女性

紫のあざがなかなか消えない場合、

  • 血管炎
  • ベーチェット病

といった病気が考えられます。

それぞれ詳しく解説します。

病気① 血管炎

医師女性
血管に炎症が起こっているため、あざがなかなか消えない状態が続きます。

はっきりとした原因はわかっていませんが、感染症・毒性物質・薬・肝炎ウイルなどの特定のウイルスによって、引き起こされることがあります。

あざの特徴

  • 赤みがかった紫色のあざができる
  • あざの部分の皮膚の下は硬い
  • 痛みがある
  • 青紫色の斑点ができる
  • 小さな隆起ができる
  • 小さな斑点ができる

あざ以外に、こんな症状がでることも!

  • 膝から下に潰瘍ができる
  • 蕁麻疹が出る
  • 腕や脚がしびれる
  • 腕や脚がチクチクする
  • 腕や脚の筋力が低下する
  • けいれん発作を起こす
  • お腹が痛む
  • 下痢をする
  • 吐き気がする
  • 嘔吐する
  • 血便が出る
  • 血圧が高くなる
  • 浮腫む
  • 関節が痛い
  • 関節が腫れる
  • 熱が出る
  • 寝汗をかく
  • 疲労感がある
  • 筋肉痛がある
  • 食欲がなくなる
  • 体重が減少する

どんな人に多い?

女性に発症しやすい病気です。
血管炎には色々な種類があり、それぞれ発症しやすい年齢層が異なります。

子どもに多い

  •  IgA血管炎
  • 川崎病

若い世代に多い

  • 高安動脈炎

中高年に多い

  • ANCA関連血管炎を
  • 結節性多発動脈炎
  • 巨細胞性動脈炎

病院で受ける治療法は?

医師女性
医療機関では炎症を抑えるお薬を飲みます。

血管炎の原因がわかっているのであればその治療を行います。
例えば、薬が原因であれば、薬の使用を中止します。

病気② ベーチェット病

医師女性
ベーチェット病の場合、皮下脂肪組織が炎症を起こしているため、あざがなかなか消えない状態が続きます。

ベーチェット病の発症原因は、今のところわかっておらず難病に指定されています。

あざの特徴

  • 赤みがかった紫色のあざができる
  • あざは膝から下や前腕にできやすい
  • あざの部分の皮膚の下は硬い
  • 痛みがある

あざ以外に、こんな症状がでることも!

  • 口の中に腫瘍ができる
  • 性器に腫瘍ができる
  • 目が痛む
  • 目が充血する
  • 関節が痛む
  • 関節が腫れる
  • お腹が痛む
  • 下痢をする
  • 下血する

どんな人に多い?

男女問わず、20~40歳に多く見られます。
特に30歳前半が最も多い病気です。

病院で受ける治療法は?

医師女性
全ての症状に効く治療法はないため、それぞれあらわれている全身症状に対して、お薬を使って治療していきます。

最悪の場合、失明するリスクもあるので医療機関での早期治療をおすすめします

病院は何科?

紫 あざ 消えない

医師女性
紫のあざが消えない場合は、まずは皮膚科で相談しましょう。

※医療機関の設備や出ている症状によっては、適切な診療科を紹介されることがあります。

放置は危険!命にかかわる可能性も…

医師女性
医療機関での治療を受けずに放置すると、皮膚のあざを含めた不快な症状が続くだけでなく、脳卒中・狭心症・心臓発作などの命にかかわる深刻な合併症を引き起こすリスクがあります。

骨格筋を構成する筋細胞が死んでしまう横紋筋融解症を発症すると、歩行困難に陥る可能性もあるので、あざが消えない時は速やかに医療機関を受診してください。

皮膚科を探す

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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