ストレスが原因で歯茎から出血!?ひどくなると”何もしていないのに出血”することも…

「歯茎から出血してる…もしかしてストレス？」

ストレスで歯茎から出血することはあるのか、歯医者さんに聞いてみました。
歯茎からの出血は命に関わる病気のリスクもあるため、放置はキケンです。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

ストレスが原因で「歯茎から出血する」なんてことがあるの？

ストレスが直接的に歯茎の出血を引き起こすことはありません。
ただし、ストレスが原因で歯の病気が悪化すると、出血することはあります。

よくある例としては

1. 歯肉炎
2. 歯周病

があげられます。

どちらも、歯磨き不足で口の中が清潔に保てない人は、歯垢が歯に溜まりやすく発症しやすいと言えます。

特に

• おやつ回数が多い
• 食事時間が長い
• フロス・歯間ブラシを使ってない
• タバコを吸っている
• 偏った食事をしている
• 歯ぎしり・食いしばり・噛み締めのクセがある

といったことに心当たりのある人は要注意です。

病気①　歯肉炎

歯肉炎は、歯茎が炎症を起こす病気です。

歯肉炎の症状の特徴

病気②　歯周病

歯周病は、歯垢や歯石などの細菌の感染によって起こる病気です。
症状がひどくなると、歯を支えている骨が溶けてしまい、歯がグラつくことや歯が抜け落ちてしまいます。

症状の特徴

ストレスが解消されたら…出血も治まる？

ストレスが原因で歯茎が少し赤く腫れて出血している程度であれば、ストレス解消することで、出血が治まることもあります。

まずは

• ストレスを発散する
• 3食バランスのよい食事を摂る
• 十分な睡眠を摂る

などを心がけてください。
免疫力や抵抗力を高め、病気にかかりにくい身体を作ることも大切です。

それと同時に、「毎日の歯磨き」を意識して取り組みましょう。
お口の中をきれいにすることで、細菌が増えることを抑えます。
1本ずつ丁寧に歯磨きしましょう。フロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れを除去することも大事です。

また、唾液はお口の中の細菌をきれいにしてくれる役割があるため、唾液をよく出すためにもゆっくりよく噛んで食事をするのもよいでしょう。

ただし、出血の原因がストレスとは限りません。基本的には医療機関の受診をおすすめします。

出血が続いている場合…”歯が抜ける”ことも

歯茎からの出血は、原因によっては症状が進むと歯を失ってしまうリスクが高くなります。

数日経っても症状が改善しない場合は、放置せず、歯医者を受診して適切な治療を受けましょう。

出血が続くときは、歯医者さんへ！

• 歯磨きや食事のときに頻繁に出血する
• 何もしていなくても出血する
• 歯茎が赤く腫れている

などの症状がある場合は歯医者を受診しましょう。

“歯茎から出血くらい”で、歯医者さんに行ってもいいの？

もちろんです。歯茎からの出血は“色々な病気の要因”が考えられるため、症状の改善のためにもまずは歯医者へ行き、原因を見つけましょう。

歯垢や歯石を取るなどの歯医者での定期的なケアは、歯茎の出血や歯周病の予防にもなります。

そのまま放置しておくと、手術をしなくてはならない状況になることもあります。
早期に治療することで、症状のつらさや治療の程度も軽く済むと考えられます。

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「ストレスのせい」と早とちりに注意！

「ストレスのせい」と思っていると、深刻な病気を見逃すリスクもあります。
例として

1. 白血病
2. 血友病

などの病気が潜んでいる疑いもあります。

それぞれの病気について、解説します。

病気①　白血病

白血病とは、血液の「ガン」の1つで、白血球が「ガン」になることをいいます。

白血病の「初期症状」

急性白血病では、

• 歯茎の出血
• 発熱する
• アザができる
• フラフラする（貧血）
• 疲れやすい

などの症状があります。

慢性白血病の場合は、症状がない場合が多いです。

病気②　血友病

血友病とは、血液を固める「血液凝固因子」が生まれつき欠乏している病気です。
そのため、出血がなかなか止まりません。

「血友病」の症状

• 内出血ができる
• 内出血すると腫れ・痛みが出る
• ケガなどで血が出ると止まりにくい

体の中で出血が起こっているため、血液がたまり、血腫を作ってしまいます。そのため、その血腫が血管や神経を圧迫するため、痛みの症状が現れます。

これらの病気の疑いがあるときは、内科で受診しましょう。

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