なぜ?神経を抜いた歯に熱いものがしみる…歯根膜炎や根尖性歯周炎かも。対処法は?

公開日:2021-11-22
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なぜ?神経を抜いた歯に熱いものがしみる…歯根膜炎や根尖性歯周炎かも。対処法は?

「神経を抜いた歯に熱いものがしみる…」
「神経が無いはずなのに、なぜ?」

神経を抜いた歯に熱い物がしみる原因を、歯医者さんが解説します。
歯根のトラブルも疑われるため、特に治療から長期間経っている方は要注意です。


監修者

菊地 由利佳 先生


歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

神経を抜いた歯に熱いものがしみる…これはなぜ?

熱いものを飲んだり食べたりすると、神経を抜いた歯にしみます…。
神経がないのに、なぜしみるのでしょうか?
女性
医師女性

神経を抜いた歯に熱いものがしみる場合、

  • 治療したばかりで、歯が治癒していない
  • 根管内に細菌・汚れが残っている
  • 神経が少し残っている
  • 歯にヒビが入っている
  • 「特発性歯痛」を発症している

などの理由が考えられます。

もう歯医者に行きたくない…自分でできる対処はある?

医師女性

一時的な対処としては、

  • 患部を軽く冷やす
  • 鎮痛剤を使用する

などがあります。

ただし、一時的な症状の改善には有効ですが、根本的な改善にはなりません。
応急処置後は、できるだけ早めに歯科で受診するようにしてください。

ケース1. 治療したばかりで、歯が治癒していない

医師女性
治療した断面が完全に治癒するまでは、神経を除去しても歯がしみるように感じる場合があります。

歯の神経を抜く治療は、歯の中の神経をかき出すように除去するため、治るまでに時間がかかります。

ケース2. 根管内に細菌・汚れが残っている

医師女性
根管内に細菌・汚れが残ったまま被せ物で封をしていると、再度炎症が起こり、歯がしみるように感じる場合があります。

歯の神経を抜く治療は非常に難しいことから、細菌や汚れを除去しきれないケースもあります。
特に神経を抜いている歯は免疫力が低下するため、細菌感染を起こしやすい状態になっています。

ケース3. 神経が少し残っている

医師女性
治療で神経が除去しきれていないと、残った神経によって熱いものがしみることがあります

通常の根管治療では、大きな幹となる神経を除去するケースが多く、細かい神経までは除去できない場合もあります。

ケース4. 歯にヒビが入っている

医師女性
神経を抜いた歯は弱くなるため、割れたり欠けたりする場合があります。
神経を抜いた歯にヒビが入ると、そこから細菌が入り込んで炎症が生じ、歯がしみるように感じることがあります。

ケース5. 「特発性歯痛」を発症している

医師女性
特発性歯痛とは、歯に問題がないのに、歯が痛い・歯がしみるなどの症状が出る病気です。
この症状は、特に中高年の女性に多くみられる傾向があります。

レントゲン検査(X線画像)などを行っても何も異常が発見されないため、原因を特定できないのが特徴です。

治療してから時間が経っている場合は、一度受診を!

医師女性
治療したばかりであれば、しばらくすると症状が落ち着く可能性があります。
ただし、治療からだいぶ経っているようであれば、歯の根のトラブルが疑われるため要注意です。

せっかく残した歯を失ってしまう恐れもあります。
早めに歯医者で診てもらいましょう。

特に、こんな症状がでている人は注意!

 

歯の根に問題があると、

  • 歯の痛み
  • 歯の違和感
  • 歯茎が腫れる
  • ものを噛むと痛い

などの症状があらわれる場合があります。

歯科を探す

歯医者ではどんな治療をするの?

医師女性
  • 「歯根膜炎」の場合
  • 「根尖性歯周炎」の場合
  • 「歯根破折」の場合
  • 「特発性歯痛」の場合

の原因ごとに、治療法を解説します。

① 「歯根膜炎」の場合

医師女性
歯根膜炎とは、神経を除去した「歯の根」の部分で炎症が起きている状態です。

歯根膜炎を起こしていると、

  • 頭痛・発熱
  • 歯の根の骨が破壊される
  • 肉芽腫ができる
  • 歯茎が膿む

などの症状があらわれる場合もあります。

噛み合わせを調整したり、「根管治療」が行われるケースが多いです。
根管治療では、歯の根にある膿・汚れを排除して消毒します。

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② 「根尖性歯周炎」の場合

医師女性
歯の根の先端部分で細菌感染が起こり、炎症が進行して膿が溜まっている状態です。

「根尖性歯周炎」を起こしていると、

  • 歯茎が腫れて痛む
  • 歯茎から膿が出る
  • 歯がグラグラする

などの症状があらわれる場合があります。

歯根の中の細菌を除去して消毒する「根管治療」を行うことが多いです。

③ 「歯根破折」の場合

医師女性
歯の根が折れる、ヒビが入るなどの状態です。

「歯根破折」を起こしていると、

  • 歯がしみる
  • 歯茎が腫れる(発赤する)
  • 歯がグラグラする
  • 硬いものを噛むと痛い

などの症状があらわれる場合があります。

歯根の破折部分が深くない場合は、歯を残せるケースもあります。
一方、歯槽骨内で歯根が折れた場合には、「抜歯治療」が行われるケースが多いです。

④ 「特発性歯痛」の場合

医師女性
「特発性歯痛」は、原因不明の歯の痛みが起こる病気です。
レントゲン検査(X線画像)などを行っても何も異常が発見されません。

抗うつ剤を用いた「薬物療法」や、痛みに意識をもっていかないようにする「認知療法」が行われるケースが多いです。

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