なぜ？虫歯で「耳の後ろまで痛い」原因。ズキズキ痛の対処法も。病院は何科？

「耳の後ろが痛い…！」
「もしかして虫歯が原因？」

虫歯で耳の後ろが痛くなる原因を、歯医者さんに聞いてみました。

症状を放置するリスク、痛みを抑える応急処置の方法なども解説します。
何科に行くべきかもチェックしましょう。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

なぜ？虫歯で「耳の後ろまで痛い」原因

虫歯が歯の神経まで進行したことで、耳の後ろまで痛みが拡がっていると考えられます。

特に「奥歯」は耳に近いため、このような症状が生じやすいといえます。

このまま症状が進むと…

虫歯で耳まで痛む状態を放置していると、歯の神経が死んでしまいます。
歯の神経が死ぬと徐々に歯がボロボロになっていき、最終的には抜歯が必要になります。

また、虫歯で歯がボロボロになることで、

• 歯列が崩れて噛み合わせがずれる
• 食べ物がうまく噛めない
• 頭痛などの体調不良に悩まされる

といったリスクもあります。

虫歯を治せば「耳の後ろの痛み」はなくなる？

虫歯の治療を行い、歯の周りの炎症がなくなれば耳の痛みもなくなるでしょう。

つらい耳の痛みを抑えるためにも、早めに歯医者で受診しましょう。

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耳まで痛む「歯のズキズキ」を和らげるには

耳まで痛む「歯のズキズキ」には、

1. 痛い、腫れている部分を冷やす　
2. 歯の痛みに効くツボを押す
3. 市販の鎮痛薬を飲む　

などの応急処置が有効と考えられます。

方法①　痛い部分を冷やす

水で濡らしたタオルなどで10分程度冷やすと、痛みの緩和が期待できます。

ただし、冷やし続けると体が冷えてしまうのでよくありません。
それでも痛む場合は、時間をあけてまた冷やしてください。

方法②　歯の痛みに効くツボを押す

親指と人差し指の間にある「合谷」というツボが、歯の痛みを楽にさせるといわれています。

方法③　市販の鎮痛薬を飲む

「イブプロフェン」などが含まれている市販の鎮痛薬を使用しましょう。
市販薬を服用する場合は、服用する時間や量を守りましょう。

ただし鎮痛剤は、一時的に痛みを抑えているだけで根本的な病気の改善にはなりません。
早めに歯医者で虫歯治療を受けましょう。

“できるだけ早め”の病院受診をすすめる理由

「虫歯で耳の後ろが痛い」状態を以上放置すると、歯の神経が死んで抜歯が必要になる恐れもあります。
ご自身の歯を残すためにも、早めの受診をおすすめします。

また、虫歯の放置は

• 歯が強く痛む
• 食事が苦痛になる
• きつい口臭を発する
• 歯を抜歯する必要が出てくる

など、多くリスクを招くため、自身の負担を避けるためにも早めに治療を始めましょう。

また、耳の痛みの原因が虫歯ではなく「他の病気」のケースもあります。
いずれの場合も悪化を防ぐには、診察によって原因を特定することが大切です。

「病院は何科？」歯科？耳鼻いんこう科？

虫歯の痛みがある場合は、「歯科」で受診しましょう。
受診時に「耳の後ろも痛む」旨を伝えましょう。

受診時にお医者さんに伝えること

受診時には上記の点を伝えると、スムーズに診察しやすくなります。

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病院ではどんな治療をするの？

症状によって異なりますが、上記の流れが一般的です。
通院回数は、3〜4回程度のケースが多いです。

治療が痛くないのか心配…

治療は麻酔で痛みを感じなくさせて行います。あまり心配せずに受診してください。

治療の前には担当医師に、歯科治療に対して「恐怖心がある」「痛みが苦手」などと伝えましょう。
その旨に沿った治療法などの提案を受けられることもあります。

これ以上の放置は「顔の腫れ」や「頭痛」を起こすことも…

今は耳の裏の痛みで済んでいますが、さらに放置すると「口周りの顔の腫れ」や「頭痛」などを引き起こし、日常生活を送るのが困難になることもあります。

進行した虫歯は、治ることはなく悪化する一方です。
放置したぶんだけ症状はつらくなり、治療期間も長くなります。
虫歯に心当たりのある人は早めに治療を受けましょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。