ぶつけていないのに…足に「赤いあざ」ができる病気の原因は?

更新日:2022-08-30 | 公開日:2020-11-27
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ぶつけていないのに…足に「赤いあざ」ができる病気の原因は?

ぶつけてもいないのに、足に赤いあざが!
いつの間にか、赤いあざができてしまう原因は?
どうすれば、あざを防ぐことができる?

あざの悩みについて、お医者さんにおうかがいしました。
症状を抑える方法や、あざがいつの間にかできる病気、病院を受診する症状の目安などについてお答えします。

監修者
荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

ぶつけていないのに赤いあざができる原因は?

いつの間にかできている、赤いあざの原因には次のものがあります。

老人性紫斑

医師男性
加齢で血管や皮膚がもろくなり、若い頃はあざにならなかった程度の外部からのダメージで内出血し、紫斑(あざ)ができます。

あざは、赤紫色から青紫色へと変化し、徐々に内出血が吸収されてなくなります。
押すと痛みを感じることもありますが、痒みなどはありません。

対処法

医師男性
自然治癒します。
特に治療の必要はないので、そのままにして自然治癒を待ちましょう。

アレルギー性紫斑病

医師男性
子どもに起こりやすい病気です。細い血管に炎症が起き、出血班ができやすくなります。

足以外にも、手などに小さなあざができます。両側対称性といって、両手足の同じような場所にあざができることもあります。
関節痛やむくみ、腹痛、腎炎などを同時に発症する場合もあります。あざに痛みはありません。

対処法

医師男性
自然に良くなっていく場合もありますが、安静が必要で、症状に応じた治療が必要です。

小さなあざが沢山できた、集まって大きなあざに見えるという場合は、病院を受診しましょう。

また、半数ほどで風邪症状が先行してあらわれます。風邪症状に引き続き、皮膚症状があらわれたときは、小児科で相談しましょう。

白血病

医師男性
白血病では、正常な赤血球や白血球、血小板が作られなくなり、血管が出血しやすくなり、あざができます。

そのほか、貧血症状感染症にかかりやすくなる、発熱、だるさなどの症状があります。

白血病は、多くが原因不明です。
特殊な状況を除き遺伝性の病気でもありません。

あざには痛みもなく、時間がかりますが薄くなっていきます。
しかし、白血病の治療が必要です。

対処法

医師男性
  • 身に覚えのないあざが増えている
  • 歯磨きをすると歯茎の出血が止まらない
  • 発熱、だるさ、貧血、めまいなどがある

という場合は、病院で検査を受けましょう。

こんな対処はNG!

医師男性
無理にあざを押して、圧力をかけるのはやめましょう。あざが広がってしまうことがあります。

病院は…受診すべき?

医師男性
あざは通常、覚えのないものがあっても、自然になくなっていけば問題ありません。

しかし、次のようなときは病院で診察を受けましょう。
ただのあざではなく、病気が関わっている可能性があります。

  • ぶつけた覚えがないのに、あざが増えている
  • いつも絶えずあざができる
  • 関節症状(痛み、腫れなど)や発熱、倦怠感などがある

病院では、異常性のあるあざかどうかを判断します。

病気の可能性がある場合は、必要な体の検査が行える診療科を紹介します。

何科に行けばいい?

医師男性
まずは、皮膚科を受診しましょう。
ただのあざではなく、病気の可能性がある場合は、全身を検査できる内科、血液内科に紹介されることがあります。

皮膚科を探す

※また、原因はわからないが「高熱の後に手足のたくさんあざができている」「ぶつけていないのに大きなあざが度々できるようになった」などという場合は、かかりつけの内科に早めに相談してください。

内科を探す

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