口ゴボ（出っ歯）でほうれい線が目立つ理由。歯列矯正で消える？ヒアルロン酸注射の効果は？

「ほうれい線が目立つのは“口ゴボ”のせい？」

“ほうれい線が目立つ理由”を、歯医者さんに聞いてみました。
治療法も併せて解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

なぜ？口ゴボだと「ほうれい線が目立つ」ワケ

「口ゴボ」の人は口を閉じにくいため、口が半開きの状態が続いてしまいます。
その結果、口元の筋力が低下して頬・口周りがたるんでしまいます。
また、口元が前に突出していると、頬が口元に乗っかるような状態になるため、頬と口元の間に“ほうれい線のようなシワ”ができやすくなります。

ほうれい線をスッキリさせるためには？

歯並びが原因でほうれい線が目立つ場合は、歯列矯正を行うことで、ある程度の改善が期待できます。

 よく用いられる矯正方法として

• マウスピース矯正
• ワイヤー治療
• 骨格矯正

などがあります。それぞれ詳しく解説していきます。

治療法①　マウスピース矯正

マウスピースで行う矯正方法です。
オリジナルで作成したマウスピースを、決められた時間装着します。

マウスピース矯正は、比較的“歪みの少ない”歯列に使用できます。

治療にかかる費用は？

保険適用外で、通常30万円〜100万円程度です。

治療にかかる期間は？

半年〜1年程度ですが、個人差があります。

※マウスピースを決められた時間装着していない場合、矯正の期間が長くかかります。

治療法②　ワイヤー矯正治療

歯に専用の器具を取り付けてワイヤーを通し、ワイヤーの引っ張る力で歯を動かす矯正方法です。

ワイヤー矯正は、“大きくゆがんだ歯列”などでも使用できます。

治療にかかる費用は？

保険適用外で、30〜150万円程度です。

矯正する歯列の状態によって金額が大きく異なります。

治療にかかる期間は？

1〜2年程度かかります。

治療法③　骨格矯正

外科手術で顎を正しい位置に移動させる矯正治療です。

骨格矯正は、

• 重度の噛み合わせ異常
• 反対咬合
• 受け口

など、「骨の位置に原因がある」場合に検討されます。

治療にかかる費用は？

保険適用の場合、30〜40万円程度です。
保険適用外の場合、100万〜150万円程度かかります。

医療機関で「顎変形症」と診断されれば、保険適用で治療が受けることができます。

治療にかかる期間は？

手術は1日で終わりますが、咀嚼がしばらくはできません。

硬いものを噛めるようになるまで数ヶ月かかる場合が多いです。

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ヒアルロン酸注射って効果あるの？

ヒアルロン酸を注入するとふっくらとするため、ある程度の改善は期待できるでしょう。ただし、効果を実感できるかは、個人差があります。

また、ヒアルロン酸は半年程で吸収されて無くなってしまうため、治療を繰り返さないと、ほうれい線が目立つ状態に戻ります。

料金は、保険適用外で3万円程度～かかることが多く、入れる量によって費用も増額します。

矯正で余計にほうれい線が目立つリスクは？

矯正治療を行って歯列が整うと、ほうれい線が目立つように感じるリスクは多少あります。

この場合、

• 口ゴボで頬の筋力が低くなっている
• 出っ歯などで伸びていた皮膚が、口元が整うことで下に向いた

などの原因が考えられます。

そのようなリスクを避けるために、矯正治療中から「頬のエクササイズ」で口元の筋力を上げておきましょう。

ほうれい線を目立たせない！頬のエクササイズ

「口ゴボでほうれい線が気になる…」などの悩みがある人は、一度歯医者さんに相談してみることをおすすめします。
ほうれい線が無くなると、ガラッと見た目の印象が変わる人もいます。

矯正を迷っている場合は、自身に合う矯正方法を聞いてみるのもいいですね。

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