なぜ？歯茎を吸うと血が出る…大丈夫？歯周病や虫歯かも。今、歯医者に行くべき？

「歯茎を吸うと血が出る…なぜ？」
「どう対処すればいい？」

歯茎を吸うと血が出るときの対処法と原因を、歯医者さんに聞いてみました。
歯医者に行く目安や治療法、費用についても解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

歯茎を吸うと血が出る…なぜ？

歯茎を吸うと血が出る場合、

• 虫歯が進行している
• 歯周病を発症している

という疑いがあります。

この場合、歯が抜け落ちるだけでなく、他の病気を引き起こすリスクがあります。
セルフケアでの改善が難しいケースもあるので、自己判断で対処せず、早めに歯科医院を受診してください。

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虫歯や歯周病になってしまう原因として

• 歯磨き不足
• 間食が多い
• ダラダラと食事している
• 糖質を過剰摂取している
• ストレスが多い生活を送っている
• 睡眠不足

などの生活習慣があげられます。

原因①　虫歯を治すには…？

虫歯が重度まで進行すると、歯が割れたり、穴に汚れがたまることによって歯茎に炎症を起こし、歯茎から出血することがあります。

このまま放置すると、虫歯が悪化して「神経を抜く」や「歯を抜く」といった治療が必要になるリスクがあります。

自分でできる対処法はある？

重度まで進行した虫歯はセルフケアをしても自然治癒することはありません。
歯医者での治療が必要になります。

虫歯による出血が確認できた時点で、なるべく早めに歯科医院で治療を受けてください。
治療費用は保険適用です。
虫歯の状態にもよりますが、目安として1,000〜20,000円ほどかかります。

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原因②　歯周病を治すには…？

歯周病は、歯磨き不足の方がなりやすいです。
歯茎が赤く腫れて出血します。

その他にも、

• 歯茎から膿が出る
• 歯がグラつく
• 歯と歯の隙間が目立つ
• 歯茎が下がり、歯が長く見える
• 口臭が強くなる

といった症状があらわれることもあります。

自分でできる対処法はある？

軽度であれば、歯磨きなどのセルフケアで改善できることもあります。

歯茎を傷つけないよう、やわらかい歯ブラシを使用するとよいです。
市販の歯周病用の歯磨き粉もおすすめです。また、喫煙習慣がある人は、禁煙をしましょう。

正しい歯の磨き方

1. 歯と歯茎の間にブラシの毛先が入るよう、歯ブラシを歯に対して45度の角度であてます。
2. 歯ブラシはえんぴつの持ち方で握り、毛先が広がらない程度の力加減で、細かく前後に優しく動かします。
3.  1～2 本ずつ磨きます。前歯の裏なども忘れずに磨きましょう。

ケアしても治らないときは…

セルフケアを行っても改善されないときは、早めに歯医者を受診しましょう。
放置すると、歯が抜け落ちるだけでなく、他の病気を引き起こすリスクがあります。

歯周病の炎症によって発生する毒性物質が歯肉の血管から全身をめぐると、さまざまな病気を引き起こしたり、悪化させたりする恐れがあります。
例えば、糖尿病・肥満・血管の動脈硬化（心筋梗塞・脳梗塞）などを起こすこともあります。

歯周病の治療は、保険適用となります。
軽度であれば、5,000円以内です。
中等度であれば、1万円以内です。
重度であれば1万円～5万円です。

自分のためにも…“早めの受診”を

虫歯の場合、歯を削ったり、神経を抜いたり、歯を抜くなどをしなくても済む可能性があります。また、その分、治療にかかる費用や時間も抑えられます。

歯周病の場合、歯周病が悪化して歯が抜け落ちたり、その他の病気の発症・悪化を避けられる可能性があります。

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