虫歯と蕁麻疹の関係｜根管治療が原因になることも？抗生物質が効くって本当？

「虫歯で蕁麻疹になる…？」
「詰め物や根管治療のせい？」

虫歯と蕁麻疹の関係について、歯医者さんに聞いてみました。

虫歯が関係する蕁麻疹の特徴や、抗生物質は効くのかなども解説します。
まずは何科に行くべきかもチェックしましょう。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

虫歯と蕁麻疹の関係

虫歯が悪化すると、「細菌」が影響して蕁麻疹が出ることがあります。

虫歯が原因で蕁麻疹が出ている場合、虫歯治療を行うことで症状が改善していきます。

また、他にも

• 根管治療で使用された「薬」
• 詰め物の「金属」

などが関係して、蕁麻疹を発症するケースもあります。

虫歯が原因で「どんな蕁麻疹がでるの？」

皮膚の表面に

• かゆみがある
• 赤い斑点、腫れがある
• 発生から数時間で消失する

蕁麻疹がでるケースが多いです。

虫歯による蕁麻疹は「抗ヒスタミン剤」を服用しても、なかなか改善しない傾向があります。

虫歯で蕁麻疹を発症する仕組み

1. 虫歯が悪化した（細菌への反応）
2. 虫歯の「根管治療」の影響（薬への反応）
3. 詰め物の影響（金属への反応）

それぞれで生じる蕁麻疹の仕組みを解説します。

ケース①　虫歯が悪化した（細菌への反応）

虫歯が悪化すると、「虫歯菌」に対するアレルギー反応によって、蕁麻疹がでることがあります。

蕁麻疹がでるほどの虫歯は、歯の根まで細菌感染を起こし、歯根の先端に膿が溜まっている状態が疑えます。

ケース②　虫歯の「根管治療」の影響（薬への反応）

根管治療で使用された「薬」や「麻酔薬」に対するアレルギー反応によって、蕁麻疹がでることがあります。

ケース③　詰め物の影響（金属への反応）

銀歯等の「金属を含む詰め物」に対するアレルギー反応によって、蕁麻疹がでることがあります。

この場合、歯の詰め物の金属が唾液で少しずつ溶け、血中に侵入してアレルギー症状につながると考えられています。

治すには？抗生物質が効くって本当？

虫歯の悪化が原因の場合、蕁麻疹の症状に抗生物質が効くことがあります。

1. 虫歯の悪化
2. 虫歯の「根管治療」の影響
3. 「詰め物」の影響

による蕁麻疹の治し方を、それぞれ解説していきます。

①　虫歯の悪化による蕁麻疹の治し方

まずは「抗生物質」「抗アレルギー薬」「抗ヒスタミン薬」などの薬で、蕁麻疹の症状を改善させます、
その後、根本的な改善のために虫歯の治療が行われるケースが多いです。

治療の流れ

1. 予約
2. 問診・診察
3. 虫歯の治療
4. 薬剤の処方（痛み止めや抗生物質など）

抗生物質でアレルギー症状が出現した経験がある場合には、医師に伝えてください。

②　虫歯の「根管治療」による蕁麻疹の治し方

根管治療で使用した薬が原因と断定された場合は、その薬の使用を中止し、根管治療を再スタートするケースが多いです。

アレルギー反応を起こした原因が薬剤であるかどうか判定するため、アレルギー検査が行われる場合もあります。

治療の流れ

1. 予約
2. 問診・診察
3. 場合によっては、アレルギー検査を行う
4. 根管治療を再スタート

抗生物質でアレルギー症状が出現した経験がある場合には、医師に伝えてください。

③　「詰め物」の影響による蕁麻疹の治し方

金属を含む詰め物や被せ物を除去し、金属不使用の素材に変える治療が行われるケースが多いです。（メタルフリー治療）

また、金属アレルギーの有無を調べるパッチテストが行われるケースもあります。

治療の流れ

1. 予約
2. 問診・診察
3. 金属を含む歯の詰め物や被せ物を取り外す
4. 除去後、洗浄や必要な治療を行う
5. 歯の型取り
6. 金属不使用の素材の詰め物・被せ物を装着する

病院受診は…歯医者さん？皮膚科？どっちが先？

まずは「皮膚科」で受診して、蕁麻疹の原因を特定しましょう。
皮膚科では、パッチテストやアレルギー検査を受けるケースが多いです。

検査結果から、「虫歯」が原因と疑われた場合には、歯医者で受診して必要な治療を受けましょう。

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受診時にお医者さんに伝えるポイント

受診時に上記の点を伝えると、スムーズな診察につながります。
うまく伝えられるか心配な場合は、事前にメモに書いておくのもおすすめです。

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