うつ病の人を一人にしてはいけない?患者とサポート側の適切な距離感は?

更新日:2023-01-11 | 公開日:2023-01-11
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うつ病の人を一人にしてはいけない?患者とサポート側の適切な距離感は?

うつ病の人を一人にしてはいけないってホント?

お医者さんに、うつ病の人と接する際のポイントを聞いてみました。

見逃してはいけないサインも紹介するので、該当する項目がないかチェックしましょう。

監修者
経歴

佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。

美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする。

精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。

周囲はうつ病の人を一人にしてはいけない?

家族がうつ病になってしまいました…。どのような距離感でサポートすればいいか悩んでいます。
うつ病の人は、一人にしない方がよいのでしょうか?
女性
医師男性

一人にしてよいかどうかは、うつ病の人の状態によって変わってきます。
自殺の兆候が見られる場合は、一人にするのは危険です。

特に下記に該当する行動があるときは、うつ病の人を長時間一人にせず、慎重に接してください。

  • 「死にたい」などの自殺をほのめかす発言
  • 身の回りのものを整理する
  • 態度や性格が突然変わる
  • 無茶な飲酒
  • リストカットなどの自傷行為
  • 後先を考えずに行動する

また、うつ病患者にとって身近な人が自殺で亡くなった場合も、「後追い」の恐れがあるため注意深く見守る必要があります。

「一人にする時間」があってもOKなケース

医師男性
  • きちんと通院している
  • 身の回りのことができる
  • 本人の安全確認ができる

という状態であれば、うつ病患者を一人にする時間を増やしてもよいでしょう。

そもそも、うつ病ってどんな病気?

ストレス

医師男性
うつ病とは、心身のストレスによって、脳がうまく働かなくなっている状態です。 
「一日中気分が落ち込む」「何をしても楽しめない」といった精神症状とともに、不眠・動悸・倦怠感など体の不調があらわれます。 

うつ病の原因ははっきりと分かっていませんが、過度のストレスにより「脳にある神経細胞が変形する」ことが影響していると考えられています。

また、親族にうつ病を発症した人がいるとリスクが高まるため、遺伝的要因も関係している可能性が指摘されています。

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うつ病発症のきっかけ

  • 精神的・身体的ストレス
  • 悲しい出来事・つらい体験
  • 就職・進学・結婚・引っ越しなどの人生の転機
  • 病気の治療薬の副作用(免疫抑制薬・抗ガン剤の副作用など)

次の項目では、「家族」にうつ病の人がいる場合と、「職場」にうつ病の人がいる場合の2つのシチュエーションで、それぞれに対応例を解説します。
サポートの仕方に悩んでいる方は、参考にしてみてください。

対応例① 「家族」にうつ病の人がいる場合

医師男性
家族にうつ病の人がいる場合は、うつ病患者にとって安心できる環境を作ってあげてください。
「早くよくなってね」などの焦らせるような言動は控え、そっと見守ることが大切です。

サポートに疲れてしまったら…

入浴

医師男性
  • 好きな音楽を聴く
  • ゆっくりとお風呂に入る
  • 趣味の時間を作る

などで、気分をリフレッシュしてください。

サポートする人自身のケアも重要です。
サポート疲れを癒せるような、ホッとできる時間を作りましょう。

「もう限界かも…」と感じるときは、経済的な支援制度の活用や、専門の行政機関・医療機関で相談することも検討してください。

対応例② 「職場」にうつ病の人がいる場合

医師男性
職場にうつ病の人がいる場合は、励ます言葉や心配する言葉は控えましょう
相手が話したいと思ったタイミングで、話を聞いてあげてください。

うつ病だからと特別扱いをせず、普段通り接する方が、相手にとっても気持ちが楽になります。

サポートに疲れてしまったら…

話す

医師男性

一人で背負い込まないことが大切です。
同僚や上司、産業医などに相談して、周囲の人と連携しながらサポートする体制を整えましょう。

サポートする人が心がけたい「4つのポイント」

  1. 自分の心身の変化にも目を向ける
  2. なるべく自分の時間を確保する
  3. 「自分のせいで病気になったのでは」と思い込まない
  4. あくまでも「協力者」としてサポートする
医師男性
うつ病の人をサポートする際は、上記の4つを意識してみましょう。

ポイント① 自分の心身の変化にも目を向ける

医師男性
「自分がしっかりしなきゃ」と意気込むことで、ご自身の不調に気づかないケースもあります。
1日の中で、自分自身を見つめる時間を作り、心身の変化に目を向けてください。

サポートする人は、「自分がしっかりしないといけない」というプレッシャーから、ストレスや疲労で体調を崩す恐れがあります。
不調に早く気付くことができれば、早期改善が期待でき、うつ病患者のサポートもしっかり行えるでしょう。

ポイント➁ なるべく自分の時間を確保する

医師男性

ストレスを自覚したら、趣味や好きなことをする時間を作りましょう。
リフレッシュすることで、前向きにうつ病患者をサポートできます。

うつ病の人と長い時間一緒にいると、どうしてもストレスが蓄積してしまうことがあります。
ときにはうつ病の人と距離を置いて、自分一人の時間を確保することも大切です。

ポイント③ 「自分のせいで病気になったのでは」と思い込まない

医師男性
「自分のせいでうつ病を発症した」と思い込んで、自分を責めることはやめましょう。
自分ができることに目を向けて、前向きな姿勢でサポートすることが大切です。

うつ病の原因は周囲の環境や人間関係だけでなく、突発的に発症するケースもあります。
複雑な要因が絡んでいることもあるため、特定の個人がうつ病の発症原因になっているとは限りません。

ポイント④ あくまでも協力者としてサポートする

医師男性
うつ病の人のサポートは、あくまでも「協力者」として、相手に寄り添う姿勢が求められます。

うつ病の「治療者」になろうとすると、押しつけの態度をとってしまい、関係性が悪くなりやすいので注意しましょう。

サポートで疲れたときは、一度病院で相談してみよう

診察室 女医と患者

医師男性

うつ病の人の「サポート疲れ」で不調を感じている場合は、一度病院で相談しましょう。
医師や臨床心理士などの専門家と話をすることで、抱えている悩みや問題点を整理できる可能性があります。

気持ちが楽になったり、悩みが解決したりする可能性もあるので、病院で相談してみてください。

病院は何科?

医師男性
心療内科」または「精神科」で相談しましょう。

診察時に「今日はどのような悩みで来たのですか」と医師に聞かれたときは、以下のようなことを伝えてください。

  • うつ病患者のサポートをしている旨
  • いつから困っているのか
  • どのような症状が出るか
  • 症状が出るタイミング

など

心療内科を探す

精神科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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