【食べ物・マッサージで】子どもの便秘を解消するための対処法|医師監修

【食べ物・マッサージで】子どもの便秘を解消するための対処法|医師監修

公開日:2020-04-08 | 更新日:2022-09-02

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子どもの便秘が治らない!
どうすれば解消できるの?

子どもの便秘の解消法をお医者さんに聞きました。
病院に行くべき便秘の症状についても解説します。

岡村 信良 先生

監修医

医療法人 小田原博信会 久野銀座クリニック

院長
岡村 信良 先生

経歴

早期発見、早期治療を心がけ、健康で心豊かな人生を歩んでいただくことを願っており、内科・消化器内科を中心に幅広い情報の発信に努める。

2006年 北里大学大学院卒
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任
2013年 久野銀座クリニックを開業

子どもの便秘チェック

現在、便秘とされるのは、排便の際に生活に支障があるときとされています。子どもに下に挙げたような状態がないかも確認しましょう。

  • 1週間に3日以上出ていない
  • 連続5日以上出ていない
  • 排便は毎日しているが、便が硬く、出すときに痛がる
  • 排便時に肛門が切れ、出血することがある

”うんちの観察”でわかる便秘サイン

  • コロコロと小さな塊が出る
  • 便の匂いがきつい
  • たまに便が出たとき、便が大量

”子どもの様子観察”でわかるの“便秘サイン

  • おならをよくする
  • 腹部に(特に下腹部)便の塊がある
  • 排便が痛いので、トイレに行きたがらない
  • ガスが溜まって、お腹がぽこんと出ている
  • 何度もトイレに行き、便を少しずつ出す

便秘解消のために① おすすめの食べ物

フルーツヨーグルト

先生(男性)
子どもの便秘解消には、食物繊維水分が必要です。

朝起きたら「水分補給」をしよう

先生(男性)
朝起きた時に、水分をとらせましょう。

水分不足が便秘の原因の場合、便に水分を含ませると、腸の動きも良くなり排便を促します。

便秘解消のおすすめメニュー

先生(男性)
  •  キウイ・リンゴ入りのヨーグルト
  •  根菜(大根・人参)入りのお味噌汁やスープ

がおすすめです。

 

食物繊維を多く含む、リンゴやキウイならいつもの食事やおやつにプラスしやすいです。
さらに、ヨーグルトは腸内環境を整えるのでおすすめです。

大根や人参などの根菜も食物繊維豊富です。お味噌汁やスープにプラスしてみましょう。

便秘解消のために② マッサージ・綿棒浣腸のやり方

マッサージ

先生(男性)
  • 「の」の字マッサージ
  • 綿棒かんちょう

の方法を紹介します。

「の」の字マッサージ

  • 子どもを横に寝かせる
  • 両手もしくは片手で、子どものお腹の中心をくるくるとマッサージする

手を下半身→上半身にあげて滑らせるときは優しく、下半身に向けて滑らせるときは、ほんの少し力を加えてマッサージするとよいでしょう。

先生(男性)
\ワンポイント・アドバイス/
滑りを良くするために、手にオイルなどをつけて行うと良いでしょう。
また、子どもの素肌に直接手を乗せるため、手を温めてから触れましょう。

綿棒かんちょう

  • 綿棒にオイル、ワセリンなどをつける
  • 肛門に1~2mm程度入れる
先生(男性)
綿棒を入れたら、少し動かして刺激を与えまましょう。

便秘解消のために③ 生活習慣の改善も大切

運動を取り入れよう

先生(男性)
外で遊ぶ、散歩をするなど適度な運動は、腸の動きを促し、便秘解消につながります。

毎日、少しでも体を動かすように子どものスケジュールを組みましょう。

生活リズムを整えよう

先生(男性)
食事やおやつの時間、睡眠時間、起床時間を決めて、体のリズムを整えましょう。

毎日、同じリズムで生活をすると、排便習慣がつきやすくなります。

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市販の便秘薬は飲んでいいの?

先生(男性)
市販薬は、年齢用途に合ったものであれば飲んでも大丈夫です。

薬剤師に相談してから、服用しましょう。

ただし、便秘を繰り返す場合は医師に相談をしましょう。
慢性的な便秘は、根本的な原因に対して治療が必要な場合があります。

便秘が長引く…「3つの原因」

 

先生(男性)

子どもの便秘が長引く代表的な原因として

  1. 生活習慣の乱れ
  2. 排便リズムの乱れ
  3. ストレス

が考えられます。

 

詳しく、お医者さんに聞きました。

原因1.生活習慣の乱れ

食生活の乱れ・運動不足などが関わって、便秘を起こします。

改善策

先生(男性)
食物繊維・水分をたっぷり摂らせるようにして、適度に運動をさせましょう。

運動習慣がない場合は、親子で散歩などを行いましょう。

原因2. 排便リズムの乱れ

子どもは、他への興味によって排便のチャンスを逃すことがあります。
また、排便は腸が動き出す朝がチャンスですが、朝はママ・パパも忙しく、ついトイレの時間が取れないということも多いでしょう。

改善策

先生(男性)
腸が動きやすい朝に排便の時間をゆっくり取ってあげましょう。

朝が無理であれば、夜でも良いので、トイレ習慣をつけましょう。

原因3. ストレス

ストレスがかかっている状態は、腸の動きが悪くなり便秘を引き起こします。

改善策

先生(男性)
子どもがリフレッシュできる時間をつくりましょう。

子どものスケージュールがパンパンに詰まっていませんか?
リフレッシュする時間をつくってあげることも、子どもの便秘を改善するために大切です。

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病院の受診が必要な場合

病院の受診

先生(男性)
・5日以上便が出ていない
・腹痛を伴っている
・生活に支障がでている
といった場合は一度病院を受診しましょう。

子どもの便秘は何科を受診?

先生(男性)
小児科・内科を受診してください。

どちらでも受診可能ですが、子ども特有のアドバイスなどを求めるのであれば、小児科の方が良いでしょう。

小児科を探す

すぐ病院に行くべき!要注意の併発症状

先生(男性)
「便秘の加え、こんな症状がでたら、すぐに病院を受診するべき!」という症状があります。

要注意1.「腹痛」を伴うとき

便秘がひどくなると、お腹にガスがパンパンに溜まり、腹痛を引き起こします。これを疝痛(せんつう)と言い、腸の中でガスや便が動くだけでお腹が痛みます。

先生(男性)
お腹のマッサージでガスを出すと楽になりますが、ひどい便秘は、病院で薬をもらいましょう。

要注意2.「吐き気・嘔吐」を伴う

便秘によって腸の働きが弱り、便・ガスが溜まっているため嘔吐・ゲップが出る子どもがいます。

先生(男性)
胃腸薬により対処できますが、便秘改善が必要です。

要注意3.「発熱」を伴う

便秘にかかわらず、腹痛・発熱が同時にあるときは、注意が必要です。虫垂炎を発症している場合もあります。腹痛・発熱に加え嘔吐することもあります。

先生(男性)
あまりに痛がっているときは、便秘の腹痛ではない場合もあります。病院を受診しましょう。

要注意4.「おしりが痛い」とき

切れ痔の可能性があります。切れ痔は、硬い便が出るときに肛門付近の皮膚が切れて、出血を起こします。痛みが怖くて排便を避ける子どももいます。

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