歯の表面の「小さい穴」自然に治る？黒くない・痛くないけど治療したほうがよい理由

「歯の表面に小さな穴が空いている…これって大丈夫？」
「放置しても自然に治る？」

歯の表面の「小さな穴」は、虫歯が疑われるため要注意です。
歯医者での治療法や、費用目安も解説していきます。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

歯の表面の「小さな穴」

歯の表面に「小さな穴」がある場合、虫歯の進行が疑われます。

虫歯とは、細菌が出す酸によって歯が溶かされていく病気です。
初期のうちは気づきにくいですが、ある程度進行すると歯の穴が目立ってくるようになります。

歯の表面の虫歯は、歯磨きが十分でない人に発症しやすいです。
他の部分にも虫歯ができていることも多いので、早めの受診をおすすめします。

「痛くない」けど、虫歯なの？

小さな穴の場合は、まだ表面のみが虫歯菌に溶かされている状態で、痛みは感じないことが多いです。
虫歯が進行して歯の内部まで溶かしはじめると、次第に痛みを感じるようになります。

小さな穴があると歯の表面に歯垢が付着しやすく、虫歯が進行しやすいので要注意です。

穴が「黒くない」場合は…

歯の表面の穴が黒くない場合、虫歯ではない可能性が高いです。基本的に虫歯は黒くなるからです。ただし、子供の場合、黒くならないこともあります。

虫歯の進行段階は…？

小さな穴とはいっても、診察をしないと虫歯の進行段階は診断できません。

ただし、目安としては

• 痛みがない場合　→「C1」
• 冷たいものがしみる・痛む　→「C2」
• 常時痛みを感じる　→「C3」

と考えられます。

歯磨きを一生懸命すれば…自然治癒する？

ご自身でわかるほどの穴が空いている場合は、C1、C2以上に進行していることが多いので、自然治癒は難しいです。
歯の表面の小さい穴を見つけたときは、歯医者で診察を受けましょう。

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今のうちに治療を受けることをおすすめする理由

小さな虫歯であればあるほど、虫歯治療は期間も短く、簡単に済みます。
表面の虫歯であれば、麻酔を使う必要もありません。

早めに歯医者さんに相談するのが吉！

虫歯治療で皆さんが尻込みするのは、やはり麻酔注射や削る音、振動などです。

虫歯が深くまで進行していれば麻酔も必要となり、削る範囲も大きくなります。
1日で終わらせるのは難しいため、詰め物の型取りなどで数回の通院が必要です。
また、神経の除去（根管治療）が必要になると、治療自体も難しくなって治療回数もさらにかかります。

治療の負担を抑えたいのであれば、悪化させないうちに治療を受けると良いでしょう。
「歯医者が苦手」という人には、なおのこと早めの受診をおすすめします。

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虫歯って、どんな治療をするの？

進行した虫歯には歯を削る治療を行いますが、歯医者独特の機械音が耳障りに感じる人もいます。
初期虫歯であれば削る範囲も少ないので、そのぶん不快に感じる時間も少ないといえます。

治療にかかる費用目安

虫歯治療は、保険適用となり1本3,000円程度です。

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