肩こりの原因は内臓の病気?狭心症や肺がんに注意!病院は何科?

更新日:2022-08-31 | 公開日:2021-03-30
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肩こりの原因は内臓の病気?狭心症や肺がんに注意!病院は何科?

「この肩の痛みは、内臓が原因…?」

“肩こりを引き起こす内臓の病気”をお医者さんが解説します。
肺や心臓の不調も考えられるため、放置はキケンです。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

肩こりの原因は内臓の病気って本当?

医師男性
肩こりに、内臓の病気が隠れていることもあります。
これは、脳に内臓の痛みを伝える過程で生じた“神経伝達の誤差”によるものです。

心臓、肺、肝臓等、体の深部にある臓器の痛みは、脊髄(せきずい)を通して脳に届けられています。
しかし、脊髄には多くの神経が複雑に入り混じっているため、内臓の痛みを伝える過程において、間違えて肩こり(肩の痛み)として伝達してしまう場合があると考えられています。

「普通の肩こり」との見分け方

▼普通の肩こり(筋肉の炎症)

  • 肩を動かすと痛みが増しやすい

▼内臓の病気による肩こり

  • 肩を動かしても痛みが増さないことが多い
  • 吐き気、冷や汗などの症状を伴う
  • 痛みが日増しに強くなる
  • 寝ているときに症状が悪化しやすい

肩を大きく回す動作で痛みが増さない場合は、内臓の病気を疑う必要があります。
冷や汗吐き気を伴う場合、内臓神経の刺激にって自律神経も刺激を受けていると考えられます。

また、上記はあくまで目安です。
肩の痛みが続く場合には、自己判断せずに医療機関を受診することをおすすめします。

こんな病気の可能性があります

医師男性

肩こりの原因となる内臓疾患には

  1. 肺の病気
  2. 心臓の病気
  3. 肝臓の病気

などが考えられます。それぞれ詳しく解説していきます。

 

原因① 肺の病気

医師男性
“肩こり”を引き起こす肺の病気には、気胸・肺気腫・肺がんなどがあります。

<気胸>
肺に穴があいたことで肺から空気がもれ、肺が小さくなってしまう病気です。

 

<肺気腫>
肺胞の壁が壊れ、弾力性がなくなるため、肺の空気を外に出せなくなる(呼吸機能が低下する)病気です。

 

<肺がん>
肺に悪性腫瘍が発生する病気です。

肺の病気になりやすい人

  • 喫煙者
  • 受動喫煙者(長期間)
  • 長身、やせ型の男性
  • 空気が汚れた環境にいる人

こんな症状はありませんか?

  • 肩の痛み
  • 息苦しい
  • 息切れ
  • 胸の痛み
  • せき、たんが出る
  • 腕、背中、胸部のこわばり
  • むくみ

どう対処すればいい?

医師男性
気胸、肺気腫、肺がん等の肺の病気の場合、自分の判断で対処することはできません。
命に関わる恐れもあるため、早急に内科・呼吸器内科を受診してください。

内科を探す

原因② 心臓の病気

医師男性
狭心症、心筋梗塞といった心臓の病気によって、“肩こり”を感じることもあります。

<狭心症>
動脈硬化などにより、血管が狭くなって血液が円滑に送れず、心臓が酸素不足・栄養不足になることで一時的に胸が締め付けられたような圧迫感が起きる病気です。

 

<心筋梗塞>
動脈硬化などにより、血管が詰まってしまい血液が送れず、心臓が酸素不足・栄養不足になることで胸が締め付けられたような圧迫感が起きる病気です。

心臓の病気になりやすい人

・喫煙者
・お酒をたくさん飲む人
・太っている人
・血糖値や血圧値が高い人
・ストレスや疲労が溜まっている人
・睡眠不足な人
・運動不足な人
・歯周病がひどい人
・高齢者

こんな症状はありませんか?

  • 突然肩が凝り、すぐに解消する
  • 肩の痛み
  • 胸の痛み
  • 胸が締め付けられるような感じ
  • 左肩、左腕、背中、胃の強い痛み
  • 大きく息を吸い込むと痛みが増す
  • あごや歯の痛み
  • 体を動かす際に息が切れる

どう対処すればいい?

心臓の病気の場合、自分だけで症状を改善できません。
命に関わるリスクもあるため、早めに内科・循環器内科を受診してください。

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原因③ 肝臓病

医師男性
慢性肝炎など、肝臓の病気による“肩こり”も考えられます。

肩周辺の筋肉と横隔膜はつながっているため、横隔膜の近くにある肝臓で異常が生じると、肩の痛み(右側)を感じる場合があります。

<慢性肝炎>
肝炎が6ヶ月以上と慢性的に炎症を起こしている病気です。

肝臓病になりやすい人

  • 免疫力が低下している人(ウイルス感染)
  • 太っている人
  • お酒をたくさん飲む人

肝臓はアルコールを解毒したり、食べた栄養源の貯蔵や免疫細胞が活発に働いている場所です。
そのため、肝臓を左記のように肝臓を酷使すると、肝臓病になるリスクが高まります。

こんな症状はありませんか?

  • 皮膚のかゆみ、発疹
  • 倦怠感
  • 発熱
  • 頭痛
  • 食欲低下
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 皮膚が黄色っぽくなる
  • 尿が紅茶のような濃い茶色になる

どう対処すればいい?

医師男性
肝臓病の場合、ご自身でできる対処法はありません。
早めに内科・消化器内科を受診して、検査や治療を受けてください。

悪化して肝硬変肝臓がんになると命に関わる恐れもあります。

内科を探す

まずは何科で相談すればいい?

肩こり 原因 内臓

医師男性
肩こりで内臓の病気を疑う場合は、まずは内科を受診しましょう。

血液検査、また必要に応じてエコー、CT、MRIなど比較的痛みの少ない検査を行います。
診察の際には、
「肩が痛みの特徴(例:安静にしていても痛い等)」
「肩こりに加えてどんな症状がみられるか」
「いつから症状がでているか」
を医師に伝えてください。

肩を動かしても安静にしていても“痛みが変わらない”という場合は要注意です。
早めに受診して、内臓の病気の重症化を防ぎましょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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