目の充血に効く目薬｜市販薬・処方薬について。効かないときはどうすれば？

「目が充血してる…」
「どんな目薬が効くの？」

充血の原因によって効果がある目薬は異なります。
症状のタイプ別に、おすすめの目薬の例をご紹介します。

また、眼科の受診が必要な「要注意な症状」も併せてチェックしましょう。

監修者

田町三田やまうち眼科
眼科医

山内 明子先生

経歴

田町三田やまうち眼科。東京医科大学眼科入局

 

 

あなたの目の充血の原因は？

目の充血の原因には、

• 疲れ目
• ドライアイ
• アレルギー
• ゴミなどの異物が入った
• 細菌・ウイルス感染

などが考えられます。

充血は、目の血管が広がって血液がたくさん流れている状態です。
栄養分を含んだ血液をたくさん流して、「何らかの原因を取り除こうとする」体の反応です。

充血タイプ別｜目薬の選び方

症状①　疲れ目

市販薬は「ビタミンB類」配合のものが良いでしょう。
また、同時に「充血に対応する成分」の配合されているものを選びましょう。

医療機関では、調節機能改善薬が処方されます。

症状②　ドライアイ

市販薬は、「涙に似せた成分」や「角膜を保護する成分」が含まれるものをおすすめします。
塩化ナトリウム、塩化カリシウム、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムなどが含まれているとよいでしょう。

症状③　アレルギー

市販薬は「抗アレルギー成分」配合のものを選びます。
同時に「抗炎症成分」「角膜保護成分」などが配合されていると良いでしょう。

症状④　異物が入ったことによる炎症

市販薬は「炎症を鎮める成分」が配合されているものを選びましょう。

症状⑤　細菌感染

市販薬は「抗炎症成分」「抗生物質」の含まれているものを選びましょう。

症状⑥　ウイルス感染

市販薬は「抗生物質」の含まれているものを選びましょう。

※眼科で処方される目薬は、充血の原因や担当医師の判断で異なります。
※基本的な考え方としては、充血の原因を重症化させないために目薬を処方します。

目薬をさしても充血が治らない…なぜ？

充血の“根本的な原因が治っていない”と考えられます。

目薬に「血管収縮剤」が入っている場合、使用によって一時的に充血が良くなります。
ただしこれは充血の症状を抑制しただけなので、充血の原因がよくなったわけではありません。

「充血したら点眼」を繰り返すと…

度重なる点眼は、「体の反応」を無理やり抑制している状態です。
この状態が長く続くと、充血に隠れた「目の不調」が悪化する恐れがあります。

悪化を防ぐためには、原因をはっきりさせて正しい治療を行うことが大切です。

充血を治すために…

根本的な改善には、

• 「疲れ目」　→　疲れた目を休める
• 「細菌・ウイルス感染」　→　細菌・ウイルスの除去

など原因に合わせた対処をする必要があります。

充血の原因は、ご自身ではきちんと判断できないものです。
目の症状でお困りのときは、眼科で相談してみましょう。

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こんな充血は要注意！

1. 結膜下出血
2. 結膜充血
3. 毛様充血

上記3種類の充血は特に注意が必要です。

①「結膜下出血」

※1～2週間で自然治癒しますが、繰り返すようであれば、眼科で受診しましょう。

繰り返し起こる場合には、動脈硬化や高血圧、糖尿病、出血性素因（貧血、白血病、紫斑病など）、腎炎などである可能性があります。結膜下出血を放置すると、それらの病気が進行するリスクがあります。

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②「結膜充血」（眼科受診が必要）

悪化すると角膜がダメージを受けて視力が低下することもあります。

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③「毛様充血」（眼科受診が必要）

「毛様充血」を放置すると、「緑内障」になる可能性があります。また、時間が経過するほど症状が悪化し、改善が遅くなります。

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市販薬の使い過ぎに注意！

薬には副作用がつきものなので、目薬の使い過ぎには悪化を招くリスクがあります。

また、使用期限が過ぎた目薬を使用しないように注意しましょう。
目薬は開封してから1ヶ月以内が使用期限なので、かばんや机の引き出しに目薬を常備している方は気を付けてください。

目の病気は、悪化して視力低下につながるケースもあります。
目の症状が気になるときは、眼科で相談しましょう。

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