二人目出産後の「産後うつ」を発症・再発。つらい…。上の子のお世話は?

二人目出産後の「産後うつ」を発症・再発。つらい…。上の子のお世話は?

公開日:2021-05-20 | 更新日:2022-11-21

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二人目の出産後に「産後うつ」に…。
お医者さんに、産後うつになりやすい女性の特徴や、克服するためにできることを聞きました。

「産後うつ」に悩んだ先輩ママの体験談もあわせてご紹介します。

信田 広晶 先生

監修者

医療法人社団心癒会 しのだの森ホスピタル 

理事長・院長
信田 広晶 先生

経歴

1986年  青山学院大学文学部教育学科心理学専修コース卒業
1994年 東邦大学医学部卒業
1994 年 東京女子医大病院で臨床研修を終え、 東京女子医大精神神経科入局
1996年 武蔵野赤十字病院心療内科勤務
1999年 しのだの森ホスピタル入職

【体験談】二人目の出産後、うつ状態に…

ママ(困り顔)
上の子の赤ちゃん返りがひどく、イヤイヤ期の真っ只中
眠れない日々と止まらない涙。
とにかく何もできず、服を着替えることさえできなかったです
(20代のママ)
ママ
旦那夜勤。両親共働きのため完全ワンオペ。
上の子が可愛いと思えなくなっていき、だんだん全てわざと邪魔されているように感じてイライラしてしまっていました。
(30代のママ)
ママ
下の子が寝ていても、上の子のイヤイヤに付き合うと、家事ができないし、自分も休む事ができない。
「今料理をしないと夕飯が完成しないかもしれない」「今洗濯をしないと明日困るかもしれない」など強迫観念に襲われて、自分で自分を追い込む毎日でした。
ただただ毎日が辛くて、気分転換に外へ出る余裕さえも無かったです。
気がつくと子供の事を可愛く思えない自分が居て怖くなりました。
主人に相談し、カウンセリングを受けました。
(30代のママ)

二人目出産後に多い「産後うつ」の原因

先生(男性)
「産後うつ」は様々な要因が関係しますが、女性ホルモンの分泌量の急激な変化が大きな原因であると言われています。

妊娠すると女性ホルモンの分泌量が増え、妊娠中はずっと満たされている状態が続きます。
しかし、出産と同時にホルモンは分泌されなくなり、急激に女性ホルモンが減ります。

このホルモンバランスの急激な変化は、体や心に影響を与え、人によっては「産後うつ」の原因となります。

「産後うつ」になりやすい人の特徴

  • 真面目で手抜きができない人
  • 頑張りすぎてしまう人
  • 人に頼ったり甘えたりするのをためらう人、
  • 第二子の誕生で気が張っている人
  • 計画外の妊娠で赤ちゃんとの生活に馴染めない人
  • 金銭や今後の生活などの不安がある人
  • 同居の家族がいても、仕事などが多忙で育児の補助が受けられない人
  • 一人で家事や育児全般を担っている人
  • もともと出産前にうつ病を患っていた人
  • 近親者にうつ病にかかったことがある人など
先生(男性)
今までうつ病にかかったことがなくても、産後うつを発症するリスクがあります。

出産を終えたばかりで体調が戻っていないときから、赤ちゃんの世話に追われ、家族からの補助も少ないと、疲れ・ストレス・悩みがたまり、産後うつを発症する人もいます。

「産後うつ」の症状の特徴

  • “悲しい”気持ちがどんなときも離れない
  • 特に理由がないのに涙が溢れてくる
  • イライラしたり、悲しくなったりして、心が休まらない
  • 急に“死にたい”という衝動がわく
  • 疲労感が強く、何も行うことができない
  • 赤ちゃんの世話ができない
  • 疲れているのに眠れない
  • 食べても満たされず、食欲が止まらない
  • 食欲が湧かず、みるみる痩せていく
  • 肩こりがとれない
  • 便秘・下痢がおこる
  • 吐き気がする
  • 動悸・息切れ

マタニティブルーズとの違い

「マタニティブルーズ」は産後の急激なホルモン減少によって、気分の落ち込みやイライラなどを感じますが、1ヶ月程度で落ち着きます

ホルモンの変化を受け入れて適応していくことができるのが、一過性のマタニティブルーズです。


「産後うつ」は、“1ヶ月で自然に回復する”といったものではありません。
発症すると長期に渡り生活や心身に影響を及ぼします。

よくあるお悩み「上の子のお世話はどうすれば…」

上の子のお世話があり、なかなか休まる時間がありません。
ママ(困り顔)
先生(男性)
できれば子ども2人とも家族に預かってもらい、少し休憩をとってください。
家族に預けるのが難しい場合は、一時保育に預けましょう。

地域によって様々な出産後のサポートがあります。
一度、役所などに相談してみてください

産後うつを「治すために、大事なこと」

先生(男性)
早急に良くしたいという願いはわかりますが、焦りは禁物です。

心と体のバランスを整えるために、ゆっくりできる時間の確保し、体を休め、医師が処方した薬を服用しましょう。

まずは、医療機関へ相談していない人は医師の診断を受けて、うつ病なのか、そうでないかの診断を受けてください。

何かやりたい・気分が良いなど、ある程度気持ちが落ちついてきたら、ほんの少しずつできることを増やしていきましょう。

家族(夫・両親)ができること

  • 育児や家事を一人任せにしない
  • なるべくひとりにしない
  • 妻ができないことを、代わりに行う

といった環境を作ってください。

否定的な言動は避けましょう

先生(男性)
産後うつの患者に対して、否定するような言動は控えてください。

多くを求めず、今できていることを認めてあげましょう。
一緒に日常を楽しむことを心掛けてください。

一人で悩まずに、家族に相談を

先生(男性)
二人目の産後にうつ状態になってしまったとき、まずは家族に相談しましょう

相談しにくい場合は、出産した医療機関の医師・看護師、または役所・保健所の相談窓口もあります。

産後うつの放置は危険!

先生(男性)
産後うつの放置は、自殺・心中につながることがあります。

子育ては、とても過酷で孤独なときもあります。
皆、感じていることなので、我慢せずに頼れる人や機関に相談しましょう。

「私も、つらかったです」先輩ママからのメッセージ

ママ
やっぱり一番いいのは、なんといっても人に助けを求めることです。
(40代のママ)
ママ
どうにか人に頼らず頑張ってしまったことが原因だったので、お金がかかっても子どもを預かってくれる場所を探すことをおすすめします。
(30代のママ)
ママ
自治体に相談して、子育て支援などを利用したり、産婦人科の子育て学級などに参加したりして、1人ではないことを感じられるようにするのはお勧めです。
(40代のママ)
ママ
「電話でもいいので大人と話す」億劫でも「ちょっとでも外に出てみる」と、10分の散歩でも案外気が紛れます。それも難しいときは窓をあけてみることをおすすめします。
(20代のママ)
ママ
「上の子を優先に」と言われる方が多いと思います。
だけど上の子が邪魔してくるのはだいたい授乳していたり、下の子を構っているときですよね。それで余計上の子がウザったくなってしまう。優先といっても、徹底的にしなくても大丈夫です。上の子とだけの時間をつくる。愛情を言葉にする。これだけで十分です。
(20代のママ)
ママ
ご主人によく話を聞いてもらったり、ママ友に相談したりされた方がいいです。また精神科は私も初めは抵抗がありましたが、早めの受診がいいと思います。
(50代のママ)

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